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12/28

年の瀬も差し迫った今日このごろ、たまには真面目な日記なぞ…
なんとなく考えていたことを、いささか乱暴にですがまとめてみました。


ネットやパソコン、携帯などは、本来は人類の未来に素晴らしい貢献をするはずの道具ですが、
我々人間の心の弱さもあってか、近頃とみに負の影響が目立ちます。

便利なはずの道具にいつのまにか支配され、悪しき心や薄暗い欲望を助長し、
それを内側にためこみながら、しだいに麻痺するように影響されてゆく我々…

もちろんメールやネットでしかできない関係や、ステキな友人、
素晴らしき表現手段、有益な情報力など、活用すべき良さも多いわけですから、
大切なのはちゃんと理性をもってそれらを享受すること、ですね。

CG
ゲーム、テレビ


自然のままのもの(映像)が減り、綺麗に整えられたものばかりが目につく。汚れのない精巧な虚構世界。

現実と虚構世界との境界が曖昧になる。

実際の痛みや、恐怖ではなく、作られた感覚の方が確かに思えてしまう

パソコン
インターネット


クリックするだけで自分の好きな情報をとり出せる。無駄のなさ

論理的思考のみが増して、創造性、応用性が失われる

イライラ、ストレスの増加。無為な時間や相手との好意的でない接触にキレやすくなる
メール、ブログ

好きな相手とだけ連絡がとれ、つながることができる。
自分(たち)の世界のみでの楽しみ

不要なものの排除。
近くにいる実在の人間よりも、ネットワーク内の相手に心をくだく。

悪意すらも手軽に送信でき、匿名的な曖昧さで相手を攻撃できる→いじめ
携帯

どこにいても好きな相手とだけ連絡がとれ、つながることができる。

不要なものの排除。
近くにいる実在の人間よりも、離れたメル友の方に心をくだく。

目の前の現実(人間)に触れる生活時間の減少。
親や近所の人間ですらも実像を把握できない

日常的なストレス

家族間での役割を演じること
両親との関係不和
|
学校、会社での違和感、疎外感
満員電車など、個を冒される非人間的な空間
集団の中での自己のアンデンティティを維持する難しさ

生きることそのものの苦しみ→
食料偽装、振り込め詐欺、政治家の汚職など、テレビで見せられる暗い事件、ニュースの数々

社会への不信
人間そのものへの不信 →

無気力、無関心
将来の希望の減少

投げやりな事件
弱いものへの暴力の増加

自殺
テレビ、CG、メールになどへの過剰な依存、時間的、感覚的な麻痺
大人(社会)への不信


疑うことのストレス
疑われることのストレス

疑心暗鬼、信じられるものの減少(友人、恋人すらも…)

過剰な怒り、身勝手な論理、DV、
自己抑制の欠如

or
他者との接触への恐怖、
内的な引きこもり

もちろん、ここに書いたものだけがすべての要素ではなく、
おそらく、根源的な部分での始まりは、生まれてきての最初のコミュニケーションである
親と子の関係に大きく関わっているとは思いますし、
もっと様々なことが相互に絡まりあい、複雑かつ微妙に影響し合っているのだと思います。

たとえば、電車内でのマナーの悪さは、目の前にいる他者への配慮のなさ、
そして想像力のなさであり、自分の仲間、友人以外の存在には意味を感じていないから。
彼らは現実のコミュニケーションがあって、初めて相手を「生きた人間」だと認識するので、
そうではない相手に対してはなにをしても、どんなところを見せてもさして気にならない。
電車内で人目もはばからずにけばけばしく化粧直しをしている女性をよく見ますが、
彼女にとっては彼氏以外の男は「自分に関係がない」ものとみなしているわけです。

極論を言うなら、そうした自分に関わりのない他者の生はどうでもよい、
生きようが死のうが、笑おうが怒ろうが、自分にはどうせ関係がないのだから。
なので、いきなりその他者が自分に対しての怒りを見せたり注意をしたりすると、
ぎょっとなって「なんだこいつ」という顔で驚き、そしてすぐにキレるわけですね。
いきなり背景にまぎれていた人形だったものが生きている他者…自分とは異なる考えをもった
実在の人間だと気づいて、それに驚き、うろたえ、あるいはパニックになって、
短絡的な怒りとともに殴り掛かったり、ひどいときには排除しようとしてしまう。

すべては想像力のなさであり、
そうした連中は携帯の向こうのメール相手のことしか見えていない、考えていない。
つまり「灯台もと暗し」型人間には、目の前にいるはずの実在の人間の人生が見えないわけです。
まあ、それらがすべて、美麗なCGやゲームや携帯やネットやメールやブログや食品偽装などの
せいとはいいませんが、それらは確実に要因のひとつとして関わっていることは確かだと思います。

道具は上手く使うもの。
道具はしょせんは道具でしかない。

そんな当たり前のことを我々は忘れかけている。
あるいは少しずつ麻痺してきている。
少なくとも、ハンドル名しかしらないメル友よりも、今すれ違った実在の相手の方が
はるかに確かな人間であるのだという、そんな当たり前の事実をちゃんと理解するべきですね。

そうすれば、少なくとも
歩きタバコの煙で後ろを歩いている人間が迷惑していることに気づくだろうし、
電車内でものを食べれば、横で誰かがかぎたくもない匂いをかいでいることも分かるだろうし
座席で必死に化粧をしている女性は、対面に座って顔をしかめている男性が、
もしかしたら近い将来に親しくなる可能性があったかもしれないということに後悔するだろうし、
携帯を見ながら自転車に乗っている少年は、歩道でぶつかりそうになったその相手を
まるで道端のモノでも見るような目で睨むこともしなくなるだろう。

すれ違った人々、目に見えている人々はその誰もが生きていて、実在していて、
それぞれに悩みや希望を抱えながら、人生を続けているのだということを、
我々は、いちいちその時々に、確かに感じるべきなんですね。
とくに、今という時代においては。

そうしないと、画面の向こうのブログを唯一の心のより所として引きこもったり、
返って来ないメールの返信を確認するために何度となく携帯を開けてはまた閉め、
顔や体系をフォトショップで修正されたアイドルの画像あつめにやっきになり、
ネットゲームで強力な武器を手に入れるために毎日悩んでいらいらしたり、
BBSの悪しき書き込みに心痛めたり、マイミクの足跡を数分おきにチェックしたり、等々…

そうして、あらゆる支配は
本来あるはずの毎日の現実世界との出会いをむしばんできているのです。

まずは空を見上げて立ち止まってみましょうよ。
そして背筋を伸ばして歩きましょう。
そんなに急いでいないなら、携帯は家に帰ってから開けばいい。
目の前にいる見知らぬ人々の確かな存在と、
この瞬間にだけ触れることのできる景色を、まずは感じて。


                       2007.12.28 緑川 とうせい


12/20
気づけば師走も下旬に突入。
今年はいつにも増して早かった気がします。

年間ベストも決定し、今年も聴きまくりの一年でしたが、
ここでは部門別に今年のアルバムランキングを載せてみます。


★メロパワ、メロスピ部門 

1.GAMMA RAY 「Land of the Free U」
2.NOCTURNAL RITES8th Sin
3.OLYMPOS MONSMedievil
4.DRAGONLANDAstronomy
5.Andre Matos 「Time To Be Free」
6.KAMELOT 「Ghost Opera
7.HELLOWEEN 「Gambling With The Devil」
8.FREEDOM CALL 「Dimensions」
9.MANOWAR「GODS OF WAR」
10.DUNGEONFinal Chapter」


★ゴシックメタル部門 

1.AFTER FOREVER 「same」
2.WITHIN TEMPTATION 「The Heart of Everything」
3.SIRENIANine Destinies and a Downfall
6.BATTLELOREEvernight
5.HIM 「VENUS DOOM」

★テクニカル、プログレメタル部門 

1.PLANET X 「Quantum」
2.MEKONG DELTA 「Lurking Fear
3.CIRCUS MAXIMUS 「Isolate」
4.REDEMPTION 「Origins of Ruin」
5.SEVENTH WONDERWaiting in the Wings


★デス、ブラック部門 

1.BEHEMOTH「The Apostasy」
2.OPETH 「The Roundhouse Tapes」
3.DIMMU BORGIR 「In Sorte Diaboli」
4.OMNIUM GATHERUM「Stuck Here on Snakes Way」
5.SADIST 「Sadist」
次点 MARDUKRom 5: 12


★フォーク、ヴァイキングメタル部門 

1.FINNTROLL 「Ur Jordens Djup」
2.KORPIKLAANITervaskanto
3.LUMSKDet Vilde Kor」
4.MOONSORROW「Viides Luku: Havitetty」
5.TURISAS「Varangian Way」
次点 ENSIFERUM 「Victory Songs」


★日本のバンド部門 

1.OUTER LIMITS 「STROMATOLITE」
2.interpose+「INDIFFERENT」
3.VRAIN「Rendez Blue」
4.BLOOD STAIN CHILDMOZAIQ
5.STARLESS「Story Never Ends」
6.ALHAMBRA「FADISTA」
7.LIGHTNING 「Brave Heart」
8.SIGH 「HANGMAN'S HYMN」
9.GALNERYUS「ONE FOR ALL-ALL FOR ONE」
10.陰陽座「魔王戴天」


メロパワ系では、大御所ガンマ・レイが気合の入った傑作を作り上げ、
ノクターナル・ライツのクオリティの高さやオリンポス・モンスのファンタジーに酔いしれ、
ゴシックではアフター・フォーエヴァーの壮麗なるサウンドにうっとりとなり、
ブラックメタルではベヒーモスの暗黒かつ暴虐、そしてダークな叙情に胸打たれと、
それぞれのジャンルごとに見事な傑作がありました。
それから、日本のバンドもけっこう良質なアルバムが多かったですね。

2008年もまたたくさんの素晴らしいアルバムと出会いたいものです。


11/24

行ってきましたー!
ZIGGYライブin さいたまHeaven's Rock



いやー、すごかった。
あまり大きくないライブハウスに400人がすし詰め状態。
物凄い熱気の中、ついにステージにメンバーが登場。

演奏が始まると、森重樹一の歌声は昔となにも変わらず、
自分の想像していたとおりのジギーがそこにありました。

新作「Now and Forever」はファンの間でも地味すぎるという評価もありますが、
そこには20年ロックを歌い続けてきた者のみが出せる音が詰まっています。
ライブで聴くとそれがはっきりと伝わってくる。
森重の歌は年を経た貫祿と素晴らしい表現力が備わって、ぐっと心に響いてきました。

そして、後半では昔の人気曲もたっぷり披露してくれましたよ!
“I'm Getting Blue”
“Gloria”
“One Night Stand”
“La Vie en Rose ”
“それゆけ!R&Rバンド”
“Don't Stop Believing”

いやー、一緒に歌いましたぜ!
まさか地元さいたまでZIGGYを見られる日がくるとは…泣

こうして、
20歳の小僧のような気分でどっぷりとロックな夜を過ごして帰って来たのでした。
森重は44歳。オレもまだまだ頑張らなくては。
そう思いました。

新作に入っている“Now and Forever”は20年後に書かれた
“I'm Getting Blue”のアンサーソングです。

「土砂降りの雨は何度も、通り過ぎて行ったけど、探していた君の言葉は、見つかったのだろうか?」

20年たっても見つからない。それがロック。それが人生。

自分もずっと探し続けます。



*YOU TUBEでZIGGYの映像がいくつかありましたので、よかったら見てみてください。

30代バンドマンなら誰もがコピーした“I'm Getting Blue”
http://jp.youtube.com/watch?v=MKsUp6sO-iw

昔のプロモ。名曲“Don't Stop Believing” カラオケの定番です。
http://jp.youtube.com/watch?v=8_CwYrmcbLQ

大好きだった泣きのパラード“6月はRainy Blues”泣けます。
http://jp.youtube.com/watch?v=otUl7MT9U70

名探偵コナンでおなじみ?“Step by Step” キャッチーです。
http://jp.youtube.com/watch?v=-mRdjgJoYuY

SNAKE HIP SHAKES時代のライブ“Black Out” 勢いあります。
http://jp.youtube.com/watch?v=6hzKdJlhmZ8

自分の原点、ロックの魂を教えてくれたのがジギーなのです。
この日本最高のロックバンドをもっと多くの方に聴いてもらいたいです。



10/22

行ってきましたLOUD PARK 2007。1日目のほうね。

さいたま新都心は地元からひと駅。チャリだと15分くらいで行けます。

1バンド名のCelladorは無視して家で寝ていました。
会場に着いたのは正午すぎ。

地元のくせに、さいたまスーパーアリーナに入ったのは初めて。広いなあ。
セリオンが始まりそうなので、急いでスタンド席を確保。
ちょうどステージが見やすい場所です。座席の座り心地もGood。


いろいろ書くと長くなるので、各バンド箇条書きで感想書きます。

THERION…Voは男女各2人の4人だった。
オペラティックな歌声とコーラスはとても優雅。演奏はオマケという感じでした。

STILL REMAINS…外の通路でおにぎり食べてました。音がデカいので外でも聴ける。

FASTWAY…普通のハードロック。次のナイルとのギャップがありすぎ。

NILE…Voがハゲてました(エジプト研究のしすぎか?)
ギターの片割れのマメタンクのようなひとがいいキャラだった。
暴虐な人たちが暴れていました。自分はスタンド席でゆったり観戦しました。

AS I LAY DYING…音がとんでもなくデカくてつらかった。若いってスゴイ…と思いました。
グルグル回って暴れているお客を遠くに見ながら、バターになった虎を思い出してました。

NOCTURNAL RITES…前のバンドがうるさかったので、ほっと和めました。
Voさんはカイ・ハンセン顔ですな。音楽的にも北欧版カイハンセンといった正統派メタル。

MACHINE HEAD…一応ベテランなのに音がデカい。ビール飲みつつまったり遠くから見てました。

TRIVIUM…若いのに演奏はカッチリとしていて上手かった。
客がたくさん盛り上がっていた。人気あるんですね。

BLIND GUARDIAN…最初にVoのマイクが入っていなかった。口パクハンズィ…
大御所なんだからさ、PAさんしっかりしてよ。ツインギターの音も今回はあまりよくなかった。
セットリストはこの前見たANGRAとのライブとほぼ一緒。
今回は純粋なブラガファンも少ないので“Birds Song”の合唱も小さい。
そしてドラムが下手だった。戻ってきて!トーメン!

HEAVEN AND HELL…生でロニー・ジェイムス・ディオを見たのは実は初めて。
さすがの年季を感じさせる歌声と表現力。おじいちゃんの元祖メロイックサイン連発。
トニー・アイオミのギターもカッコよく、帰るつもりがつい最後まで見てしまった。
さすが芸歴30年以上の方々。

という感じで10時間もいたワケですが、座ってまったり見ていたせいかあまり疲れませんでした。
意外と見やすい会場ですね。

しかし、これだけたくさんのバンドが出ていて、正統派のメタルというのはノクタとブラガのみ…
というのがちょい寂しかった。僕も歳をとったせいでしょうか。デカい音の演奏はお腹に響きます。
今度はメロパワだけのイベントとかやってほしい。

それにしても直前になって決定した2日目のアンドレ・マトスは見たかった〜!
ていうか、参加バンドが全部決まらないうちにチケットを売るのはサギですね。
せめて、メタル&オールドスクール系と、メタルコア&ニュースクール系に日を分けて欲しい。
そうすれば安心してチケット買えるのだから。

なんにしてもメタル盛り沢山のイベントでした。


10/16

以前にも日記で書きましたが、僕は幻想の音楽を愛します。

いや、音楽に限らず、映画も、小説などの創作物においても、作品としての出来不出来以上に、
まず幻想的であるかどうかが自分にとっての第一の価値基準になるのです。

音楽で言うなら、 どちらかというとジューダスよりもメイデンが好きです。
最初に愛したバンドはBLIND GUARDIANの3rd、4thです。

これ以上にファンタジックなメタルというのは当時ありませんでした。
その後RHAPSODYなどが出てくるわけですが。

一時期ゴシックメタルに相当ハマったのも、幻想的な美しさに惹かれてでしたし、
カッチリとしたメロデスよりもシンフォニックなブラックメタルの方が幻想的で好きです。
EMPERORの1st、2nd、ABIGORの1st、2ndはまさに最強です。
CRADLE OF FILTHの2ndも僕にとっては最高の幻想音楽です。


プログレではなんといってもGENESISです。
「怪奇骨董音楽箱」にしびれました。今の表記は「ナーサリー・クライム」ですね。
それからANYONE'S DAUGHTERもドイツのロマンを感じさせて大好きだし、
70年代のKAIPADICEなども北欧独特の幻想美に溢れていました。
ANGLAGARDの「ザ・シンフォニック組曲」という邦題につられて即買いしたのは僕です。


この手の邦題はとても大事ですね。
「月影の騎士」「北欧の夢」「月の優美な舞踏と罠」「太陽の王子」
「守護神伝」「病魔を崇めよ」「この森の静寂の中で」などなど…
これらのタイトルを目にするだけでワクワクします。



ちなみにこの世で一番好きなタイトルは
BLACK JESTERの「Welcome to the Moonlight Circus」

これです。タイトルとこのジャケだけでウットリ…ハート

最近聴きだしたAMON DUULUが気に入ったのも幻想的だからです。
他のジャーマン系はさほど好きではないのですが。
新月のBOXセット「新●月●全●史」を聴いていて思ったのは、まさに彼らこそ幻想の創造者。
逆に言えば幻想美を解さない人間にとっては聴けないのも道理かと。
日本で一番好きなシンフォニックロックバンドはOUTER LIMITSの聴かせる幻想ロマン。
TERU'S SYMPHONIAのほのぼのした童話性や、桜庭統氏のゲームサントラも大好きです。


しっとりとした暗さ、妖しげな空気、シンフォニックな壮麗さ、
こうした表現で表されるような音楽が僕は大好きなのです。
絵画ならモローとクリムト。ウォーターハウス。天野喜孝も好きです。

僕は幻想の虜です。
幻想の芸術、音楽を探し続けてやみません。


また先日レビューしたLOREENA MCKENNITTも、
ただのケルト系音楽ではないほの暗い幻想性があるから好きなのだし、
DEVIL DOLLに衝撃を受けたのも、そのあまりの暗黒芸術の如き音楽性に惹かれてでした。

そんな僕なので、最近のメタルコア系やヘヴィロック系のバンドは無理です。
ただのよくできた音です。一回聴けばそれまで。脳内にはなにも映像が浮かびません。
幻想を見せてくれなきゃいやです。 せっかく時間をさいて聴いているのに、
幻想のひとつも見せてくれないなんて…そんなのひどいです涙

なもので、
たいていのバンドのライブに行っても、アルバムで聴かせてくれた世界観がなくなっていて、がっかりします。
この前のWITHIN TEMPTATIONもそうでした。
ガッカリしたので「共同幻想の崩壊」という文章を日記に書いたほどです。

ああ、もっと食べたい。
幻想の音楽を。幻想の小説を。映画を。







仕方がないので、僕は自分で物語を書いています。
それは、誰あろう自分自身の幻想欲求のためにです。

これからも書き続けます。
そして幻想音楽の追求も続けます。
僕が幻想という名の夢から醒めるのは死ぬときです。


以上
夢食い人のたわごとでした三日月



9/22

いやー、気づけばすっかり9月。
しかし、この暑さはいったい…今日も32度を超える猛暑ですよ。
9月も下旬になろうというのに、つらい残暑はいつまで続くのでしょうか…

さて、気を取り直して
ここのところかかりきりだった小説も昨日でついに完成しました。
タイトルは「マスター・マジックキー」。
ファンタジーものです。ドラゴンや魔術師が出てきます。
今まで書いたものより「分かりやすさ」を心がけて書きました。
これはサイトにはUPせず、出版社へ持ち込む予定です。
そろそろちゃんと小説家にならねばっ!

CDの方は相変わらず買いまくり&聴きまくりです。
このあたりで2007年に出たメタルの新譜を評価してみます。
4段階に分けてみましたので、どうぞご参考までに。
★★★と★★はそんなに差はないです。人によっては上下するかも。


■メタル通信簿2007

★★★★素晴らしい!(必聴)

AFTER FOREVER 「same」
BEHEMOTH 「The Apostasy」
DIMMU BORGIR 「In Sorte Diaboli」
FINNTROLL 「Ur Jordens Djup」
NOCTURNAL RITES 「8th Sin」
OLYMPOS MONS 「Medievil」
PLANET X 「Quantum」

★★★なかなかよろしい(買って損なし)
DRAGONLAND 「Astronomy」
KAMELOT 「Ghost Opera」
DUNGEON 「Final Chapter」
Andre Matos 「Time To Be Free」
TURISAS 「Varangian Way」
LUMSK 「Det Vilde Kor」
SADIST  「Sadist」
MARDUK 「Rom 5: 12 」
WITHIN TEMPTATION 「The Heart of Everything」
OMNIUM GATHERUM 「Stuck Here on Snakes Way」
FREEDOM CALL 「Dimensions」
LILLIAN AXE 「Water Rising」

★★まあまあよろしい(お金に余裕があれば)
DARK MOOR 「TAROT」
VISION DIVINE 「25th Hour 」
SONATA ARCTICA 「UNIA」
SKYLARK 「Divine Gate Part3 The Last Gate」
INSANIA 「Agony - Gift Of Life 」
MANOWAR 「GODS OF WAR」
PAIN OF SALVATION 「Scarsick」
REDEMPTION 「Origins of Ruin」
ChthoniC 「Seediq Bale」
SIGH 「HANGMAN'S HYMN」
陰陽座 「魔王戴天」
BATTLELORE 「Evernight」
ENSIFERUM 「Victory Songs」
KORPIKLAANI 「Tervaskanto」
AMORPHIS 「Silent Waters」
PARADISE LOST 「In Reguiem」
DESTRUCTION 「Thrash Anthems」
NAGLFAR 「Harvest」
DARK TRANQUILLITY 「Fiction」

★やや期待外れ(とくに買う必要なし)
DGM 「Different Shapes」
ANNIHILATOR 「METAL」
THERION 「Gothic Kabbalah」
EPICA 「Divine Conspiracy」
DREAM THEATER 「Systematic Chaos」
SYMPHONY X 「Paradise Lost」
LABYRINTH 「6 Days To Nowhere 」
TRISTANIA 「Illumination」
KRYPTERIA 「Bloodangel's Cry」
TWILIGHTNING 「Swinelords」


とまあ、こんな感じです。
ご参考までにどうぞ。



7/5

先日のWITHIN TEMPTATIONのライブを見てから、
なんとなく気分がもやもやとしていたのですが、これからそれについて書きます。

以下に書いたことは、とてもデリケートな事項でして、
よく分からない方にはなんのことか分からないだろうし、
逆に、分かる方には今更言うまでもなく分かっておられるだろうという、そういう類の話です。

まあ、1人の夢食い人のたわごととでも思ってください。
ではいきます。


これは物語や映画などにも、まったく同じことがいえるのだが、
楽しむために肝心なのは、作り手と聴き手が同じ夢を見られるかどうか…
つまり双方の共同幻想にかかっている。

作り手が夢を見なくなれば、当然、聴き手ももう夢に浸れない。
ゴシックメタルやシンフォニックメタルという類の音楽には、
とりわけ幻想や世界観といったものが重要になってくる。
以前に生で見たRHAPSODYのライブに自分がややがっかりしたのは、
曲の中のファンタジーな世界観に比べて、彼らのライブ自体はとても「現実的」だったせいだ。
ラプソのライブアルバムがどうしようもなくつまらないのは、ジャケが地味だったからだけではなく、
たぶんそのあたりにも原因があるはずだ。
アルバムで見せてくれた幻想世界を、ライブではただの醒めた現実にしてしまうから、
彼らの場合、「音」のみで聴くには同じような曲が多すぎてつらいのだ。

WITHIN TEMPTATIONの場合は、シャロンさんの歌唱が美しければ、
それだけでそこになにかを感じ取ることはできる。
しかし、多少チープでもいいから「幻想の空気」を感じさせてくれた過去のアルバムに比べて、
今回のアルバムはよくまとまった、いわば「壮麗な音で固めた現実」に聴こえてならない。
それでは、言いたくはないが、最近の派手だが中身の薄いバンドたちと同じになってしまう。
私が昨今のきらきらとしたメロデスが嫌いなのもまったく同じ理由からで、
音だけはド派手なのだが、聴いていて世界観の深みがまるでない。
なにしろ、それらは「ただの綺麗な音」なのだ!
いい音質でキレイにまとまっていますね…そういうのは1度聴いて飽きます。

それだったら、いっそ無駄を削ぎ落として、硬質なギターリフのみで聴かせられるバンドの方がよい。
コードとリズムの合体であるリフを魅力的に聴かせることができるのなら、
そこにはたとえ甘美な幻想がなくても、気持ち良く勢いあるノリがあるのだから。
(しかし、たとえばMORBID ANGELの「Blessed are the Sick」、VADERの「De Profundis」は私にとって最高の幻想音楽ですヨ)

ノリに頭を振る音楽と、世界観に浸る音楽、この2つは自分にとっては別のものだし
自分はその両方をそれぞれに楽しむことができる。
しかし、ノリも世界観も中途半端で、そのどちらともつかない音楽が、僕は一番苦手なのだ。
中身のないキラキラ、ギミックの薄いありがちなマネリフ、
現実に売れるために、ただインパクトを持たせるということを至上命題にしはじめるとき、
そのバンドの全盛期はもう終わっているのかもしれない。

そう言う意味で、デビュー時からもう終わっているバンドも最近は多いんですよね。
質の高いアルバムを3〜4枚出して、その後はおとなしいモダンな音になって消えてゆく。
そういうバンドがとても多いので、聴き手が失望を繰り返す今のシーンにおいて、
次々にさらなる若手が勢いとともに出現してゆくのですが、
彼らとて、あるとき商業と自己の世界との壁において立ち止まり、そこで妥協するか、
疲れ果てて消えるかの選択の前で悩み抜き、かろうじてとどまるものは
また「質の高いマンネリ」を繰り返すことをただ求められるわけですね。

作り手のビジョン、精神的な構築作業における、理想を求めるパワーというのは、
たとえ大変な才能をもっていても徐々に薄れてゆくので、
たいていの場合、本当の意味でのバンドの全盛期は結成から5年までといえるでしょう。
たとえモンスター的な能力のバンドでもせいぜい10年程度が限界。
それを超えると、どうしてもそこからは、個々の演奏者の表現力にたよらざるを得なくなる。
あるいは、ベテランらしい枯れた味わいの哀愁を音にまとわせるか、ただ綺麗にまとまるか、
どちらにしても、人間として成長しているかどうかが、そのまま音に出てしまう。
なので、そういう一流のアーティストでなければ、全盛期を過ぎたバンドの音楽の中には、
ただ勢いが落ちた「今の音」のみがあって、もはや退屈な代物しか生まれてはこない。

音楽…バンドとは生き物なのだと思うし、本来はそれを表現する「人間そのもの」なのだと思います。
媒体としてのCDのみを\2500で買って、それにケチをつけたり、あれこれと勝手な評論したりする我々ですが、
その音楽を通して、作り手である人間をちゃんと覗いて見ているのかどうか。
人間などには興味がなく、作品だけがすべてというのも、金を払う側の理屈ではあると思いますし、
ダメなら見捨てればよく、代わりのバンドはゴロゴロといる。それが今の現実だと思うので、
聴き手を満足させるためだけに良質な音を提供し続けるというのは、
現代のアーティイストにとってはとんでもなく大変だと思います。
普通は、どこぞの北欧バンド「S」のリーダーのように精神病になるでしょう。
あるいは、それを乗り越えてビッグになれば、逆に音楽というものを
「聴き手を巻き込んで、好きなことをやりつつもある程度は売る」という、
商業と理想と妥協のバランスをとった、いわば自分本位の形態にしてゆくことも、
どこぞの知的モンスターバンド「D」のように可能になるでしょう。そう良くも悪くも。

しかし、僕個人としては音のみを買うのでは、やはりつまらない。
たとえば、好きなCDを聴くためによりよいスピーカーを買ったとして、
そこから聴こえるのがより音の良くなった細かな技巧だけなのか、
それとも作り手の描いた空気を一緒に感じ取ることができるのか、
そこがまず大切だと思うし、聴く側としての最初の選択になると思うのです。
だって、音のみで\2500は高いですよ。僕は幻想も欲しい。

派手な音や、技巧的な音や、カッチリとした綺麗さを取り除いたとき、
そこに残っているものが感じられるかどうかが、私が音楽の楽しみの大きさだと思う部分なのですよ。
音だけを買うのであれば、ネットのダウンロード販売で充分なはずなんです。
でも、CD(昔はLP)のジャケットを見ながら、音を想像するのはとても楽しいですよね。
買って手にしたときの重み、聴く前のワクワク感、そこに想像の喜びがあるから、
僕らはCDを買うわけだし、アーティストの描く世界観、ジャケやブックレットの写真や
メンバーの顔写真、歌詞や解説などがあるから、それらを欲して僕らはCDを買うのです。

やはり音のみではない。
音を含めたトータルなパッケージ、その構築の質の高さ、世界を描き出した作り手の意気込み、
それに心を震わせたり、共感したりするのも、作品としての音楽を味わう大きな喜びなのだと思います。
自分がメタルとプログレにここまでの愛を注ぐのも、
このジャンルが一番濃密な幻想の世界を含んでいると思えるからなのです。

うーむ、つまりは…これは前から言っていることですが、
音楽や物語の作り手はメッキを厚塗りするよりも、ちゃんと自分でも夢をみなさいということ。
音の中にそれがあれば、それを聴く我々も同じ夢を見ることができる。

そう、少しでも長く。
いずれはそれは崩壊し、無残にも醒めるときは来るだろうけれど。
少しでも長く、夢を見せてくれ。

なんだか、とりとめのない話になりましたが、
もやもやとした気分だったので、つれづれと書きつけてみました。


                  2007.7.5 緑川 とうせい

6/8

気付けばもう、いつのまにやら6月に突入。
いよいよ蒸し暑くなってきましたね。

私めは先日の胃カメラ検査で、ピロリ菌がいることが発覚し、
今週頭からピロリ菌除菌のための薬を服用しています。
飲み始めた頃は、胃がゴロゴロしたり、体が熱っぽかったり、
異常に眠くなる日もあったりしましたが、今はだいぶ落ち着いて、
胃の方も良好です。もう3日ほど飲めば、ピロリどもも滅亡してくれることでしょう。


さて、
去る6/3に行われたMoonlight Gardenのライブ写真と音源などを載せてみます。



 







素敵な写真を撮ってくださった、もえさん、ありがとうございましたー。

そして以下が当日のセットリストです。

2007.6.3(日)
“METAL TEMPTATION 2007〜June”

Stargazers (NIGHTWISH)
Stand My Ground (WITHIN TEMPTATION)
Mother Earth (WITHIN TEMPTATION)
I’m Alive (HELLOWEEN)
The Howling(WITHIN TEMPTATION)
Dark Chest of Wonders (NIGHTWISH)
Ice Queen(WITHIN TEMPTATION)
【アンコール】
Creeping Death (METALLICA)


Voのやぎ姫の体調不良などもあり、演奏は完璧ではなかったと思いますが
温かいお客さんにも助けられつつ、無事成功いたしました。
ご来場のみなさん、そして対バンしてただいた方々に、
この場を借りてお礼申し上げますm(__)m


5/22

mixiではけっこう日記をつけていますが、こちらでは久しぶり。

ここのところ胃の調子が悪くて3年ぶりに胃カメラ飲みました。
近所にある地味な病院は、なんと世界で初めて胃カメラを発明したお医者さんの病院なんですよ。
結果は、胃と十二指腸がただれていて、なにかできていたので細胞を採取しました。
結果が出るのは6/4。たぶんなんでもないとは思いますが…(^^;)

さて、その前日の6/3は
私のやっているWITHIN TEMPTATION & NIGHTWISHコピーバンドのライブですっ!
本物のウィズインも7月に来日するし、その前祝いということで。

今回は某HELLOWEENの超名曲も女性Voバージョンでカヴァーしたりします。
他にも、オリジナルゴシックメタルバンドにメロデスバンドも出演します。

都内近郊にお住みの方はぜひぜひ見に来てくださいね。
そして気軽に私にお声をおかけください♪


4/7

暖かくなったと思ったら、また寒くなったりで、
咲いた桜もさぞ驚いていることでしょう。


さて
期待の日本産メロパワバンドがデビュー! です

LIGHTNING 「Brave heart」

4/25発売

IRON MAIDEN、GAMMA RAYなどの王道のパワーと、日本的なメロディックな聴きやすさを携えたサウンドは、
泣きのギターソロと疾走感をともなって熱くメタルしています。


実はこれ…
友人であり、アニソンバンドを一緒にやっていたIRON-Chino君のバンドなのです。
BURRN!の今月号にレビューが掲載されていましたよ。
日本の新人に厳しいB誌で79点はじつに立派!
Amazonで購入はこちら

いやー、彼が20歳の頃から知っている身としては、
こうしてCDデビューしてBURRN!に載るまでになるとは。感慨がありますな。
ちなみに今月号のBURRN!は、WITHIN TEMPTATIONの記事やMANOWARの特集、
先日のANGRA/BLIND GUARDIANの来日記事など見所も多くて買いでした。

そうそう、
そのWITHINの来日も7月に決まりそうですね。
コリャ絶対行かねば!
日本盤もそろそろ出るので、ゲットしましょうぞ!


3/24

すでにCDレビューに載せましたが
DREAM THEATERのOFFICIAL BOOTLEGが良いです!

とくに2nd「Images and Words」のデモは聴く価値あり!
ラブリエ加入前のオーディション音源や、インストのみのデモ音源なんかも楽しめます。
分かったのはやはり自分は2ndが一番好きだということ。だって、どの曲も完璧だもの。
次に好きなのはテクニカルメタルとして素晴らしい1stかな。
MAJESTY時代のデモも音が悪いけどなかなか面白かった。

あと、やはりケヴィン・ムーアのキーボードが一番好き。この陰りのある音!
“Learning To Live”のインストデモ…なんでこんなにカッコいいんだろう!?

ところで…ブックレットの英語を解読して分かったのは、
ラブリエの本名は「ケヴィン・ラブリエ」だったのですね(爆)
ジェイムスはミドルネームなんだって。
当時はケヴィン・ムーアがいたので混乱しないようにジェイムス・ラブリエにしたとか。
まあ、ケヴィン・ムーアが抜けても、今さらケヴィン・ラブリエには戻れないわな(笑)

DTのブートレグのレビューページ作りました


3/10

オランダのアコースティックプログレバンド、FLAIRCKのBOXセット「Ouvre」が届きました。
さすがにCD22枚も入っていると、ボックスケースからしてすごいボリュームだ。


超絶な演奏力と大道芸人的なパフォーマンスで、まさに「音楽のサーカス」ともいうべきこのバンド。
アルバムの方はなかなか貴重で、すべてを揃えるのは大変だっので、このセットはとても嬉しいです。

し・か・も…CD22枚で、値段は1万ちょっとなんですよ!
CD4枚分のお金で22枚も聴けてしまうなんて、まるでクラシックCDのような安さ。
自分はHMVのマルチバイで買ったので、さらに25%安かったです。

彼らのサウンドはすべてアコースティックなのですが、演奏技術がハンパでないです。
上手すぎるために音が自然すぎて、ついBGMのように聴き流してしまいますが、
よくよく聴き込めば驚愕…という。アコースティックギターとヴァイオリン、
そして(超早吹きも聴かせる)フルートの絶妙なコンビネーションにはうっとり聴き惚れます。

こんな素敵な音楽が22枚も聴ける幸せ…下手なプログレを聴くよりよっぽど癒されますな。
オフィシャルサイトの方で試聴できるようなので、気になったかたは聴いてみてください。
BOXセットの方はたぶん個数が多くないと思うので、欲しいと思ったかたはゲットしましょう!



3/4

暖かくなってきましたね。
だって、もう3月ですよ!早いなあ…

来週はVADERのライブもあるし、自分自身の新しいバンドも始まりそうな感じだし、
水晶剣伝説4話の執筆も中盤を超えたしと、いろいろ楽しみな3月です。


さて、ひな祭りだった昨日、 サイトのカウンターが20万ヒットを超えました。
ひとえにメタルとプログレへの愛から始めたこのサイトも、
こんなにたくさんの方々に見ていただけるようになって、感慨もひとしおです。
今後とも頑張ってゆきますのでよろしくー。

ところで、このごろBBSへの悪質な書き込みが多くてまいっています。
最近は毎日10件以上はありますね。 書き込んだ際のIPアドレスは分かるので、
1つ1つを削除してはアク禁にするという地道な作業をしております。
それでもなかなか減りませんがね。きいっ!
まあいい。こうなったら徹底的に戦うぞ!
相手の所有PC(もしくはネット喫茶のか)を、根こそぎアク禁にしてやる覚悟で。
普段は穏やかだが、心は戦士なんだからな!


はあはあ…

さてと、 怒りもしまったところで…CDレビウ。

ELPのワイト島ライブを聴きましたが、デビュー直後の瑞々しい演奏が素晴らしいですな。
アメリカのTEN POINT TENは美しいピアノ、キーボードが冴える高品質なシンフォサウンド。
フィンランドのGJALLARHORNの最新も聴きました。
北欧トラッドにモダンなアレンジを取り入れたバンドですが、今回も素晴らしい完成度。
日本では新世界の2ndが凄い。クリムゾンにFOCUS、ケンソーから、
はてはJ.A.シーザーまでをパロったとんでもなく楽しいアルバムです。
そして、極めつけは「魁!クロマティ高校」のサントラ2作目。
1作目も相当のプログレアルバムでしたが、
今回はなんと1979年の美狂乱デビュー前のライブ音源も収録という暴挙に(笑)
これがホントにサントラなのかよ?という。 プログレファンでまだ「クロ高」のCDを聴いていないかたはぜひ!

さあて、今夜はK1もあるし、戦士たちの戦いを見つめながらプログレを聴こうっと♪


2/17


行ってきました!
BLIND GUARDIAN/ANGRAライブ!

思えば1992年、あの伝説の「TOKYO TALES」の公演に行って以来、ブラガーを見るのはじつに15年ぶり。
現在はレモンホールと名を変えた、かつて彼らを見た渋谷公会堂の前を通って、今日はAXだ!

実はSHIBUYA-AXでライブ見るのは初めてなんですが、2階席でもステージが近くてとても見やすかった。
1バンド目はてっきりANGRAかと思いきや、場内が暗転するとなにやら物語調の語りが…

ブラガーだあ!
「Nightfall in Middle-Earth」からの曲で攻めて来るとは予想外。
セットリストは新作中心かと思いきや、熱かった5th以前の曲もけっこうやってくれ、
オールドファンとしては嬉しいかぎり。 15年まえにも聴いた
“Journey Through the Dark ”、“Lost in the Twilight Hall ”
には思わず時の流れを感じて感激し、“Script for My Requiem ”ではしっかりサビを歌ったぞ。
意表を突かれた“Bard's Song ”では客席が大合唱状態。そして、“Imaginations from the Other Side ”
アンコールの“Mirror Mirror ”まで久々のブラガーを堪能しました。

アンドレ&マーカスの20年コンビのギターワークはやはり見事。
ベースを弾かなくなったハンズィは、飾り気のない黒づくめの服からして地味なんですが、
貫祿のある歌声を聴かせてくれた。これでドラムがトーメンだったら最高なんですが、
新ドラマーのプレイも後半は安定してきてよかったです。

当時20歳だった自分が、15年を経て今また同じく彼らの演奏を聴いているということがなんだか不思議でしたね。
今だに活動を続けるブラガーとメタラーを続ける自分がいたからこそ見ることができたわけで。
いやー、やはりメタルっていいもんですね。

ANGRAの方は、しょっぱなから“Carry On”で、大丈夫か?思いましたが(エドゥの喉の状態が)、
やはりワンコーラスのみ歌って、次の“Nova Era”へ突入。
それから、マトス時代の「HOLY LAND」、「FIRE WORKS」からの曲もやりましたが、
やはりエドゥは高音部がつらそうだった。当然ながらバックのメンバーは皆抜群に上手いので、
メタル的な武骨さよりは演奏に聴き入ってしまう感じですね。
しかし、キコ・ルーレイロはイケメンの上、脚が長くてしかもギターが上手いなんて…許せん(笑)
男から見るとラファエル・ビッテンコートの方がロックな雰囲気で格好いいもんね!(ひがみじゃないっ)

アンコールでは、ブラガーのハンズィが現れてエドゥとデュエットしたり、
最後のアンコールでは、メンバーが楽器持ち替えて(エドゥがギタリストになり、ラファエルが歌ったり、キコが歌ったり)
日本での最終日という特別な夜を、メンバー自身が楽しんでいる感じでした。

こうして終わったのがすでに午後10時過ぎ。
たっぷり3時間以上楽しませていただきました。
まさにドイツとブラジルの合体した夜。

ありがとう。アングラブラガー!


1/18

ときは静かにながれてゆくんです。
すべての人の想いをのみこんで
たゆたい流れてゆくんです
忘れかけていた記憶の断片からもう二年たって
気づかぬうちに、少しずつ変わってゆくんです
忘れられない熱情も忘れかける頃があるんです
なにもかもが封印されてゆくんです
そうして流れ去ってたゆたい消えていって
過去が積み重なってときの重みが凝縮されてゆくんです
忘れえぬ苦痛なんてないんです
希望はなくなるものです
だから希望し続けるんです
それが大変疲れる困難だとしても
失われる過去の長さだけ先に見えるものを追うことをしなくては
ひらけてゆくことが失うことでもあり
輝かしい未来などは望むべくもなく
ただ心してたゆたい、また思い、告げるべく
流れゆくときの中で舵をほのかにとるのです



1/17

先日1/14に行われたライブ、METAL TEMPTATION 2007の写真を掲載します。

我がゴシックメタルバンドMoonlight Garden
WITHIN TEMPTATIONNIGHTWISHを中心に演奏しました。

2回めのライブながら、ステージでの見栄えもなかなか堂に入ったものになってますね。


ドラムを叩く私。変態オカズ多数(笑)


お客さんのメタル熱気もすごくて、とても盛り上げていただきました。

当日のセットリスト
1 Dark Chest of Wonders (NIGHTWISH)
2 Wish I Had An Angel (NIGHTWISH)
3 Stand my Ground (WITHIN TEMPTATION)
4 Mother Earth (WITHIN TEMPTATION)
5 Creeping Death (METALLICA)
6 Over the Hills And Far Away (NIGHTWISH)
7 Ice Queen (WITHIN TEMPTATION)
アンコール
8 Aces High (IRON MAIDEN)

いやー、楽しかった。
対バンしていただいたANGRAMEGADETHのコピーバンドもすごかったし、
オリジナルのゴシックメタルバンドSincerityGreenさんもすごいいい雰囲気のサウンドでした。
ご来場くださった方々、対バンのみなさん、ありがとうございましたー!



1/9

おそまきながら、
あけましておめでとうございます

今年も我がサイトとメタルとプログレをよろしくお願いします。
今年の目標は、ズバリCDの購入数を減らすこと!
なにしろ、昨年は軽く500枚を超えまして、赤貧に喘いでおりました(笑)

今年はなんとか300枚くらい抑えて(それでも一般的には途方もなく多いんでしょうが)
欲しいCDのみをなるべく吟味して、購入したいと思っています。
…しかし、すでに今年に入って手元には新たに20枚近いCDがあるのですが…(^^;)

新年の初買いも済ませて、WORLD DISQUEでは福袋もいただき、
愉快な仲間達とメタルとプログレ新年会もいたして、
さていよいよこれから2007年頑張ってゆこうかと思っております。


今年もCDレビューに小説にと己の趣味と理想を追求して精進してゆく所存。
メタルとプログレともども、よろしくお願いいたしますm(__)m


                            2007.1.9 緑川 とうせい



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