象牙の塔に立て籠もる予感がある

ドラスティックな夢の変革を起こすなら

申し訳程度の期待は胸にしまうにとどめ

あらたかな言葉の端々からにじみ出る

理力のたまものを受け止める

ならば聞く、あやしの道すがら

汝、ときどき迷いて尊べ

さもありなんの態度を崩し

改革の渦にその身を投げ込み

かつ笑いながら、清きものを討ち滅ぼす

サテリコンはまじないに使うな

呪われればいいと君の確かなる良心が叫んだら

ただもっともらしく韜晦の能書きをたれ

春になるまでかすれ声の述懐に耐えることだ

身代金はビロードと繻子で済ませた

傑作を生み出すためのよく皺の寄った脳みそ

前頭葉と海馬の間でシナプスを走らせ

狂おしく迎え酒で勝ちどきの物語を描け

貴き者は久しからず

自らのさだめにも高ぶらず

嘆けばただ遠し

はてなきペールブルーの空は

必ずしも大鷲が飛ぶ尖塔の上に

あの旗がなびくとは限らないのだから

しこうして待て

心に思う存在の確かなる価値を

こなごなに砕いたなら

もう一度くらいはたぶん

自由に翔べるだろう



戻る