夢日記 8
1993〜こんな夢をみた

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1993/1/4

我々は久しぶりにヤマトに帰ってきた。

ついにこのヤマトが必要になって、整備を整えに来たのだ。
私、古代、島と真田さん、それに佐渡酒造も来ていた。
私がヤマトのエンジン整備をしようと、ふたを開け中を調べると、エンジンが濡れていた。
しかもピチャン、ピチャンとそこから水が滴り落ちているではないか。
水に手を触れてみると、どうも酒臭い。
私が佐渡先生にそれを話すと、「ふーむ、どうせ二級酒じゃろう」と言いながら私の手に付いた酒をなめた。
すると佐渡は顔を輝かせて、「これは……幻の銘酒、キヨザケじゃわい」と驚いて言った。
しばらくして佐渡は、「そうじゃ、まさか……」と絶句した。
私がエンジンのパックを奥から取り外して開けてみると、
そこには燃料タンクの代わりに一升瓶がセットされていた。
二年前に、佐渡が間違えて酒をセットしていたのだという。
今頃になって思い出すとは。どうりでずっとヤマトの調子がおかしかったはずだ。
私は酒瓶を外し、代わりに燃料タンクを取り付けた。

それから、島の不注意でストーブの火が島のベッドに燃え移り、火事になりかけた。
私がかけつけてすぐに火を消したから良かったものの、あやうくヤマトが火事で燃えてしまうところだった。
私が島を叱ろうとすると、島は
「古代……、我々は仲間だよな。……仲間ってのはどんな時でも許し合うものだろう?そうだな?古代」
と言うので、私は仕方なく、
「……分かったよ、島。今度から気をつけろよ」とだけ言った。


コメント

宇宙戦艦ヤマトネタですか。
燃料タンクに誤って一升瓶を取り付けた佐渡先生はともかく、
それに二年間も気がつかないままヤマトを動かしていたとは・・・、呆れた管理体制です。
また、言い訳をする島の妙に真剣な顔つきが目に浮かんできますね(笑)



1/5

私は母親の運転する車の助手席に乗っていた。とても不安だった。

そしてその予想どおり、母親はよそ見運転をして幾度となく他の車にぶつかりそうになった。
私はその度に「危ない!」と叫んで注意をした。
目的地に着く直前に、二人の長髪の男の乗るオープンカーに接触しかかった。
相手の二人は頭に来た様子で、車を降りてこちらに来たが、
私の隣で運転するダークはまったく反省の色もない。
私はそれを見てひやひやしながら
「ダーク、気をつけろ!今度こんな運転をしたらクビだぞ」
と二人の男の前で注意をした。
相手の男たちもそれで一応納得したらしく、それ以上は何も言ってこなかった。
ダークは我々のバンドのメンバーである。
我々はバンドの練習のために車でスタジオにやって来たのだった。

スタジオの中に入ると、驚いたことにさっき接触しかかった車の二人も入ってきた。
どうやら合同練習のようだった。
二つのバンドが一部屋で練習するなんて、まったく安いスタジオを借りたものだ、と私は内心思った。
スタジオにはすでにカイ・ハンセンも来ていた。
今回の我々のスペシャルメンバーだ。
カイは私を見つけると、「イヤーウィスパー(耳セン)ある?」と尋ねてきた。
私は以前から「ギターの音がでかいから」とカイに頼まれていたことをすっかり忘れていた。
「持ってるかなあ……」と私は自分のポケットを探した。
そうしたら中に青い筒があったので、
「ああ、あった。はい。ギターならこれで大丈夫だろう」といって差し出した。

隣を見ると、さっきの車の二人が練習をしていた。
そのうちのドラムを叩いているのは、よく見るとヨルグ・マイケルだったので驚いた。
合同練習で片一方のバンドのドラムがヨルグで、もう一方が初心者の私なんて、比較されたらやだなあ、と思った。

休憩時間になった。
我々はジャーマンメタルバンド、ヘッドハンターのメンバーと北欧人の一家、それに私の家族とでお茶を飲んでいた。
北欧人一家の妻が話を始めた。
その女はおそろしくダブダブのタンクトップを着ていて、いまにも胸が見えそうだった。
彼女は言った。
「私は北欧人としては体が大きいので、北欧人用の店の服ではみな小さくて着られないのです。
私は仕方なくアメリカ人用の店に行って買うことにしたのですが、
そっちの店だと全く逆に、私よりも大きな服しか売っていないのです。
その店には私の息子(170・ほどあるのですが)よりもずっと大きな女ばかりが歩いていました。
息子と同じくらいの身長の私は、自分よりも大きな人間しかいないことにとても驚きました。
アメリカ人はなんて大きいんだろう、と。それで仕方なくこれを買ったのです」
確かに、彼女は北欧人にしては大きかったが、痩せていたし、
胸も小さく、そのブカブカのタンクトップに全くサイズが合っていなかった。
その話を聞いた私の父親が口を開けてバカ笑いをしたので、私は恥ずかしくなった。
しかし、私の後ろにいたカイも笑っていたのでいくらか救われた気がした。

しばらくして私は部屋が寒くなってきたのを感じて「寒いな」と独り言を言うと、
カイは後ろから私に上着をかけてくれようとした。
「いいよ。大丈夫だ」と私が言うと、カイは「そうかい?」と言った。
私は「Thank you」とカイに言った。カイは微笑んだ。
私はあらためてカイ・ハンセンという男のやさしさに触れた気がしていた。
それから、カイは「ザブングル見せてくれる?」と言ってきた。
カイは前々からザブングルのビデオがとても見たかったそうなのだ。
私は「後で、持ってくる」とゆっくりと答えた。カイは日本語は習いたてのくせに、けっこう上手く話す。
私はついでに「ダンバインも見るかい?」と聞こうかとも思ったが、
さすかせにそれは聞いても分からないだろう、と、それ以上のおせっかいはやめることにした。
それから、話はヘッドハンターのライブツアーのことになったが、
私はドラムのヨルグが別のバンド、デストラクションのメンバーも兼任していることから、
ヘッドハンターとデストラクションが一緒にツアーをしたらヨルグはとせうするのか、と聞いてみたかったが、
こういった複雑な内容は英語でないと分からないだろうと思い、英語で尋ねようとした。
「If……、……」
私は言うのを挫折した。


コメント

運転していた母親がいつの間にかダークに(誰?)なっていて、話はバンド方向に。
うんちくとして、カイ・ハンセンとはジャーマンメタルバンド、ハロウィンの元ギタリスト、
彼のファンであるメタルファンは多いのです。
ヨルグ・マイケルはジャーマンメタル界きっての名ドラマー。
そんな彼らと同じスタジオで練習するとは、さすがに緊張したことでしょうね。
それにしてもカイが「戦闘メカ・ザブングル(日本サンライズ系ロボットアニメ)」のビデオを見たがるとは。
私はいったいカイ・ハンセンに対してどういうイメージを持っていたのでしょうね?


1/2?

私は誰かに追われていた。

走って駅に着くと、ちょうど電車が発車するところだった。
しかしドアはすでに閉まって発車寸前だったので、私は外壁に飛びついて屋根によじ登った。
電車の屋根にかじりつくようにしたまま、次の駅に着いた。
私はすでに指名手配されていた。
急いで電車から飛び降り、他の電車に乗った。森林公園駅で降りた。
私は電車を乗り換えてO市へ行こうと思ったが、乗り換えの駅は遠くて見えない。
方向を考えるとあの坂の上だろう、と私は歩きだした。
駅員に「こっちですよね?」と尋ねると、
「ああ、そうだけど。遠いから、まず自宅で休んでからの方がていいよ」と言われた。
私は「自宅はO市なので、行かなくては」と歩きだした。

O市に着くと、教師に追いかけられた男が窓から飛び下りるのを目の前で見た。
ここは四階だぞ。
私は急いで窓に駆け寄り、下を見た。
男はまっさかさまに落ちてゆく。
下の地面は土だが、この高さでは激突してぐしゃりと飛び散るだろうと思えた。
教師は絶望に絶叫する。
すると男は地面に激突直前くるりと一回転した。
そして地面に足を着いたかと思うと、物凄い勢いで上昇し、四階の窓から再び部屋の中へ入ってきた。
彼は「衝撃緩和人間」だったのだ。
彼らの人種は、何かにぶつかるとその反動で逆方向へはねとぶ、という珍しい特性を持っていた。
四階に上がってきた男は、その反動で壁にぶつかり、また次の壁にと、ピンボールの玉のようにはねかえり続けていた。
私も一度男とぶつかりそうになってあわてて床にふせてかわした。

それから私はバイト先のセブンイレブンへ行った。
仕事は10時からだったが時計を見るとまだ9時15分だった。
店にいたオーナーの奥さんは「××ちゃん、まだよ」と言うので、私はプリンを食べながら店内のベンチで待っていた。
私は奥さんに「さっき面白いものを見たんですよ」と、重力緩和人間のことを話そうと思ったが、
言っても信じないだろうと思い、「たぶんとても信じられないでしょうから」とだけ言った。
それから店を出て、私はさっきの重力緩和人間に会おうと思い、歩いていくと、
その家は静まり返っていて誰もいなかった。
その代わり、一匹の犬が二階の窓から飛んできて、私の前に降り立ち、私を案内しようとする。
私がそれに付いてゆくと、犬はモグラのように地面に穴を掘りはじめた。
犬は穴のなかを進んでゆく。私は穴が小さすぎて入れないので、穴に手を入れると、
モグラは出てきて私の体を縮小して引っ張ってくれた。
私は穴に入った。
土が鼻や口に入ってきて苦しい、と言うと、モグラは「鼻で息をするんだ」と教えてくれた。
穴の中をしばらく行き、我々が穴から出ると、とある大きな建物の前だった。
穴から出た我々に、そこにいたおっさんが言いがかりをつけてきた。
おっさんは激しい口調で怒鳴り、歩きだそうとすると、モグラは「復讐する」と言って
巨大なタンクローリーに飛び乗り、おっさんをひき殺しにかかった。
しかし大型のタンクローリーは小回りがきかず、建物に激突、大爆発を起こした。
中にいたモグラは寸前に脱出していたが、建物のなかにいた子供と大人たちが逃げ遅れ、
爆発のショックで大人たちは逆立ちして網で焼かれる恰好になった。

それからなんとか子供と大人は避難したが、大人たちは全員が筋肉質の大男へと化学変化を起こしてしまっていた。
私はこの事件の張本人であるHくんへ言った。
「どうするんだ。彼らは巨人病になってしまった。もって今日一日の命だぞ」
Hくんは、悪かったけど疲れたから夕食に行こう、と言う。
私も賛成してNと共に夕食に出掛けた。
Nは「冷たいスキヤキが良い」といって店の前に立ち止まったが、
私は次の食事が「冷たい焼き肉」だったので、今回は温かいものがよい、と主張した。
Nは「温かいもの」と聞いて、ちょっとおじけづいたが、我々は店を探しはじめた。
私はうまいハンバーグが食べたいのでその店を探した。
すると、大通りの向かいのビルの最上階に「ハンバーグとボンバボ料理の店」という看板が見えたので、
私は迷わず「あそこにしよう」と言い、歩きだした。
さて、その店に入ろうと近くまで来ると、四人の客引きがいて大声で叫んでいた。
「いらっしゃい。ハンバーグとボンバボ料理の店だよ」「よっ、兄ちゃん入ってかない」
通りをゆく人々はそれに見向きもせず、入る客は一人もいなかった。
私はもりもりその店に入る気が失せた。
私はNとHに
「やめよう。ああいうところはきっとうまくないよ。うまいところは宣伝などしなくとも客は来るからね」
と言ってそこを後にした。我々は次の店を探しはじめた。


コメント

やはり不可解なのは「衝撃緩和人間」。
いったいどういう人種なのか?途中から名称が「重力緩和人間」になっているのもいいかげんですね。
奇妙なモグラ(最初は犬だった)に導かれ、あげくに暴走したモグラがタンクローリーを激突、
大人が逆立ちして網で焼かれる恰好となり、科学変化で巨人病に。
それをあっさりほっぽりだし夕食へ向かう我々。
ちなみにHくんも、Nくんも私の高校時代の同級生です。ハ
ンバーグとボンバボ料理の店。味はともかく「ボンバボ」というのがいったいどんな料理なのか、
後で考えれば店に入って確かめてもよかった気がします。


4/3

私に新たな水中用戦闘機が与えられることになった。

クルセイダーとシャークのうち、どちらかを選ぶのだが、私はシャークを選んだ。
こちらの方が先が尖ったカッコいいタイプだからだ。
持ってみた感じもなかなか丈夫そうだ。
私は以前にも水中用戦闘機を与えられていたが、それにはまだ一度も乗っていない。
部屋のすみに落ちていたその戦闘機を拾うと、
左右一個づつのパーツをセメダインでとめた簡単な作りで、しかもキャノピーがなく、コックピットが丸出しになっている。
これではどう考えても水中で浸水してしまうだろう。
見てみると、さらにセメダインで付けられた左右のパーツがうまく合わさっておらず、ずれていた。
私は「乗らないで良かった・・」と思い、そのボロ戦闘機を投げ捨てた。

それにしても今度の新型、シャークはかっこよく、早く乗ってこれで町まで行きたかった。
コンセントで30分充電すれば動くのだ。
だが、私はもう一つ、素晴らしいキットを持っていた。1/180のザンボット3だ。
私はこちらにも乗りたかったが、こちらはまだ組み立てておらず、
説明書を見るとパーツも6コくらいでそう難しそうでもなかったが、
これは丁寧に仕上げたかったので今回はやめておく。
1/180のサイズで3000円というのも安くて嬉しかった。
ただし合体、変形まではしないが、それでも乗れることを考えればよかろう。


コメント

ようするに・・・実際に乗れるプラモ、ということなんでしょうね。
それににしても簡単に持ち上げたり、投げ捨てたりできるサイズの戦闘機に、いったいどうやって乗り込むのだろう?
ところで「ザンボット3」というのは、あのガンダムの富野監督の初作品。3機のメカが合体するというロボットものです。


5/4

今までほとんど話をしたこともないD大のクラスメートの男が、
実はヘヴィメタルバンドをやっていることが判明した。
彼が服を脱いで見せると、太り気味で毛むくじゃらの体の全身に入れ墨が彫られているのを見て、私は驚いた。
いつも暗い雰囲気で決して誰ともしゃべらない彼に、こんな面があったとは・・


コメント

じっさいの彼がメタルバンドをやっていたかどうかは確かめられませんでしたが、
もしかしたら私の方に「そうであったらなぁ」という願望が密かにあったのかも知れませんね。


5/28

私、矢吹丈はついに力石とのリング上での対決の時を迎えた。

ゴングが鳴った。
それと同時に最初からアッパーの連続で攻めてくる力石。
私は面白いようにそのパンチを食らい、あっと言う間に二度ダウンした。
血ヘドを吐いた。
私は「これはいかん」と思い、両手ブラリをやめ、ガードを上げつつ、
ジャブを打ちながらストレート狙いのオーソドックスなスタイルをとった。
力石が打ち込んでくる。
私は過ちは繰り返すまいと力石のグラブを上から叩いてアッパーをふせぎ、すかさずストレートをたたき込んだ。
力石は倒れた。私は勝ったのだ。

その様子をテレビで見ていた私は、嬉しくなって誰かに電話したくなった。
これはきっと今夜のプロ野球ニュースでやるだろうと思った。
そのとき電話が鳴った。電話はバイト先のセブンイレブンのオーナーからだった。
オーナーは今朝××時までにヘドロを3キロほど取ってきてくれ、というのだ。
そういえば先週から頼まれていたのをすっかり忘れていた。
私はすぐにヘドロを取りに行くことにした。
なんでもオーナーの娘さんのM子さんが写真を見たいのだそうだ。そのためにヘドロがいる。
私はYちゃんが写真を無くしたといっていたことをオーナーに話した。
オーナーは私が車に乗れると思ったので、楽に運べるだろうと考えたようだ。
確かにオートマ車の運転はできるし、なんども乗っていたが、私は無免許なのだ。ばれたらまずい。

私はヘドロ工場にやって来た。
ここのヘドロはいらなくなった古新聞を溶かして再生するのだ、と係のおっさんが言っていた。
あたりはちょっと臭かった。
私はとりあえずこの写真だけ持って帰ろうと思い、持ち上げようとした。ものすごく重い。
ちょうど近くを通り掛かったOくんの自転車のカゴに一つを入れてもらい、残りをなんとか持った。
バスに乗りながら、私はふと興味を覚え写真を取り出して見た。
それはオーナー一家が海水浴をしている写真だった。面白くもなんともない。
私はそれをしまい、この苦労になにか理不尽なものを感じつつも、セブンイレブン近くのバス亭で下車した。


コメント

矢吹丈vs力石の白熱の試合から、それを見ている私にシフト。
オーナーの頼みでヘドロを取りにいく。
しかし、写真とヘドロとどういう関係があるのでしょうか??
ちなみに「Yちゃん」は小学校時代のクラスメート(男)、「Oくん」は大学時代の知り合いです。


6/22

町の中央にある池の右側に三匹の猿がいて、
真ん中の旗を立てたサルに三回話しかけると、ガリバートンネルをもらえて、
それまで入れなかったサルの家に入れるようになる。
サルの家に入ると宝箱があり、くだものが出てくる。
喜んでいるとくだものは突然爆発する。
その後サルに話しかけてももう効果がない。

この裏技は小技だったが、ゲーム誌に送れば1000円くらいはもらえそうだと思い喜んだ。


コメント

何のゲームの裏技なんだ?


6/30
私は王子の花嫁候補の一人として審査を受けるべく会場へ急いでいた。

会場への道は上り坂で、私はへとへとに疲れながらも急いで走った。
ようやく坂の上に会場の建物が見えてきたが、このままでは本当に遅刻してしまう。
私は近くにとまっている車に乗ろうとして近づいた。
車にはおっさんが乗っていた。
私はちょうど良いと思い、おっさんに「お願い。乗せてください」と頼んだ。
おっさんは承知した。
私は車に乗りながら、横のおっさんの態度になにか不安を覚えたが、急いでいたのでこの際仕方がなかった。
会場に着いた。
私は「ここで止めてください」と言ったが、おっさんはいっこうに車のスピードを落とさず、車はそのまま会場を通りすぎた。
私は不安が的中したことを悟った。
こうなったらこのまま車から飛び下りてやる、とドアを開け、外へ飛び出そうとしたが、
おっさんは私の腕をつかんで離さなかった。
なにぶん女の身なので、おっさんの手をふりほどけない。
おっさんは美しいこの私を誘拐するつもりのようだ。
私はどうにかして車を止めてやろうと、ハンドルをつかんで離さなかった。
こうすればカーブを曲がれずに壁に激突するはずだ。
しかし激突の直前におっさんはうまく車をかわした。

しばらくゆくと、前方から小さな虫の大群が車に近づいてくる。
「イナゴだ!」我々は叫んだ。
この車には窓ガラスがなかった。イナゴの大群は車に押し寄せ、窓から中に入り込んでくる。
私は車から飛び下りて逃げた。

ここは海の真ん中だった。
会場はこの海の向こう。
私はそばに浮いていた30センチほどの小さなボートにまたがり、海を横断しようと試みたが失敗。
私は進路を変え、川ぞいに進むことにした。
川の流れにボートをまかせ進んだ。
しかし川底は深さが3センチほどで、どうしても草に引っかかってボートは止まってしまう。
途中、遠足で来ていた小学生の女の子が私に何かをくれようとしたが、無視した。
私はボートを捨て、走ることにした。この方がずっと速かった。

走りに走ると、なんとか会場にたどり着いた。
だいぶ遅れてしまった。とっくに審査は始まっている。
私が会場に入ると、ちょうどプロポーション審査だった。
私は「しめた」と思った。これだけ走ったのだから、かなりゼイ肉も落ちて美しいプロポーションになっているはずだ。
花嫁候補の顔ぶれには、かなりの中年女性もいたので、私はこれなら勝てる、と思った。

次はマナーのテストだった。
並べたどんぶりとおわんの上に、橋をかけるように平行にフォークとナイフをのせる試験だ。
難しかったが、私はなんとかうまく乗せた。
審査員は王子自身だった。
王子は歩き回って何人かの花嫁候補に指導していた。
私の作品を見て、王子はフォークを転がして止め、また次のフォークを転がす実験をして、にっと微笑んだ。
それを見て私は「いける」と感じた。

しかし、結局王子は別の候補と結婚することになった。
私は結婚式の二人を見つめながら、
(そんなはずはない。すぐに王子は私を代わりにするだろう)と信じていた。


コメント

王子の花嫁候補、ですか。
うむむ、ロマンチックな気もしますが、やはり異常な気も・・。たまに夢では女になることもありますが。
それに、この夢では私はけっこう美人だったのか、ナルシスティック、というか自意識過剰、というか。
おっさんに誘拐されかかったり、イナゴの大群に襲われたりしながら3センチののボートで海をゆき、
ようやく会場へ到着。頑張ったのに、結局王子の花嫁は他の人に。
その後も一途に王子を信じているあたりが泣けますな。
それにしても途中、女の子がくれようとしていたのはなんだったのか、それが気になります。



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