精霊の宿る針葉樹林
輝ける黄金の羅針盤
ともかくも優美な夢を見るネコ
明日とも知らぬかけがえのない憂鬱
真下にある黒い針の山
かえすがへすもいまいましい濃密な輪郭
形成される異教、邪教の概念
太刀打ちするべくせめぎ合いにさいなまれ
虫をも殺さぬ奴隷兵士がこん棒を振り上げてみても
祈りの前にはただ、なすすべもない
破天荒なときの流れ
水仙に見る明日への憧れ
まなざしはいつも情熱に
コスト高を叫ぶ前に走り出せ
完膚無きまでに細やかに分断されたその配慮
いとおしくとも手にできぬ断崖のたんぽぽ
さっと身をよけて集団を横切る
そんなときにはきっと
やぶにらみの苦痛が蘇る
その記憶の消去にとまどうのであれば、
すみやかに堕胎しろ
格言は胸に秘めるのではなく
続けて志し、すり切れるまで進め
辱めを受ける喜びを
靴の中に押し込め、ときに踏みつけ
血がにじむほどに罵倒しろ
のめり込むときは心中
刺し貫けばいいと思えば
その夢の中で目覚めを待て
まっとうな立場で愛するなど
できるはずもないことを
塔の上で風に吹かれて、
ただ独りで嘆くのはよせ
はちみつはゆっくりと流れる
その時間の分だけ
まだ省みるときは残っている
サー・ランスロットは言う
それでも、グィネビアが欲しいのかと。
その問に答えるのは
墓の中の彼だけだ



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