とうせいのメタル&プログレ史年表
私の人生に影響をもたらしたバンドたち
小学〜中学まではアニソンばかり聴いていましたが、お気に入りは銀河漂流バイファムとか、機甲界ガリアン、
それにクラッシャーJOEの映画盤サントラとか、思えばプログレ的に通じるものも多かったような。
時代 | 疾走メタル道 | スラッシュ/デスメタル道 | プログレ道 |
1988 | 学校帰りにレンタルCD 浜田麻里 HEART and SOUL 当時はポップスとして聴いていましたが、今聴くとかなりのメタルっぷりですね。とくに自分が好きだった曲はハードめのものだったりして。この頃からすでにメタラーへの素養があったのかも(笑) |
まだプログレではないですが TM NETWORK CAROL TM NETWORKは本当に好きで、アルバムはほとんど聴いてました。中でもこの「キャロル」は物語的な作りがとても印象深い作品。思えば後のプログレバンドなどにおけるコンセプト作にも通じる聴き方だったと思う。 |
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1989 | エックスに魅せられ それまではまっとうにBOOWYやTMNなどを聴く少年だったが、あるとき友人が貸してくれたこのエックスのCDで、世の中にこんなに美しく激しい音楽があったのだと知る。今思えば、これが私のメタル原体験。 X Blue Blood |
最初に気に入った洋楽ロック 最初に好きになった洋楽のバンドがトト。ジャケの剣の絵に惹かれてレンタルしたのがきっかけ。ポップでありながらドラマティックなものを内包したサウンドが、当時の私にはなかなか新鮮であった。 TOTO THE SEVENTH ONE |
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1990 一人のメタラーの誕生 |
〜ジャーマンメタルへ 初めて聴いたブラインド・ガーディアンのドコドコツーバスに衝撃を受け、私のジャーマンメタル探求が始まる。 BLIND GUARDIAN Tales From Twilight World ハロウィンはカイ・ハンセンの歌っていた1stが一番好きで、次いで守護神伝。当時はUよりもTの方が好きだった。この頃すでにカイはハロウィンを脱退し、ガンマ・レイ名義で活動していた。 HELLOWEEN WALLS OF JERICHO Keeper Of The Seventh Keys GAMMA RAY Heading for Tomorrow |
〜YOU & Iでレンタルしたメタリカ 私のメタリカ初体験は、「メタルジャスティス」でした。続いて「キル・エム・オール」。したがってこの2枚に一番思い入れが強いのです。現在では一番好きな「ライド・ザ・ライトニング」はもう数年後に聴くことになります。 METALLICA ...AND JUSTICE FOR ALL Kill 'Em All |
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1991〜 黄金時代の始まり |
〜リアルタイムでメタルCDを追いはじめる。バイブルは「キャプテン和田のジャーマンメタル」 GAMMA RAY Insanity & Genius ハロウィンがピンクバブルスとかで堕落したことで、私が信じられるのはカイ・ハンセンのガンマレイの方だった。発売日に買ったこのアルバムの1曲めを聴き、いたく感激したことは今でも忘れない。 BLIND GUARDIAN SOMEWHERE FAR BEYOND 新作の発売日が待ち遠しくてたまらなかった。内容は期待通りの出来で、このころ私の一番好きなバンドは間違いなくこのブラガーだった。 RAGE Trapped! ジャケットも含めて、今でも一番好きなレイジのアルバム。これぞパワーメタル!という力強い楽曲が目白押し。 RIOT The Privilege of Power ライオットはアメリカのバンドでありながら、そのツインギターの叙情性と疾走感に惹かれた。ライオットといえば、「サンダースティール」とこれ。 TONY MACALPINE Edge of Insanity 私が好きなギタリストはイングヴェイではなくマカパインだった。その繊細で優雅なクラシカルメロディに大変感動する。私の後のネオクラ嫌いは、思えばすでにこの本物のクラシカルメタルを聴いていたせいであったかもしれない。 VIPER Theatre of Fate この後、ANGRAを結成するアンドレ・マトスであるが、自分にとってはこのヴァイパーの2ndの衝撃の方が大きかった。クラシカルなメロディをここまで取り入れたメタルに感動した。 |
〜スラッシュ/デスへの目覚め MORBID ANGEL Blessed Are the Sick 私が初めて買ったデスメタルのCD。当時はなんの予備知識もなくジャケ買いしてみたら、その凄まじいデス声と暴虐でおどろおどろなサウンドに驚く。まともに聴けなかったが、何故か売り払う気持ちにはならず、その後数年を経て、このアルバムがデスの傑作だと理解することになる。 当時の私はスピード狂であり、とにかくメロディ云々よりも速ければいい、というスタンスでCDを買いあさる。SODOMやLIVING DEATHなど、ジャーマンスラッシュを色々聴きまくり、中でももっとも気に入ったのがクリエイターであった。 KREATOR TRRRIBLE CERTAINTY Extreme Aggression ANNIHILATOR NEVER NEVERLAND アナイアレイターは奇妙でクールなリフにとても魅力を感じた。思えば私の変態メタル道の原点かもしれない。 HEATHEN Victims of Deception ときにメロディアスなツインギターでスラッシーに疾走という、私の大好きなパターンを確立してくれたバンド。 SADIST Above the Light この当時、一緒にデスメタルバンドをやっていたベース/VoのKの部屋で色々とデスメタルCDを聴かされたのだが、このサディストのアルバムはデスでありながら美しいメロディが印象的で、とても私の気に入った。 |
〜プログレへの目覚めはじめ DREAM THEATER IMAGES AND WORDS B誌での評判から、購入したドリーム・シアターであるが、複雑すぎて当時はあまり良さが理解できなかった。その後1、2年して、ようやくこのアルバムの素晴らしさを楽しめるようになる。 私をプログレにいざなってくれたのは、むしろ同時期に聴いたシャドウ・ギャラリーの方だった。その美しさとメタルにはない繊細な世界観に私はひきこまれた。 SHADOW GALLERY ELPはダメだった私が、PFMには反応した。最初に聴いたのは英語盤の「幻の映像」の方だったが、私が感動したのはイタリア語盤の「友よ」だった。 キングレコードの小冊子「ユーロロックハンドブック4」を手がかりにイタリアもの周辺を中心にプログレをあさりはじめる。 PFM Photos of Ghosts Per Un Amico GENESIS Nursery Cryme クリムゾンやピンクフロイドよりも、私の感性にマッチしたのはジェネシスだった。「怪奇骨董音楽箱」と題されたこのアルバムと「月影の騎士」は、以後私のシンフォニックロック愛好の指針となる。 FRUUPP Prince of Heaven's Eyes なんとなくジャケにつられて買ったCDであるが、フループはお気に入りバンドとなる。「太陽の王子」というタイトルと、少年の冒険を描いたロマンティックな音楽に静かに感動する。 |
1993〜 講義をサボりながら、毎週のように新宿へ通いCDあさりの日々 |
この頃、ビクターのピュアメタル会員になってました(笑) BLIND GUARDIAN TOKYO TALES このライブに私は行きました。熱く燃えたこの夜には間違いなく特別なマジックがあった。私にとっての最高のメタルライブアルバムです。 STRATOVARIUS Dreamspace 最初にストラトヴァリウスを聴いたのは2ndだったが、それ以上に完成度の高いこの3rdはすぐに私のお気に入りとなった。この後、4th、5thまでは発売日にCDを購入するくらい好きだった。 ANGRA Angels Cry あの、VIPERのアンドレ・マトスがニューバンドを結成、その名はアングラ。初めて聴いた「Carry On」はX以来のメロディアスさで私を驚かせた。 HELLOWEEN Master of the Rings ハロウィンは終わったと誰もが思っていた矢先に、アンディ・デリスを迎えてこのアルバムが発表された。かつてのドラマティックなメタルサウンドが復活した新生かぼちゃに、誰もが快哉を叫んだ。 LILLIAN AXE Poetic Justice それまで速い音楽しか好きでなかった私が、最初に気に入ったいわゆるメロハーバンド。今聴いてもメロディアスで哀愁のある名盤。 |
〜変態スラッシュにハマる DESPAIR Decay of Humanity DESTRUCTION Release From Agony MEKONG DELTA Dances Of Death 〜メロデスの登場 その暴虐さと美しさの虜となる それまで、カーカスくらいしかなかったメロディアスなデスメタルであるが、このダーク・トランキュリティとイン・フレイムスの登場には驚かされた。さっそくこの後、メロデス系のバンドをマイナーなB級にいたるまで買いあさることになる。 DARK TRANQUILLITY Skydancer IN FLAMES Lunar Strain AMORPHIS Tales From the Thousand Lakes |
〜マーキー誌を参考にCDあさりの日々 ANGLAGARD HYBRIS 日本盤タイトルの「ザ・シンフォニック組曲」というタイトルに惹かれて購入。内容も素晴らしく、私に北欧プログレの素晴らしさを教えてくれた一枚。 KAIPA Inget Nytt Under Solen 私にとってカイパといえばこのアルバムのこと。その土着的なメロディとロイネ・ストルトのギターワークにしびれた北欧プログレ最高の一枚。 DEVIL DOLL SACRILEGIUM 当時は狭いマンションの一室だったWORLD DISQUEで購入した最初のアルバム。そのシアトリカルで誇大妄想的な大仰な世界観に大変感銘を受ける。 この頃、日本のプログレバンドも追いかけ始める。ノヴェラも嫌いではなかったが私が一番好きだったのは女性Voのハードロック風の雰囲気が魅力のスターレス、そしてファンタジックで壮大なシンフォニックロックをやっていたアウターリミッツだった。 スターレス Unpublished Live Selection アウターリミッツ ペール・ブルーの情景 |
1995〜 この頃、“イカレポンチッチーズ”というプログレなハードロックバンドをやってました。 |
GAMMA RAY Land of the Free ガンマ・レイからラルフ・シーパーズが抜け、カイ・ハンセンがVoをとるようになったことは、むしろカイ好きの私にとっては嬉しい出来事だった。 BLIND GUARDIAN Imaginations from the Otherside 私の好きなブラガーの最後のアルバム。次のアルバムに失望してから、私のメタル熱はやがて冷静な批評へと変わってゆく。 THE GATHERING Mandylion 女性Voメタルの登場。その美しさに衝撃を受ける。後のゴシックメタル好きの原点となったアルバム。 |
〜メロデス/メロブラ全盛期 ダークトランキュリティの2nd、ディセクションの2ndは本当に好きだった。これぞメロディックデスという突進力は最近のバンドにはないものだ。そして、クレイドル・オブ・フィルスの登場でブラックメタルというジャンルにも少しずつ光が当たりはじめる。 DISSECTION Storm of the Light's Bane DARK TRANQUILLITY The Gallery CRADLE OF FILTH Dusk and Her Embrace |
〜新世代シンフォニックロックの台頭 PENDRAGON THE MASQUERADEOVETURE ロイネ・ストルトの復活作、そしてフラワーキングスの結成はひとつの大きな始まりだった。その後、北欧を中心として続々とシンフォニック系バンドたちが現れる。 ROINE STOLT THE FLOWER KING THE FLOWER KINGS Back in the World of Adventures |
1997〜 熱情から冷静な分析への転換期 |
RHAPSODY Legendary Tales ふらりと寄ったアキバのヤマギワで何気なくこのCDを試聴したとき、そのあまりの大仰さに震えた。シンフォニックメタルという言葉もない頃だったが、その場でCDを購入。新たなメタル熱の始まりを予感させた。 FAIR WARNING GO! 泣きのメロディにスカイギターの音色が加わった、フェア・ウォーニング渾身の傑作。このアルバムの素晴らしさから、私は今まで敬遠していたメロハー系バンドたちを聴きはじめる。 GAMMA RAY Power Plant |
SADIST Tribe 私をプログレッシブデスへ完全に目覚めさせてくれたアルバム。当時としては斬新なまでのキーボードの使用法が見事。この傑作をB誌が低評価したことで、私のB誌のレビューへの信頼は失われる。 EMPEROR Anthems to the Welkin at Dusk 本物の邪悪さを、暴虐ブラストビートとその美しいまでのシンフォニックアレンジによって表現したシンフォブラックの傑作。後にも先にもこれを超える世界観を持ったアルバムはない。これに匹敵するのはABIGORの2ndくらいのものか。 ABIGOR Nachthymnen |
ICE AGE Great Divide ドリーム・シアターが2ndの頃のメロディアスさを失った頃、このバンドの極端なまでの変拍子とメロディへのこだわりに魅せられた。 DREAM THEATER METROPOLIS PT2 プログレッシブメタルの究極のコンセプトアルバム。映画的な手法と超絶な演奏の合体により、彼らしかなしえない唯一無二の作品となった。 ACT Today's Report このバンドを私はむしろプログレとしての耳で聴いていると思う。それだけによけいに素晴らしく、この知的なアレンジセンスに感服するのだ。 |
2000〜 本サイト「ときのながれのなかで」開設 |
ゴシックメタル、新世代メロスピ、シンフォニックメタルの台頭 RHAPSODY POWER OF THE DRAGONFLAME WITHIN TEMPTATION MOTHER EARTH DRAGONFORCE SONIC FIRESTORM |
多様化するデスメタルシーン OPETH STILL LIFE THERION Secret of the Runes SOLEFALD IN HARMONIA UNIVERSALI |
新たなシンフォニック/プログレの波 RUMBLIN' ORCHESTRA THE KING'S NEW GARMENT TRANSATLANTIC BRIDGE ACROSS FOREVER DISCUS ...tot licht! |
…こうして現在に至るわけです。
改めて振り返ってみると、メタルとプログレにハマって25年あまり…
いま思うと、通るべくして歩んだ我がメタルとプログレ道であったと思います。
今後とも時間と財力の続く限りは、この旅を続けてゆこうと思います。
ご意見ご感想、愛と励ましのメッセージなど、
メールか掲示板にどしどしお寄せくださいm(__)m
緑川 とうせい