夢日記 5
1992〜こんな夢をみた

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1992 1/3

ある美しい女がいた。
女は裏組織のボスの女で、彼女はボスを愛していた。

あるときそのボスと他の組の者との間にいざこざが起こり、二人は殺し合おうとした。
ボスは刀を抜いた。女は二人のあいだに割って入った。
しかしボスはかまわずそのまま刀を突き刺した。相手と一緒に女の右胸も刀に貫かれた。
なんとか女は命を取りとめた。女はまだボスを愛していたし、信じていた。

それから何年かのあと、また同じようにボスは他の組のものといざこざを起こした。
ボスは逃げようとする相手の背に銃を向けた。女が割って入った。
ボスはかまわず銃を撃った。女は倒れた。

私は女をあわれに思い助けてやろうと、その場に姿を現した。
しかし女は心臓を撃ち抜かれており、生き返らせるのは不可能だった。
そこで私は女を生まれ変わらせた。女は美しく生まれ変わり、私の恋人として生きた。

私は何度か女を抱いたが、彼女の感情は失われていた。
彼女は笑いも泣きもしなかった。あるとき私は彼女に言った。

「感情を出してもいいのだよ。人間として」

しかし、彼女は無表情で答えた。「私の魂は凍っています」と。
その言葉で、私は彼女がいまだにボスを愛しつづけていることを知った。

コメント

なんというか、せつないお話ですねえ。
それにしても、彼女を生まれ変わらせるなんて。私は神様だったのでしょうか?


1992 1/8か9ごろ 

私は「ターミネーター2」の映画を見にハタシネマ(近所の映画館)に行った。
中に入ると私は迷ってしまった。どこがシネマ2なのか分からない。
階段を上ろうとしたら、途中でなくなっていた。イベントをやっている。

私は仕方なく歩き回った。電車に乗り、南へ、南へ、と向かった。
大きな建物に入った。中ではケーキの上に生卵をのせたものがずらりと並んでいて、
一人一人がそれを食べようとしていた。
私は「結婚式かな?」と思ったが、店員は「訓練です」と言った。
私は二階に上った。こっそりとこの怪しい家を捜索することにしたのだ。
外に出て、壁をよじ登っていると、白いハトがやってきて攻撃してきた。
ハトは凄い速さでナイフを打ち出してくる。私は何度かかわした。
ハトの投げたナイフを三つ拾い、太陽に反射させたが効かない。
私はナイフを投げた。一本目ははずれた。
二本目がハトののどに突き刺さり、ハトは爆発した。
そこへ行ってみると、爆発したハトは1Opくらいのでかい三匹のアリになっていた。
私は踏みつぶしてとどめをさそうかと考えたが、気持ち悪いので代わりにセメダインを流し込んだ。
私は最大の敵を倒した満足感に身を任せていた。

コメント

ターミネーター2はどうなったの?電車にのって南へ向かったのは何故?
白いハトの攻撃、三匹のアリを倒して、それが最大の敵とは…、
そんな満足感などに身を任せないでもらいたい(笑)。


1992 1/19

我々、三人の義兄弟は大雪原の奥地で遭難していた。
歩いても歩いても、まわりは雪ばかり。このままでは死んでしまう。
しかし、我々は幸運にも集落のようなキャラバンに遭遇した。
私はキャラバンの隊長に助けを求めた。隊長は言った。

「ここにいるのはかまわんが、食糧事情が悪く、一日一人のり一枚とおにぎり一個だ。
昼はずっと働いてもらう。あの氷山の頂上まで行け」

私は(ひどすぎる!鬼め)と思った。
私は我々三人のリーダーに「我々は生きるも死ぬも一緒。リーダーが決めてください」と言った。
リーダーは決断した。「よかろう。ではここにいよう」
それからしばらくして、我々は奇妙な臭気を感じ、ドアの方へ行った。
ドアを開けようとすると、キャラバンの隊長が怒って言った。
このドアの向こうはサルとブタの落とし子「サブ」の交尾実験場だという。
私達はドアを開けた。中には骨になったブタの死骸や、サルの赤ん坊の死骸、
そして失敗した「サブ」の死骸などが累々と横たわり、ものすごい地獄の悪臭が充満していた。
私いやになってそこから走って逃げたが、隊長はわざとドアを開けはらい、部屋中に悪臭を流し込んだ。

コメント

大雪原で遭難、いきなりピンチ。あやしげなキャラバン。
そこではブタとサルとの交尾、新種の「サブ」の実験が…。
恐ろしいですねえ。気持ち悪いですねえ。


1992 1/26

私は大統領選挙に出馬した。選挙運動の一環として、
家の周りをばあちゃんに見つからないように太陽と月をみながら低空で飛ばなければならない。
飛んでいる最中、私は何度か見つかって殺されかけた。

選挙に負けた私は、国民的犯罪者として世間からののしられた。
私は駅に向かって歩いた。飛行機で国外へ脱出するつもりだった。
押し寄せてくる国民どもを、地面から引っこ抜いた電柱でなぎ払いながら駅へと急いだ。
ちょうど飛行機が発進するところだった。私は部下と一緒に乗り込んだ。
機内は満員だったので、私の席はコクピットの隣のサイドカーだった。
ここは機外で屋根がないうえ、前にしきりもなにもなく飛んでいて怖かった。
私が怖い、というと、機長はサイドカーの角度を変えてくれた。こうすれば前はキャノピーで風は防げる。

飛行機が離陸のため滑走をはじめた。私はとても怖かったが前を見ずにはいられなかった。
隣の部下に「怖いぜ」というと、部下は「わたくしも飛行機は苦手なのです」と言っていた。
飛行機が離陸する直前、コクピットの赤いゲージが点滅して音をたてた。
私は震え上がったが、機長はひとりごとで「まあだいじょぶでしょ」とつぶやいていた。
私は離陸を中止するように言った。しかし、すでに時速200キロの滑走状態なので簡単には止まらない。
私は滑走路の長さが足りることを祈った。徐々にスピードが落ちてきた。
しかし滑走路もまもなくきれる。その前には車がある。ぶつかれば爆発、炎上だ。
飛行機はなんとか車にぶつからずすり抜けた。ようやく飛び下りれるほどの速度になった。
私は飛行機から飛び下りた。部下たちも次々に滑走路へ降り立った。
私は「もう二度と飛行機には乗らんぞ」と悪態をついた。

すると一人のおっさんが横でゴムボールを投げていた。
私はとっさにキャッチャーをやろう、と思いおっさんの球を受けた。
きたないベコベコのボールだった。私はおっさんにボールを投げ返した。
私の部下がバッターになったが打てない。
私はきっとボールがへこんでいるので、それが微妙に変化するのだろうと考えた。
次は私がバッターになろうと思った。ボールの落ち際を上手くたたけば、打てる、と思ったからだ。

コメント

大統領選挙に出馬。「太陽と月をみながら、家の周りをばあちゃんに見つからないように低空で飛ぶ」
選挙運動も失敗。国外逃亡をはかるが、飛行機事故でそれもダメ。最後はキャッチボールに熱が入ってますな。


1992 1/31

姉はシンガーだった。
そもそも「サリーちゃんの歌」を歌ったために時空が歪み、私は警察と犬に追われるハメになった。
姉のサリーちゃんは完壁だった。「マハリークマハーリタヤンパラヤンヤンヤン・・」と始まったのだ。

私は追ってくる警官三人が後ろから発砲する度にジャンプして避けた。
そして飛んで逃げようとするがうまく飛べない。シェパード犬も追ってくる。
私はなんとか塀のネットを上って逃げる、が追いつかれる。
「こうなったら、仲間になるしかない」と思い、私はとんねるずの石橋と一緒にドアを開けた。
するとドアが倒れてきたのでそれをよけた。今のうちに、と私は家に帰った。

叔母の昌子さんのウォークマンの単四電池を姉が勝手に使おうとしていた。私は仕方なく手伝った。
姉は今度は菊地桃子の歌を歌いだした。けっこう上手い。叔母も一緒に歌いだした。
巨人の桑田は思ったよりもさわやかな男で、笑いながら叔母に「僕の姉さんになって下さい」と頼んでいた。
桑田は、そうすれば自分の飼っているのと合わせて、合計十五匹の犬でにぎわい、
もしかしたらTVの取材も来るかもしれない、と言っていた。
〜中略〜
私ははつお(中学の友人)と出掛けた。街を歩いていると、猿が現れ、市民たちをパニックにおとしいれていた。
我々も猿に追われ、逃げた。しかし疲れてきて、私は立ち止まった。
はつおも猿も、市民たちも先へいってしまい、見えなくなった。すると後ろからオオカミがやってきた。
逃げようとしたが前からも来た。駐車場にいた私は逃げ場を失った。それでも車のボンネットに登った。
オオカミが襲ってくる。私は恐怖した。(こんなときにおふくろの武装ハンドセットがあればなあ)と考えた。
おふくろの武装ハンドは左手用が強カな麻酔針、右手が超高熱の焼きゴテになっていて、
二つを組み合わせて多彩な攻撃が可能なすぐれもなのだった。

我々一家はばあちゃんの部屋に集合していた。ふと見ると、誰の手でもない手が布団からつき出していた。
私が驚いていると、畳にいくつもの不気味な顔が浮かび、壁からも手や指や歯ブラシがつき出てきた。
おふくろは笑いながら「悪霊よ」と言った。
私は思わず「南無妙法蓮華経!」と叫んでいた。
私は家族にも指示して一緒に「南無妙法蓮華経!」と合唱させたが、効かない。
悪霊たちが次々に部屋に入ってくる。
私は秘密の抜け穴から逃げようかと考えたが、悪霊はその抜け穴からも入ってくる。
何度となく「南無妙法蓮華経!」と連呼し、時々アクセントや音程を変えてみても効かない。
私は(ダメか!)と思い、ヤケクソで「悪霊退散!」と叫んだ。
すると、これが効いて部屋にあった悪霊の葉っぱは開けた窓から外へ吹き飛んだ。
私は(やった!)と思い外を見ると、その葉っぱのついた小枝は門の塀にひっかかっていた。
私は再び大声で「悪霊退散!」と叫ぶ。しかし葉っぱはひらひらとするだけで向こうにはいかない。
それどころか私が叫びおわるとすぐに再び部屋に近づいてくる。私は窓を閉め考えた。
こうなったら二人一組であいつらをゴミ捨て場まで連れてゆくしかないと考えた。
つまり、一人が枝を持ち運び、もう一人が横から「悪霊退散」と叫びつづければよいのだ。
我々はそれを実行することにした。

コメント

ううむ。混沌してます。
サリーちゃんの歌で時空が歪み、警官と犬に追われ、とんねるずの石橋、巨人の桑田が登場、
次は猿に追われ、オオカミに襲われ、武装ハンドセットに思いをはせ、気づくと悪霊との戦いに・・。
い、異常だ。この当時ちょうど大学受験をしていた頃なので、ストレスが多かったのかと推測されますが、
それにしても…。


1992 2/25 

帰りはおふくろの運転で帰ることになっていた。
そして、私たちの車は恐怖の天山道路にさしかかった。
この道路は傾斜約60度の坂道を地上300mくらいまで登ってゆくのだ。
途中ヘアピンカーブを含むいくつもの力ーブがあり、ガードレールもなく、
道からはずれたらまっさかさまに転落してしまう。
私は高所恐怖症だったので、ものすごく恐ろしく、他の連中に
「怖いから目をつぶったほうがいいぞ。もしサイドブレーキがなければすべり落ちてゆくから」
と警告した。おふくろは、それでもなかなかうまく運転した。
途中、宙返りしそうになったが、なんとか休憩所まで無事だった。

コメント

「天山道路」とは、確かにそりゃ怖いわ。せめてガードレールがあればねえ。


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