夢日記 6
1992〜こんな夢をみた

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1 9 9 2/3/1 8

私は1万ちょっとでバイクを買った。
125ccだがこれでこれからは便利にどこでも行けると思い、
さっそく秋葉原へ「ヴァリス」(ゲームソフト)を買いにいった。
バイクに乗りながら、私は(どうせなら250ccにしたほうがよかったかな?)と考えていた。
O駅の前にバイクを止め、ゴムのカギでタイヤをとめた。
このカギはハサミで切れるので、私は盗まれないかと不安だったが、え−いままよ、とそのまま出掛けた。

さすがに上野は人が多く、今日は真夏のような暑さだ。
半ズボンにサンダル、黒の靴下という自分の姿がちょっとカッコいいかなと我ながら思ったりしたか、
どうせなら靴下をはかず、素足にサンダルのほうが良かったか、とも考えた。
さて、私は秋葉原へ行こうとバイクで走り出した。だがすぐにガス欠になった。
ガソリンスタンドヘ行って一度「マンタンね」と言ってみたかったのだが、
ガソリン代は高いのでバイク屋へいきガソリンをもらおうとした。
しかしバイク屋の若い兄ちゃんは2161円も請求した。
「どこへ行くんだ?」と聞かれたが「秋葉だ」というのもちょっとダサいかなと、「東京だよ」と答えた。
すると兄ちゃんは「東京タワーを見てきてくれ。俺一度も見たことがないんだ」と言った。
「ああ見てくるぜ」と言って私は発進した。

それからまたすぐにガソリンが切れかかった。
私は近くにあった悪の研究所を見て、ここならガソリンがあるだろうと思い、忍び込むことにした。
門には犬の防犯装置があるので、私はわきに回り壷を積み重ねた垣根から入ろうと、中をのぞいてみた。
施設の中庭では悪が子供たちに悪を教えているところだった。

私が中に入ろうとすると、授業をしていた悪が「それではそれぞれの持ち場について」と指示を出していた。
子供たちは悪の実験を行うため、わらわらと校庭のあちこちへ散らばっていく。
私は校庭の右手のほうに壷の積み重なっているのを見つけ、(きっとガソリンはあの中だ)と考えた。
保母さんらしい若い女が近くに来る。私は見つからないようにドアから外へ出た。
女が右のドアから外へ出ようとするので、私は左のドアから中へ入り、
女が左のドアから中へ入ろうとすると、私は右のドアから外に出た。
不審に思ったのか、女はそれを幾度も繰り返した。私も見つからないよう、ぐるぐると同様に回っていた。
しかし女はついにパターンを変え、私とはちあわせた。
私は(まずい)と思いとっさに女をさらって逃げた。女は悲鳴を上げて気絶した。

私は女を医者に連れてゆき、医者は女から催眠術を使い、いろいろと聞き出した。
女はとても美しく、きれいな長い髪をしていた。
女によると、彼女はバカボンのママになることを強要されていたらしい。
すると話からして悪の正体はバカボンということになる。
私は(こんな美しい女をママにするなんて・・・許せない。うらやましいぞ、悪め)とひそかに思った。

 コメント
 
バイクで秋葉原へ向かう途中、ガソリンが切れて悪の研究所(?)へ。
バカボンのママになることを強要された女を助け(?)、それからどうなった?
・・・しかし悪の実験とか悪の授業とか、一体どのようなものだったのでしょうかね?


 1 9 9 2/4/1
 
私は大リーグと契約した野球選手だった。
一応イギリスのチームと契約はしていたが、私は左足を傷めたピークを過ぎたベテラン選手だったので、
解雇される恐れもあって、スコットランドのチームとも契約していた。

私はまず先にスコットランドヘ向かおうと、スコットランド行きの列車の出るホームを探した。
スウェーデン行きの隣がスコットラン ド行きだった。
ホームヘと降りるエスカレーターの途中改札があった。私は自動改札機に 切符を通した。
切符は戻ってこなかったがどうやらそれでよいようだった。
ホームヘ降りた私は辺りを見回した。
ホームには人は大勢いるが私のような野球選手は少ないようだった。一人の男が話しかけてきた。
「君もスコットランドヘ?」と私が尋ねると、男は「ああそうよ」と言ってグラブを見せた。
どうやらこの男も私と同じチームヘゆくらしい。
私は自分のバッグから唯一の荷物である青いグラブを取り出して男に見せた。

我々が近くに座っていると、もう一人同じチームヘゆくという男が来て、一緒に座った。
彼は私がパンを三つ持っているのを見て、テーブルに置かれた私のパンを眺めていた。
「それは朝食で昼食なんだ」と私が言うと、男はおもむろに私のパンを食べはじめた。
ホットドッグのウインナーを箸でつまんで食っている。
さらにもう一人の男は向かいに座り、ピサパンをつつきはじめた。
怒った私が「おい、食うなよ」と言うが、
男たちはかまわず箸でウインナーを食い、ピザパンをつついている。
「食うなって言ってるだろう」と言ってもきかない。
そうこうしていると奇妙な老人がやって来た。
その老人の手は白いどろりとした変なものでびっちょりとしている。
老人はその手で男たちからパンを取り上げて私に返したが、もうこのパンは食えん、と私は思った。
老人の一喝で男たちはどこかへ行ってしまった。男たちはニセ野球選手であることが分かった。
一人になった私は、孤独をかみしめながらスコットランドヘ向かおうとしている。

  コメント
  
大リーグ選手としてスコットランド(?)へ。イギリスにも野球あるんでしょうか。
しかしパンの一件、ニセ野球選手や、奇妙な老人との出会い、・・・ラストの一文といい
なんだかはかなくさひしげな∃ーロッパの郷愁(?)を感じるお話でしたね。


 1 9 9 2/5/2 0

 私はルパンだった。悪の博士との対決を余儀なくされていた。
私は博士の娘、レッテルと出会った。彼女はまだほんの少女で足が不自由だった。
レッテルは親である博士に狙われており、私は彼女を助けたかった。
彼女もすぐにそんな私になついた。
私は彼女を病院に入れてかくまうつもりだった。
彼女を連れて病院に行き、そこの医師から病院のセキュリティシステムについての説明を受けた。 
ドアはオートロックでいくつもの複雑なボタンがついていた。それでも私は不安になって言った。
「奴はターミネーターのように鉄の腕でドアをこじ開けられる」だが医師たちはそれを信じようとしない。
私は何かいやな予感を感じレッテルを呼び寄せ、彼女を抱き上げて最上階へ向かった。
不二子も一緒だ。
胸騒ぎを感じた私は、テレパシストの不二子
「奴の気配を感じたらすぐに教えてくれ」と言い残して上にのばった。
最上階は幽霊のたまり場だった。こんな所で奴が現れたらまずい。
だが私は奴の気配を直観的に感じ、窓から外へ飛び出し外壁にへばりついた。
地下10階だったが、私は思い切って飛び下りた。
下でとっつあんがネットを張ってくれ、我々は助かったのだった。

 コメント

 結局「悪の博士」とはどんな奴だったのでしょうか?
テレパシストの不二子とは、すごい、というか都合のよい設定です。
それにしてもこんなピンチにもかかわらず、次元も五右衛門も現れないとは(そういう問題じゃない?)。
 


1 9 9 2/5/2 1
 
私と田中(大学時代の知り合い)はメタリカのライブヘ行くところだった。
急いでいた我々は道に自転車をとめようとして呼び止められた。
周りには改造された物騒なバイクがたくさんとめてあったので、(ここはヤバイかな)と思っていたのだが、
案の定この一帯を取り仕切っているらしいゾクの兄ちゃん二人につかまった。
だがその二人は以前私とは一度会ったことがあるやつだったので、普通に話しかけてきた。
私の横にいる田中を指さして「まあ、そいつの持っているものよこせばいいよ」と言った。
田中は「BURRNの今月号とメタリカのCDしか持っていません」と言ってそれを差し出した。
すると彼らのうちのリーダー格のやつがメタリカの話を始めた。
ジェイムス(メタリカのvo)とカーク(ギター)の区別がつかなかったという馬鹿らしい話などに、
私は仕方なく同意して見せたり、「この写真いつのだ?」と雑誌の写真について聞かれるのに適当に返事をした。
我々はとっととライブに行きたかったのだが、兄ちゃんたち怖さに話を打ち切ることができずにいた。
兄ちゃんたちはいっこうに我々を解放しようとはせず、今度はZIGGYについての話を始めた。
以前会ったときに私がZIGGYのファンであることは知られていたので、
答えぬわけにもゆかず渋々話に参加していたが、
ついに勇気ある田中が兄ちゃんたちに「そろそろ会場へ行きたいんですが」と切り出した。
私が(助かった)と思ったのも束の間、兄ちゃんたちはそれを聞いて「俺たちも行く」と言いだした。
田中が「チケットがなければ無理ですよ」というが、兄ちゃんたちは大丈夫だと言い張る。
仕方なく我々は四人で会場に向かうことになった。

会場ではすでに食事が終わり、テーブルには空き皿やビール瓶が散乱していた。
兄ちゃんたちのうち目つきの悪い方が、残り物の料理とシャッセりんごソーダ
(当時売られていたりんご100%のソーダ)を飲みはじめた。
私はそれがきっと自分の分の食べ物であったことを考えながら、しかし何も言えずただ座っていた。

どれくらい時間がたったろうか・・・
そろそろ帰るかということになり、我々は夜道をとぼとぼと歩いて帰った。
途中兄ちゃんたちが「これから俺ん家でPCエンジンをやるぜ」と言いだした。
私が、もうどうにでもなれと半ばヤケクソになっていると、深夜の見回りの警官が近づいてきた。
おまわりはなにやら警棒を振りかざして怒っている。
どうやら自転車の無断駐車がいけなかったようだが、それだけのことで追いかけてくるとは!
我々はバラバラに散って走って逃げた。
警官はしつこく追いかけてくる。捕まったら二三発は警棒で殴られそうな雰囲気だ。
私は田中の後について走ったが、彼は足が速く私はしだいに引き離されていった。
後ろからは警官が迫ってくる。私はとっさに狭い路地に入り、垣根のくぼみに身を隠した。
警官はその前を走り過ぎていった。

しばらく息を殺して隠れていた私が、そろそろ平気かなと思いはじめたとき、
おっそろしく柄の悪い一目でやくざと分かるような男たちに発見された。
どうやらそいつらはさっきのニセ警官とグルだったようだ。
私の前のやくざの一人が何か怒嗚って、私をドスで切ろうとするのを幹部らしき男が制した。
私は恐ろしかった。まさか現代の法治国家日本で、こんな目に会おうとは。
幹部の男は私に自転車を持ってこい、と言った。
私はこれは逃げるチャンスだとばかり
はいっ!100台持ってきます」と、得意のはったりをかました。
幹部の男は「売れそうなのを5台持ってこい」と言う。
私は、分かりました、というのももどかしく、その場を離れた。無論そのまま逃げるつもりだった。
近くにおいてある自転車を検分するフリをしながら、そろそろとその場を離れた。
田中やゾクの兄ちゃんたちも捕まったらしく、自転車を何台かかついでくるところだった。
しかし私はかまわず、ヤッちゃんたちが見えなくなるやいなや、ダッと走り出した。
通りを渡り、家に向かって。家に帰り着けば何もかもが良くなる、と信じていた。

私は何度も後ろを振り返りながら走りつづけた。
もっと速く走れないかとイライラしたり、飛べるかどうか試して、やっぱりダメだったり、
そうこうするうち家の近所までやってきたとき、後ろから奴らが追いついてきた。
私は見つからぬよう近くの家の屋根に飛び上がり、身を伏せた。
夜なのでこうすれば見つかるまい、と思ったのだ。
しかし奴らは私の自宅の黄色い石柱群に攻撃を開始した。
いったい何故やつらが私の家を知っていたのかと疑問に思ったが、そんなことを考えていても仕方ない。
このままでは黄色い石柱群が危ない。
奴らは積み重ねたホビーカラー(プラモ用の塗料)を石柱群に投げつけているのだ。
私は見つかることもかまわず、やつらに向けてホビーカラーを投げつけた。
ちょっとふたを開けてから投げれば、中身が飛び散り、
シンナー臭くなって奴らが中毒になるとふんだのだが、
さして効果がない。このまま積み重なったホビーカラーの上に立っていてはいずれ捕まる。
その時、田中が警察に電話しようとそろりと公衆電話に近づいた。
しかしデブの見張りに見つかり、田中は再び捕らえられた。
私はそれをおとりにして電話へと走ったがこれも見つかり、私は逃げた。
奪ったバイクに飛び乗り、壁をジャンプする。
横から兵士たちの一斉射撃を受けるが何発かははね返し、線路に降り立った。
そのとき私は見た。
奴らのリーダーが超巨大バルカン砲を背負い、こちらに狙いを定めるのを。
私はちょうど通りかかった特急列車に捕まって脱出を試みたが、
私が近づいて手を伸ばす間もなく特急は猛スピードで走り去った。
私は仕方ないので次の電車を待つことにした。
しかし敵は超巨大バルカンを撃ってきた。私の周囲が爆発で吹き飛ぶ。
私は早急に次の電車が来ることを祈った。

 コメント
 
メタリカのライブに行ったことが、大変なことに・・・。
ゾクの兄ちゃん、ニセ警官、ヤクザ、さらに超巨大バルカン、とどんどんエスカレート。
しかし、私の家の「黄色い石柱群」とは一体?なんらかの防御システムなんでしょうか?
それから特急列車につかまって脱出、というのも・・・かなり難しい気が・・


 1 9 9 2/6/2 0

 世界経済は危うかった。
私は日本の高官として、この恐慌的な状態を回避すべく、対策案を出すが却下される。
私は愚かな首脳陣をあざ笑った。
それ以上の対策が奴らのような低能から生まれるワケがないことを確信していた。
二日後、結局私の対策案が実用化されたが、私は(遅すぎる)と思った。

 コメント

 政治ものですか。
なんだか高官になってえらそうなことをいたしたようですが、
私の対策案はどのようなものだったのか、気になるところです。
 


19 9 2/6/2 6
 
私は魔界一族の長だった。
ある日、船で海へ出ていると、荒波に襲われ、つづいて時間嵐に巻き込まれた。
私は現実界ヘワープしてしまった。
私はなんとしても元の世界に戻らねばならなかった。愛する妻もいる。
私は長老に相談した。しかし長老が言うには、戻ることは不可能だということだった。
だが私はあきらめなかった。
この世界にワープしてきた地点に行き、
そこでもう一度時間嵐に身をさらせれば戻れるに違いない、と私は考えた。
時間嵐がきた。
やって来たときとは反対の方に船を向ける。
時間嵐に包まれ、私は気を失った。

気がつくと、ワープする前にいた船の上だった。
元の世界に戻ったのだ。
船員たちは私の帰還に狂わんばかりの喜びようだった。
我々は国へ戻った。
妻が泣きながら抱きついてきた。
私は何故か奇妙に冷静で、
(あれ、妻はこんなにブスだったっけ?)と思っていたが口には出さなかった。
それから、私はこの国の状況がさらに悪くなっていることを知った。
敵軍の総攻撃が間もなく始まるだろうというのだ。

私は図書館に行き本を読もうと考えたが、図書室は最上階にあり、
敵の爆撃があれば最初に吹っ飛びそうな気がしたので、地下二階の最下層へ行くことにした。
地下であれば生き残れる、と思ったのだ。
妻も連れて下りのエスカレーターを降りていると、国務大臣の一人が行く手をさえぎった。
「ここから先はお通しできません」
「私はこの一族の若長であるぞ」
と怒って私が言うが、
 「これより先は首相クラスの方々のみです」と言われた。
私はさらに怒った。私は次期副総裁にも内定していたのだ。
「今までは私は自由に入れたはずだ」
「非常事態です。おばばさまの命令のない方以外はお通しできません」
おばばとは我々の大族長、私の祖母だった。
「よし、おば上の許可があればよいのだな?」

私はおばばと通信するため、階段を上り通信スクリーンの前に立った。
私が念じると、スクリーンにしわ深い老婆の姿が映る。私は話しはじめた。
「この青年騎士団の若長であります。おば上にお願いがあります」
私はここぞとばかりに正論を振りかざす。
「どうか地下二階を解放してください。ここならば敵の爆撃や爆弾投下にも耐えられます。
そしてここを拠点として敵に対抗すべきです。敵に勝つにはそれしかありません」
むろん私としては自分と妻が生き残ればよいのだったが、
ここは立場上格好をつけなくてはならない。
おばばは言った。
「おぬしは、弟とは違いいつも同じ絵ばかりかきよる。
おぬしはまん中に描いたが、弟は右端に寄せて描いたものよ」
どうやらおば上は、私よりも弟に期待しているようだった。
私は最後の手段をとった。
敵に勝った場合の条件を二つ提示して、
そのボールを下っぱの鬼とガイコツにキャッチボールさせた。
すると、やっとおば上は許可を下し、
勅命の印である赤い指輪を私によこすため、それをガイコツに運ばせた。
だが、やはり私の不安は的中した。
ガイコツはおそろしく馬鹿なので、こちらに来るまでに指輪を落としてしまったのだ。
その指輪は床の穴へと吸い込まれ、魔界の池に落ちてしまった。
そしてその池の魔物が、その指輪を見つけたことを、私は知らなかった。

 コメント
 
魔界一族の長、とはなんとも壮大なお話。
時間嵐からの生還、そして妻との再会、しかし敵軍が迫り、おば上との通信でうまくいったと思ったら、
勅命の指輪を落とし、それが魔物の手に・・・。
どうなるんでしょうねえ、これから。
ボールを鬼とガイコツにキャッチボールさせて、おば上を納得させた私の手腕は見事。
それにどんな意味があるのかは知りませんが・・・。



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