栗本薫オススメ小説

大河ファンタジーからSF、ミステリーに時代ものと、多彩な作品群の中でも、個人的に好きなものを選んでみました。
光と闇の狭間で人間への愛と哀を巧みに描きながら、美麗なロマンと切ない哀愁を感じさせる世界観が魅力的です。
中島梓名義でのエッセイも、鋭く人間の内面に切り込む独自の視点が見事。
謹んでご冥福をお祈りいたします


*グイン・サーガ
現在までに本編126巻、外伝21巻を数える未曽有の大河物語



*魔界水滸伝
日本土着の神々、妖怪たちと宇宙から来襲するクトゥルー神との戦いを描いた壮大な伝奇SF



*伊集院大介シリーズ
「伊集院大介の冒険」…名探偵、伊集院大介シリーズの入門篇
「天狼星1〜3…永遠のライバル、怪盗シリウスとの戦いを描いた代表作
「仮面舞踏会」…パソコンを通じての仮想空間をテーマにしたミステリー
「女郎蜘蛛」…京都の着物、友禅をテーマにしたミステリー
「タナトスゲーム」…ヤオイ、同人誌、コミックをテーマにしたミステリー



*六道ケ辻シリーズ
平安から続く旧家での愛と怨讐を描いた大正ロマンミステリー



*夢幻戦記
新撰組の沖田総士が夢とうつつの狭間で戦うSF時代物



*その他SFもの
「レダ1〜3…未来の理想社会、そこで生きる人間の在り方をテーマにした重厚な傑作
「さらば銀河」…戦闘サイボークが出会った一人の女との恋を描くスペースオペラ
「滅びの風」…死と滅びをテーマに描かれた衝撃の短編集
「さらしなにっき」…身近な現実における奇妙な変容を描くSF短編集



*その他オススメのミステリーなど
「ハードラック・ウーマン」…ロックバンドをテーマにした哀愁溢れる作品
「魔都」…夢と現実の狭間をテーマにした大正浪漫風ミステリー
「怒りをこめてふりかえれ」…マスコミの過剰報道を痛烈に批判する作品
「いとしのリリー」…多重人格をテーマにした切ない恋愛ミステリー



*中島梓名義のエッセイ
「我が心のフラッシュマン」…人間にとってのロマンとは何かを教えてくれる最高の一冊
「息子に夢中」…愛とユーモアに溢れた筆者の実際の育児日記。お母さん必読。
「コミュニケーション不全症候群」…現代の我々の心の病理を鋭く抉ったエッセイ
「タナトスの子どもたち」…ヤオイやジェンダーに焦点をあて少年、少女の心理を考察
「ガン病棟のピーターラビット」…自身のガンとの戦いを綴った勇敢なるドキュメント



他にも膨大な著書がありますが、まずはこのあたりから読んでみてはというものを厳選いたしました。