情熱のスパニッシュメタル
  〜Spanish Metal傑作選〜


スパニッシュロック、というと思い浮かぶのはまずプログレ方面からの評価が高いTRIANAGRANADAあたりであるが、
70年代後半には、NUBLOQUEといったハードロック色を付加したプログレバンドも現れはじめ、
80年代になると正統派HRのスペイン版ともいうべきBARON ROJO、アラビックな土着性を大胆に取り入れたMEDINA AZAHARA
といった個性的なバンドが活動をはじめる。90年代に入ると、フォーキーな要素を全面に出したMAGO DE OZ
よりパワフルな正統派メタルのSARATOGAといったバンドたちが、先人たちに負けじと熱きスパニッシュメタルを継承してゆく。
また一方、南米アルゼンチンでは虹と紫の子どもとも言われるRATA BLANCAが美しき様式美サウンドをまとって登場。
こうしてスパニッシュメタルは、母国を拠点にしながらも、マニア層の支持とともに世界的にも少しずつリスナーを増やしてゆく。

そして、現在ではむしろ、スパニッシュであることを誇りとするかのようなバンドが次々に増えてきているようだ。
正統派メタルのTIERRA SANTA、シンフォニックメタルのAVALANCHWARCRY、といったバンドは、
若いメタルマニアの間でも評価が高く、英語で歌わないという時点で世界的な成功は求められないという
古い価値観を飛び越えようとしている。とはいえ、やはり世界的に見れば、こうしたバンドはまだまだマイナーな扱いなのだが。

ここでは、いわゆるスペイン語で歌うことをアイデンティティとするバンドを紹介してゆきたい。
情熱と哀愁のスパニッシュメタルへの良き入り口となれば幸いである。


                                     2008.10.25 緑川 とうせい


◆黎明期


BARON ROJO
「Volumen Brutal」
スペインのハードロックバンド、バロン・ロッホの2nd。1982作
基本的にはツインギターで聴かせる軽快なハードロック。
曲もいたって普通なのであるが、やはりスペイン語による歌唱とともに、
哀愁を感じさせるメロディは、やはりなかなか耳に心地よいものがある。
メタルというほどの硬質感はなく、70年代の香りを残したサウンドで
SCORPIONSあたりにも通じるパランスのとれた叙情ハードロックを聴かせる。
再発盤のCDには英語バージョンも入っているが、断然スペイン語の方が良い。
メロディアス度・・8 叙情度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・8

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MEDINA AZAHARAPaseando por la Mezquita
スペインのハードロックバンド、メディナ・アザーラの1st。1980作
今やスペインきっての大御所バンドとなった彼らだが、その記念すべきデビュー作がこれ。
やや時代を感じさせるシンセの音色にアラビックなフレーズのギター、
そしてややのんびりとしたスペイン語の歌唱でゆったりと聴かせる。
後のアルバムのような劇的な叙情はまだなく、牧歌的なプログレハードといった雰囲気。
これはむしろメタルリスナーよりもプログレファン向けかもしれないが、ともかくも
アラビックなスパニッシュロックという独自の音楽性を誕生させた1枚であろう。
メロディアス度・・7 メタル度・・6 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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◆スペインの大御所MEDINA AZAHARA

MEDINA AZAHARA 「Sin Tiempo」
ベテランメタルバンド、メディナ・アザーラの6th。1992作
うっすらとした美しいキーボードと、古き良きハードロックを思わせるギター、
そして異国情緒たっぷりのスペイン語の歌詞が歌い上げる。
メタリックな勢いよりも叙情とメロディで聴かせるサウンドは、プログレハード系の
リスナーなどにも受けるのではないかと思う。スパニッシュメタルの代名詞たるにふさわしい
完成度を、すでにこの時点から造り上げていたのだと感心しきり。泣きのギターを聴かせるバラードなども実に美しい。
メロディアス度・・8 叙情度・・9 スパニッシュ度・・9 総合・・8
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MEDINA AZAHARA 「Donde Esta la Luz」
メディナ・アサーラの7th。1994作
日本デビュー作となるこのアルバムは、シンフォニックなキーボードと
キャッチーなメロディをふんだんに盛り込んだ力作だ。
哀愁ただようスペイン語の歌唱には異国情緒が漂っているが
メロディそのものは実に人懐こく、プログレハード的な聴き方も可能。
スパニッシュメタル入門用にも勧められるとても聴きやすい作品だ。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・8
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MEDINA AZAHARA 「]]」
メディナ・アザーラの12th。2000作
デビュー20周年となる節目のアルバムで、内容もその通り力が入っている。
これまでよりもギターが前に出てきて、パワフルさを増したサウンドに、
キャッチーなメロディに乗せるスペイン語の歌唱が響きわたる。
長い活動を続けてきた自信と存在感が音にも表れており、ダイナミックかつシンフォニックな雰囲気は、
もはやスペイン産うんぬんというレベルを超えている。クラシカルなシンセワークも素晴らしく、
やわらかみのあるメロディラインが実に心地よい。これぞスパニッシュ・シンフォニックメタルの傑作だ。
メロディアス度・・9 シンフォニック度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・8.5
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MEDINA AZAHARA 「aixa」
メディナ・アザーラの14th。2003作
今やメタルファンのみならずプログレのリスナーからも愛される
スパニッシュロックを代表するこのバンド。今作はシンフォニックなシンセに加え、
オーケストラまでも使用した壮麗なサウンドを聴かせてくれる。
美しいピアノをバックにアンダルシアの哀愁を感じさせるヴォーカルが歌い上げ、
キャッチーなメロディとスペインの土着性が合わさった、独特の叙情が素晴らしい。
今作ではいつになくプログレ的なシンセワークを聴かせる場面も多く、
メタリックな勢いよりも、やわらかみのあるメロディアスさが光るアルバムだ。
メロディアス度・・9 シンフォニック度・・8 スパニッシュ度・・9 総合・・8.5
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◆正統派系スパニッシュメタル

AL Borde
スペインのメタルバンド、アル・ボルデの1999年作
90年代のスパニッシュメタルといえば、代表的なバンドはSARATOGATIERRA SANTAであろうが、
このバンドもパワフルなスペイン語ヴォーカルを乗せた正統派のメロディックメタルを聴かせる。
コーラスを含んだサビのメロディはキャッチーな爽快さがあり、B級臭さはさほど感じさせない。
適度な疾走感もあり、古き良きHR/HMの質感にスパニッシュらしいクサメロをまぶした好作品です。
2015年の再発盤は、スリップケース入りで質の悪いポスターとステッカーが付いているのだが、正直いらないです。笑
メロディック度・・8 正統派度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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SARATOGA 「Agotaras」
スペインのメタルバンド、サラトガの4th。2002作
今作はのっけからJUDAS PRIEST的サウンドが炸裂。
スペイン語によるハイトーンヴォーカルもどこかハルフォード的で、
三連リズムを中心とした実に正統派のメタル曲を聴かせる。
歌い回しにただよう哀愁はやはりスパニッシュならではで
ギターワークはオーソドックスなリフがメインながら、ときにドラマティックなフレーズを奏でる。これぞ王道のスペインメタル。
クサメロ度・・7 正統派度・・9 スパニッシュ度・・8 総合・・8
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SARATOGA「El Clan de la Lucha」
サラトガの5th。2004作
前作同様の正統派のパワフルなヘヴィメタルを聴かせつつも、
押しまくりのジューダス風味から、やや叙情性が増した雰囲気。
力量のあるヴォーカルの歌うメロディにもスパニッシュな哀愁が加味されて
メタリックな硬質感とマイルドなやわらかみを同居させているのが見事。
中堅バンドとしての堂々たる自信が感じられるサウンドだ。
クサメロ度・・7 正統派度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・8
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TIERRA SANTA 「Sangre de Reyes」
スペインのメロディックメタルバンド、ティエラ・サンタの4th。2001作
スペインのIRON MAIDENともいうべきこのバンド、ツインギターのメイデン風リフで疾走だ。
スパニッシュで歌われる歌唱とともに、濃いめのコテコテで、この暑苦しさは漢メタラーには大満足だろう。
個人的にはもう少しスタイリッシュになった次作の方が好みであるが。熱きメタル魂のはじけっぷりは見事だし、
哀愁ただようバラード曲などもなかなかのもの。スパニッシュメタル入門用にはうってつけかもしれない。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 スペイン度・・9 総合・・7.5
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TIERRA SANTA Indomable
ティエラ・サンタの5th。2003作
本作ものっけからのツインギターの熱きメロディックリフに、ガッツポーズをする者も多いだろう。
そこに乗るスペイン語の歌唱もどこかに哀愁を漂わせていて、サビでのキャッチーさもたまらない。
メイデン風のギターワークに、バックにはうっすらとキーボードで音の厚みもばっちり。
演奏面も以前よりもカッチリとまとまってきて、質の高さでは過去最高か。これぞスペインのドラマティックメイデン!
メロディアス度・・8 疾走度・・7 スパニッシュ度・・8 総合・・8
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LUJURIA 「EL PODER DRL DESEO」
スペインのメロディックメタルバンド、ルジュリアの5th。2003作
知名度は低いが案外キャリアは長いらしいこのバンド。
のっけからトルコ行進曲のメロディに乗せてドカドカと始まります。
ややかすれた声質のヴォーカルによる、スパニッシュの歌唱がとても暑苦しく(笑)、
いえ、よい感じで疾走曲に似合います。また、ギターはメロウな叙情を聴かせてくれ、
バックには適度にキーボードも使用していて、音にはしっかり厚みもあります。
メタル的な熱さと、スペイン風味の叙情が合わさった好作といってよいでしょう。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・9 総合・・8
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SPHINXMar De Dioses
スペインのメロパワバンド、スフィンクスの2003年作
シンセによる壮麗なイントロから、曲が始まるとツインギターによるクサフレーズと
ややダーティなスペイン語の歌声を乗せて、シンフォニックに聴かせる濃密サウンド。
IRON MAIDEN風の正統派を基本にジャーマンメタル的に疾走もするパワフルさと、
いくぶんのB級臭さをクサメロをまじえて、シンセ奏者はいないというのに美麗かつ、
暑苦しいまでにギターとシンセを重ねて聴かせる。全14曲で70分超で、曲も長め。
美麗系濃密クサスパニッシュ・メロパワというべき濃厚作である。胃もたれしないように。
シンフォニック度・・8 パワフル度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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QUELONIO「Rebelion
スペインのメロディックメタル、ケロニオの2012年作
前作も正統派な感触の好作であったが、本作も古き良きヘヴィメタルの質感に
女声ヴォーカルのスペイン語の歌声で聴かせるパワフルなサウンド。
ツインギターの力強いギターリフで疾走する感じは、ジャーマンメタル的でもある。
個人的には 楽曲にもう少しメロディックなフックがあればとも思うが、
CRYSTAL VIPERあたりが好きな方なら充分楽しめるだろう。
メロディアス度・・7 正統派度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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◆シンフォメタル系

AVALANCH 「ETERNAL FLAME」
スペインのメロディックメタルバンド、アヴァランチの1st。1997年作
英語ver、スペイン語verの2枚組。基本はやや様式色のある疾走型メロディックメタルで、
楽曲、演奏ともに、この手のマイナー系にしては完成度は高い部類だと思う。
聴き比べてみると、やはりスペイン語の方が歌唱に哀愁が感じられていい。
とくにバラードでの美しさは聴き所。効果的なピアノ、キーボードも美しい。
2nd、3rdと少しずつ方向性が変わってゆき、4thではヴォーカルとドラムが脱退。
疾走クサメタルとしてはこの1stが一番の出来だった。現在VoとDrはWARCRYで活動中。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 スペイン度・・8 総合・・7.5

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AVALANCH 「EL ANGEL GAIDO」
アヴァランチの3rd。2001作
シンフォニックなアレンジにスペインらしいキャッチーなメロディ。
硬質すぎる様式美系シンフォメタルに疲れた耳にはこの適度なイモ臭さが心地よい(笑)
母国語の歌唱もメロディのやわらかみを助長していてとてもよろしい。
疾走とネオクラシカルにこだわらなくなってきた分、聴きやすさが増した。
ジャケはSKYLARKなどでおなじみのLUIS ROYOでGoodです。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・7 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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WARCRY 「El Sello de los Tiempos」
スペインのメタルバンド、ウォークライの2nd。2002作
1stを聴いたときには普通の疾走スパニッシュメタルという印象だったが
本作はのっけからシンフォニックな雰囲気がプンプンでいい感じです。
ツインギターにきらきらのシンセ、そして正確無比なドラムで疾走。
そこに乗るスペイン語の男臭いヴォーカルがまた、いいですねえ。
ときにProgMetal的なフレーズを弾くシンセや、メロスピ風のピロピロギターなんかも若いリスナーには嬉しいかと。
演奏力、楽曲構成ともにAクラスで、スパニッシュメタル初心者にもお勧めできるアルバムです。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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WARCRY 「Alea Jacta Est」
ウォークライの3rd。2004作
基本は前作同様、シンフォニックに疾走するスタイルながら、
今作ではそのメロディに哀愁の色が強くなり、より好みの音になった。
楽曲の展開も疾走一辺倒でなく、ときにしっとりとした叙情性を織り込み、
多彩なシンセワークとツインギターでドラマティックに聴かせてくれる。
ANGRAあたりに通じるようなテクニカルなパートもあり、きらびやかさも健在だ。
疾走メロスピとしては前作だろうが、完成度の点では本作が最高作か。
シンフォニック度・・8 疾走度・・7 スパニッシュ度・・8 総合・・8
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Furia Animal 「Sentencia Divina」
スペインのメロディックメタルバンド、フリア・アニマルの3rd。2003作
きらきらのクサメロスピだった前作に比べて、ツインギターがいくぶんパワフルになり
美しくシンセが絡む正統派のスパニッシュメタルの感触になっている。
もちろんWARCRYばりのクサメロと疾走感も残していて、スペイン語の歌声による
哀愁たっぷりの情感と、シンフォニックなサウンドが合わさった濃密さで聴かせる。
疾走感は前作よりやや減ったが、その分音の説得力は増している。
クサメロ度・・8 疾走度・・7 スパニッシュ度・・8 総合・・8
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IDI BIHOTZ 「Amaigabe Berria」
スペインのメロディックメタル、イディ・ビオテズの2002年作
正統派のギターリフにマイルドなヴォーカルの歌声を乗せて疾走する、
初期Avalanchなどにも通じるスパニッシュなメロディック・スピードメタル。
スペイン語によるやわらかな歌メロのクサメロ感がなかなか心地よく、
サビでのキャッチーな爽快感には思わずニンマリなのである。
適度なB級感もよろしく、クサメロ&疾走が好きな方はチェックです!
メロディック度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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RED WINE 「SUENOS Y LOCURA」
スペインのメロディックメタルバンド、レッド・ワインの3rd。2003作
ミドルテンポの曲が増えたこともあり、1stに比べると明るいキャッチーさが減り、
やや骨太になった印象であるが、最終曲のクサメロ加減は、やはりガッツポーズもの。
スペイン語で歌われる哀愁のメロディもじんわりと耳に心地よく、
マイナー系のバンドとしては、なかなか高品質のサウンドである。
この後4thを出した後、ラスト作となるカヴァーアルバムを発表する。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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NORHWIND 「El retorno del Rey」
スペインのシンフォニック・メタルバンド、ノースウインドの2nd。2002作
ツインギターに女性Key奏者を含む6人組で、語り入りの仰々しいイントロからして物語的なコンセプト作らしい。
サウンドの方もふんだんにシンセを使ったシンフォニックメタルで、一聴してイタリアのRHAPSODYなどを
思い浮かべるが、そこまで濃密ではなく、適度なマイナー臭さがあるのがなかなか微笑ましい。
どこかで聴いた借用ぎみのメロディやアレンジに、スペイン語の歌唱が合わさり、
勇壮なコーラスワークとともに、きらびやかなシンフォニックメタルが繰り広げられる。
質や完成度では本家のラプソに及ぶべくもないが、この手のファンタジックメタルが好きならにんまりしつつ楽しめるだろう。
シンフォニック度・・8 ラプソ度・・8 スパニッシュ度・・7 総合・・7.5

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MERIDIAM
スペインのメタルバンド、メリディアンの1st。2002作
シンフォニックなイントロに続き、クサメロのフレーズを奏でるギターと
スペイン語の歌唱を乗せて疾走。ややイモ臭いサウンドながら、
そのメロディにはいかにもスパニッシュなやわらかな叙情とともに胸を打つものがある。
B級っぽいのに魅力的なのは、分かりやすいキャッチーな歌メロが心地よいからだろう。
哀愁のギターメロディも美しく、Hの“ラスト・オブ・モヒカン”のフレーズには軽く悶絶。
マイナーでもOKなクサメロ好きは必聴のスバニッシュメタル作。
クサメロ度・・9 疾走度・・8 スパニッシュ度・・9 総合・・7.5

Cuatro Gatos 「La Caja De Musica」
スペインのメロパワバンド、クワトロ・ガトスのアルバム。2003作
まるでGENSISの“Watcher of the Skies”のようなイントロから、クサメロで疾走開始、
スペイン語の歌唱と、美麗なシンセワークで聴かせるシンフォニックメタル風味がよろしい。
メンバー写真の男臭さに反して、サウンドは非常に綺麗で、ヘヴィさよりもメロディ重視なので
クサ系のメロスピリスナーならばこれはかなりの掘り出し物と思うはず。
ときおりプログレ的になるシンセの音色も聴きどころだ。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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Opera Magna「POE」
スペインのシンフォニックメタルバンド、オペラ・マグナの2nd。2010年作
デビュー作もクサメロたっぷりで疾走する、WARCRYばりの好作であったようだが、
本作はタイトルのように、エドガー・アラン・ポーの生涯をテーマにしたコンセプト作とのこと。
きらびやかなシンセとネオクラシカル風味のギターを乗せて疾走するサウンドは、
スペイン語の歌唱とともに、哀愁を感じさせるクサメロがなかなかたまらない。
アレンジや演奏の面ではまだまだ世界レベルとは言えないが、逆にこのパワフルすぎない音が
マニア好みなのかもしれない。スパニッシュメタルの新鋭として今後が楽しみなバンドだ。
クラシカル度・・7 疾走度・・8 スペイン度・・8 総合・・7.5
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Dragonfly「Non Requiem」
スペインのメロディックメタル、ドラゴンフライの2011年作
2006年にデビューして本作が3作目。美麗なシンセアレンジとスペイン語のヴォーカルを乗せて
キャッチーなメロディで聴かせる、AVALANCHタイプのサウンド。適度なクサメロ風味も含みつつ
楽曲はミドルテンポ主体であくまでメロディアス…なのだが、突き抜けるほどのクサさがないのが惜しい。
全体的にキャッチーな爽快さはよいのだが、もう少しスパニッシュな濃密さも欲しい気がする。
メロディック度・・8 疾走度・・7 スパニッシュ度・・7 総合・・7.5
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PHOENIX RISING「MMXII」
スペインのメロディックメタル、フェニックス・ライジングの2012年作
Quinta enmiendaが改名したバンドで、壮麗なイントロに続き、メロディックに疾走する濃密なメロスピサウンドが展開される。
垢抜けないヴォーカルの歌い回しなどにはひと昔前のクサメロ感触があって、どこか辺境的な雰囲気が漂っている。
ギターソロのスパニッシュな叙情を含んだ哀愁のメロディもなかなかよい感じで、ラストの11分の大曲は壮大なクサシンフォニックメタルで
クサメロ愛好家はこの1曲だけでもガッツポーズだろう。日本盤のボーナストラックにはBLIND GUARDIAN“Valhalla”のカヴァーと、
本編の2曲のスペイン語バージョンを収録。なお輸入盤は、スペイン語バージョンの入った2CD仕様になっている。
メロディック度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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MANDRAGORA NEGRA
「SUENOS DE REALIDAD」
スペインのシンフォニックメタル、マンドラゴラ・ネグラの2012年作
女性シンセ奏者を含む5人編成で、シンセによる美麗なアレンジと
スペイン語によるマイルドな歌声で聴かせる、正統派のメロディックメタル。
ヘヴィさや疾走感は薄いものの、キャッチーなメロディが爽快な聴き心地になっていて、
むしろメロハー気味ですらある陽性のクサメロがよい感じ。爽やかクサメロな好作。
メロディック度・・8 爽快度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・8
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ADAMANTIA
「U.N.O: Una Nueva Odisea」
スペインのメロディックメタル、アダマンティアの2017年作
壮麗なシンフォニックアレンジとクサメロのギター、スペイン語のヴォーカルを乗せて疾走する、
初期AVALANCHにも通じるメロスピサウンド。スパニッシュ特有の哀愁をまとわせた歌いまわしと、
クワイアなどを含んだ、初期DARK MOORなどを思わせる美麗なアレンジで、濃密かつ爽快な聴き心地。
ギターのフレーズもクサメロ感たっぷりで、疾走ナンバーが多いのもメロスパーには嬉しい限り。
全体的にも、楽曲、演奏ともに、この手の中ではクオリティの高いアルバムに仕上がっている。
シンフォニック度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・8
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◆フォーキー系

MAGO DE OZ 「GAIA U」
スペインのフォーキーメタルバンド、マゴ・デ・オズの6th。2005作
のっけから、今までにないシリアスかつ壮大なイントロが荘厳に響きわたり「おおっ」と唸る。
美しいヴァイオリンに女性コーラスが絡み、シンフォニックして大仰な雰囲はRHAPSODYのようだ。
楽曲は力強さと疾走感をともない、メタリックなギターリフにスペイン語の歌唱が映える。
バンドの特徴であるフルート、ヴァイオリンの音色も、以前よりもずっとシリアスな雰囲気で
フォーキーな脱力メロはいくぶん抑え気味となったぶん、シンフォニックメタルとしての質感が増した。
疾走曲での高揚感は彼ら史上最高で、スパニッシュでキャッチー、フォーキーでいながら壮大。
CD2枚組みのラストは21分の大曲だ。これは胸を張って「傑作」と言えるアルバムかもしれない。
メロディアス度・・9 シンフォニック度・・8 フォーキー度・・8 総合・・8.5
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MAGO DE OZ 「La Ciudad De Los Arboles」
マゴ・デ・オズの7th。2008作
のっけから女性ヴォーカルの歌声で始まると、すぐにその世界観に引き込まれる。
前作で見せたシンフォニックなアプローチはそのまま引き継ぎつつ、
フルート、ヴァイオリン、アコーディオンなどによる愉快な土着性が、
ベテランらしい力の抜け具合と巧みな楽曲構成の中で光っている。
スペイン語による男性Voの歌唱もフォーキーなメロディとじつにマッチしていて、
このバンドにしか作り出せない哀愁と叙情のサウンドをしっかり構築している。
全体的にメタリックな疾走は控えめで、牧歌的なやわらかさが際立ったアルバムだ。
メロディアス度・・8 フォーキー度・・8 スパニッシュ度・・9 総合・・8
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SAUROM LAMDERTH 「EL GUARDIAN DE LAS MELODIAS PERDIDAS」
スペインのフォーキーメタルバンド、サウロム・ラムダースの1st。2001作
鳴り響くヴァイオリンにスペイン語の歌唱。基本はMAGO DE OZタイプのサウンドだが
こちらの方がヒロイックな雰囲気が強く、楽曲に物語的な勇壮感がある。
ツインギターの重なりも、時にBLIND GUARDIAN的に思えたり
疾走することは少ないものの、ファンタジックな質感と壮大な作風が楽しめる。
バグパイプの響きも美しく、フルート、ヴァイオリンなどがギターと交じり、楽曲アレンジのセンスもある。
MAGO DE OZがイマイチと思った方でもこちらは聴いてみる価値はありますぜ。
これはフォーキーメタルの傑作といってよいかも。2ndも出ているがまずはこちらから。
シンフォニック度・・8 フォーキー度・・8 けっこう壮大度・・8 総合・・8

SAUROM LAMDERTH 「LEGADO DE JUGLARES」
サウロム・ラムダースの3rd。2004作
今作はヴァイオリンが正式メンバーに加わって、フルートにアコギ、女性コーラスによる牧歌的なイントロから
ファンタジーの世界に入り込める。彼らの場合は同郷のMAGO DE OZよりはずっとシリアスでエピックな雰囲気があり、
まるで物語を読んでいるような幻想空間へといざなってくれるのが魅力。
メロディにはスパニッシュ特有のやわらかみがあり、スペイン語の歌唱で疾走しつつ
壮大なコーラスワークやヴァイオリン、フルートによるフォークメロディが心地よく耳に響く。
スペイン臭さと同時に、優雅さ、エピック、ファンタジー、これらを併せ持った個性的なバンドだ。
メロディアス度・・8 疾走度・・7 フォーキー度・・8 総合・・8
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◆テクニカル系

ANKHARA 「Sombras del Pasado」
スペインのメタルバンド、アンクハラの3rd。2003作
ツインギターにキーボード入りの6人組で、シンフォニックな音の厚みと
スペイン語のヴォーカルによる土臭さが合わさったサウンド。
テクニカルなプレイを聴かせるギターを筆頭に演奏力も高く、
疾走に頼らない展開力はむしろProgMetalに片足突っ込んだ感覚か。
もちろんクサメロの疾走曲もあり、きらびやかなシンセとクセのある歌声とともに
濃密なサウンドを形成している。ジャケからは想像がつかない質の高さ。
クサメロ度・・8 テクニカル度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・8
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ABYSS 「SIN ANGELS」
スペインのメロディックメタルバンド、アビスの2nd。2004作
ツインギターにキーボード入りの6人組。Voの歌唱はスペイン語で、
哀愁を撒き散らしつつメロディアスに展開する楽曲はプログレメタル的。
きらきらとしたKEYのシンフォニックな音色によるの厚みがサウンドに説得力をもたらしていて、
確かな歌唱力と演奏力とともに、この手のマイナー系バンドにありがちな弱々しさはない。
ギターのメロウなフレージングもいいし、もう一皮むければ素晴らしいバンドになりそう。
VAHLADIANとともにスパニッシュ・シンフォニック・プログレメタルを牽引していって欲しい。
メロディアス度・・8 テクニカル度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・8
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VAHLADIAN
スペインのシンフォメタルバンド、ヴァラディアンのアルバム。
ツインギターにキーボード入りで、メロディアス&シンフォニックに疾走。
メロディはなかなかキャッチーで、スペイン語の歌唱がクサメロを助長しつつ、
せわしなく展開する楽曲にはプログレ的な側面もある。
Voのヘナチョコ加減がいかにもマイナー臭いが演奏の方はしっかりしていて、
メロディセンスのあるギターフレーズや、きらきらとしたキーボードの美しさには、
シンフォメタル好きリスナーもうっとりだ。曲の質が上がればかなりのアルバムを作りそう。
シンフォニック度・・8 テクニカル度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・8
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◆アルゼンチンのバンド

RATA BLANCA 
「Magos, Espadas y Rosas」
アルゼンチンを代表するメタルバンド、ラタ・ブランカの2nd。1990作
「魔術師と薔薇の伝説」のタイトルでかつて日本盤も出たが、
内容もアルゼンチン・メタルの金字塔ともいうべき傑作。
ツインギターにシンセ入りの6人組で、イングヴェイ、レインボーなどからの
影響を感じさせるサウンドを基本としながら、哀愁溢れるリリカルなメロディと
スペイン語の歌唱の素晴らしさを、これでもかと聴かせてくれる。やわらかな質感のメロディが耳に優しく、
楽曲、演奏ともに辺境臭さはほとんどない。まずはこれを聴くべしの傑作。
メロディアス度・・8 正統派度・・8 スパニッシュ度・・9 総合・・8
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RATA BLANCA 「El Guerrero Del Arco Iris」
ラタ・ブランカの3rd。1993作
おそらく日本に最初に入ってきたのはこのアルバムだったと思う。
前作よりさらにRAINBOW風味が増していて、1曲めから“Long Live Rock'n Roll”のようだが、
レトロなシンセワークにかぶさるギターのフレーズのクサさもたまらない。
本作の4曲目を店頭で耳にしその場で購入。素晴らしく格好いい疾走曲である。
スペイン語によるヴォーカルメロディの歌い回しが、我々日本人の琴線に触れるのだ。

アルゼンチンメタルにハマりはじめたら、押さえておきたい作品だ。
メロディアス度・・8 正統派度・・8 スパニッシュ度・・9 総合・・8
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RATA BLANCA 「La Llave De La Puerta Secreta」
ラタ・ブランカの7th。2005作
黄金期のメンバーによる復活2作目となる本作は、物語的なナレーションから始まる壮大な雰囲気に胸が踊る。
シンセに包まれたツインギターが奏でるやわらからメロディから、スペイン語の歌声が入ってくると、
これはまさに全盛期のサウンドだ。伸びやかなヴォーカルによる哀愁の歌い回しにうっとりしつつクラシカルなギターワークに悶絶。
これだよ…これ、という充実感が満ちてくる。シンフォニックな音の厚みとスパニッシュな叙情に溢れた楽曲はじつに素晴らしい。
メロディアス度・・9 シンフォニック度・・8 スパニッシュ度・・9 総合・・8.5
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EL RELOJ「Hombre De Hoy」
アルゼンチンのメタルバンド、エル・レロージの1998年作
70年代から活動するバンドで、いったんの解散やメンバーチェンジなどをへて
本作は通作5作目となるアルバム。古き良き正統派のハードロックを基盤にしつつ、
70年代風のオルガンなどを取り入れ、スペイン語による歌唱とともに濃密に聴かせる。
曲によっては同郷のRATA BLANCAに通じる雰囲気もあり、正統派メタルの感触に、古めかしさと
いくぶんのダサさが合わさったようなサウンドは、スパニッシュHR好きであれば充分楽しめる。
メロディアス度・・7 古き良き度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5
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BOANERGES 「Senales Antes del Fin」
アルゼンチンのメタルバンド、ボアネルジェスのアルバム。1998作
ツインギターとスペイン語の歌声で聴かせる本格派のメロパワサウンド。
一聴して偉大なる同郷の先輩RATA BLANCAからの影響が感じられるが
このバンドの場合はむしろジャーマンメタル的な骨太さもある。
ヴォーカルもパワフルで、流麗なツインギターも含めて確かな演奏力があるので
B級臭さはまったく感じられない。世界レベルでも通用する堂々たる力作だろう。
メロディアス度・・8 正統派度・・8 スパニッシュ度・・7 総合・・8

JEZABEL 「LEGIONES DEL SUR」
アルゼンチンのメロディックメタルバンド、ジザベルの2nd。2003作
スペイン語の歌唱を乗せて疾走するサウンドで、イントロのキーボードからしてイタリアンメタルのようにシンフォニック。
全体的にツーバスドコドコで疾走するスタイルだが、メロディには南米特有の温かみがあり、聴きやすい。
哀愁ただようメロを弾くツインギターも良い感じだし、スペイン語にしてはさほどイモ臭く感じないこともお勧めできる。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・7 総合・・7.5
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IMPERIO 「Paz enla tormenta」
アルゼンチンのメロディックメタルバンド、インペリオの2nd。2000作
ツインギターにキーボード入りで疾走し、そこにスペイン語の歌唱が乗る。
いかにも南米らしい、やわらかみのあるメロディが耳に心地よい。
この手のアルゼンチン産バンドの中では、演奏、楽曲ともクオリティは高く、
ときにシンフォニックにサウンドを彩るキーボードがいい仕事をしているのもポイント。
ときおりしっとりと鳴らされるスパニッシュ風のアコースティックギターもよい感じ。
このアルバムの後バンドは解散し、主要メンバーはRENACERを結成する。
メロディアス度・・8 シンフォニック度・・8 疾走度・・8 総合・・7
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Azeroth
アルゼンチンのメタルバンド、アゼロスの1st。2000作
シンフォニックなイントロから、楽曲が始まるとメロスピ疾走。
演奏も安定しており、どことなく土着的な雰囲気とともに軽快に聴かせる。
STRATOVARIUSANGRAなどを思わせるメロディ展開もあって、
スペイン語のヴォーカル以外は普通にメロスピとして楽しめる。
全体的にはやや単調ながら、とにかく疾走が大好きという方にはオススメだ。
クサメロ度・・8 疾走度・・9 スパニッシュ度・・7 総合・・7.5
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SELIDOR 「DESTELLOS EN LA OSCURIDAD」
アルゼンチンのメロパワバンド、セリドールの2nd。2002作
いまどき珍しいくらいの正統派スタイルで、ツインギターのメタリックなリフを重厚に鳴らす。
スペイン語の歌唱とともに、サビメロは南米のバンドらしいクサいメロディも顔を出し、
ところによりうっすらとキーボードも入ったりして、マイナー系クサメタルファンにもアピールする。
同郷のベテラン、RATA BLANCAのような様式美色はないが、
ギターの奏でる哀愁メロディはなかなかのもので、クオリティ的にもあなどれない。
メロディアス度・・7 疾走度・・7 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5

HISTERIA 「Fuego Eterno」
アルゼンチンのメタルバンド、ヒステリアのアルバム。2003作
ツインギターのクサメロとスペイン語の歌声で疾走するサウンド。
パワフルさよりもキャッチーなメロディに重点が置かれた雰囲気で、
やや軽すぎる気もするが、若者らしい音ということで許せなくもない。
哀愁を漂わせた歌声と、メロウなギターフレーズはなかなか耳に心地よく
音質も含めてマイナーでもOKの方ならきっと楽しめるだろう。
クサメロ度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・7.5

Lorihen 「Paradigma」
アルゼンチンのメロディックメタルバンド、ローリエンのアルバム。2003作
スペインのクサメロバンドLorienとは別もので、こちらは正統派のメロパワスタイル。
パワフルなギターリフにスペイン語のハイトーンヴォーカルが歌いあげるサウンドで
HELLOWEEN的な疾走曲や、ツインギターの泣きのフレーズもなかなかドラマティック。
個人的にはゆったりとしたバラードなどでの哀愁の叙情も気に入った。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・8
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RENACER
「Hijo Del Viento」
アルゼンチンのメロディックメタル、レナサーの2009年作
IMPERIOのVoを中心に結成されたバンドで本作が4作目となる。
スペイン語のパワフルなヴォーカルを乗せて疾走する正統派のメロパワサウンド。
これといった新鮮さはないが、キャリアのあるバンドらしいどっしりとした聴き心地で、
随所にメロディックなギタープレイも覗かせつつ、疾走曲からミドルテンポのナンバーまで、
勢いのある演奏と適度にスパニッシュな哀愁を含んだクサメロ感も漂わせている。
全体的にもB級というレベルは軽く超えており、バンドの最高傑作と言える内容だろう。
メロディック度・・8 パワフル度・・8 正統派度・・8 総合・・8
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Corazon Profeta 「Renacimiento」
アルゼンチンのメタルバンド、コラゾン・プロフェタの2014年作
オルガンやピアノを含むシンセと古き良きテイストのギターに、スペイン語のパワフルなヴォーカルで聴かせる
同郷の先輩、RATA BLANCAあたりにも通じる正統派のメタルサウンド。楽曲にはこれというインパクトはないのだが、
メロディのフックはいかにも王道の感触で、オールドスタイルのHR/HMが好きな方なら、普通に楽しめるだろう。
ギターソロなどのメロディセンスもなかなかで、B級臭さはあまり感じさせない。アルゼンチンメタルの好作品。
メロディック度・・8 正統派度・・8 スパニッシュ度・・8 総合・・8
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