プログレメタル 傑作アルバム特集
This is Prog Metal !〜



DREAM THEATERの成功以降、アメリカのみならずヨーロッパではイタリアや北欧を中心に、DTの後を追うようにプログレッシブメタルバンドがにわかに増えたのは確かだろう。
そのDREAM THEATERを筆頭に、SHADOW GALLERYPAIN OF SALVATIONといったバンドたちは、今ではその代表格といってよい人気ぶりである。
彼らのサウンドに共通するのは、知的センスを巧みな楽曲アレンジに融合させ、同時にアーティストとしての内的な部分をもサウンドに表現しているという点だろう。
こうした音楽には、普通のメロスピやメロパワでは味わえない深い部分でのいわばアートな鑑賞の仕方が可能ということで、その道の熱心なファンが多いジャンルであるのもうなずける。
ただし、私の好みとしては、やはりメロディというのが必要不可欠であるので、ただテクニカルであるというだけでなく、メロディアスであることも重要な要素となる。
ここでは、そんなプログレッシブな知的展開美とメロディを両立させたアルバムを紹介したい。
選考にあたっては、プログレッシブな感性を有したバンドということを念頭に、楽曲におけるテクニカル性とメロディの質の高いものを選んだ。
また、メタル色の薄いもの(ACT、ENCHANTなどの)
プログレハード系や逆にプログレ色の薄いもの(SYMPHONY Xなど)についてもここでは除外した。
評価の★印については参考までに。あくまでプログレメタルのアルバムとしての評価である。

テクニカルと展開美の冴える名作アルバムたちをとくとご覧あれ。10枚以上持っていたら、アナタはかなりのプログレメタル好きです(笑)
そして、これからプログレメタルを聴いてみようという方のご参考にもなれば幸いです。

                                2005 10.28 緑川 とうせい



◆まずはここから聴くべし!◆

DREAM THEATER
    
 from USA

IMAGES AND WORDS
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A CHANGE PF SEASONS
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METROPOLIS PT2:
SCENES FROM A MEMORY

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Six Degrees of Inner Turbulence
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ドリーム・シアターの2nd
言わずと知れた歴史的傑作。
すべてはこのアルバムの成功から始まった。
メロディアスとテクニカルの奇跡的なバランス。
名曲“Take theTime”の構築美、“Another Day”、“Sorrounded”の美しさ、そして“Metropolis”の複雑さ、
全てにおいて完璧な一枚。





インストを中心とした大曲を収録。
DT=インスト演奏という方には評価の高い作品。
このアルバム、意外とまだ聴き残している方もいると思うので、これを機にぜひ。







ドリーム・シアターの5th
IMAGES AND WORDS収録のMETROPOLISのストーリーを膨らませ、ついにアルバム一枚のコンセプト作を作ってしまった。
この映画的手法こそプログレッブな感性の集大成。劇的なサウンドが感動を呼ぶ。






ドリーム・シアターの6th
CD2枚組みに分けられた異色作。
Disc1はテクニカルにアグレッシブに畳みかける。
Disc2はうって変わって、壮麗なシンフォニー。美しくきらびやかなシンンフォニックプログレメタルとなっている。
どちらにしてもとてつもなく“濃い”作品。



メロディアス度 ★★★★★
テクニカル度  ★★★★★
総合      ★★★★★








メロディアス度 ★★★
テクニカル度  ★★★★★
総合      ★★★★







メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★★
総合      ★★★★★








メロディアス度 ★★★
テクニカル度  ★★★★★
総合      ★★★★


SHADOW GALLERY
     
  from USA

Carved in Stone
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TYRANNY
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LEGACY
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シャドウ・ギャラリーの2nd
この2ndから正式にドラマーが加入し、ぐっとプログレメタルらしさが増している。
テクニカルでありながら、メロディにこだわった楽曲はどこかロマンを感じる。
ラストの20分の大作も凄い。






シャドウ・ギャラリーの3rd
楽曲密度がさらに増し、たたみかけるキーボードとギタープレイが素晴らしい。
静と動の対比もなされ、アルバム全体としてバランスのとれた完成作。
バンドの最高作という声も多い。






シャドウ・ギャラリーの4th
基本的にどのアルバムも作り込まれていて良いのだが、個人的にはこれ最も好み。
いかにもプログレ的に、“変拍子を聴かせる”やり方はにくいばかりで、美しいメロディとテクニカルなパートの対比もいつもながらに見事。
ラストは34分の大曲だ。



メロディアス度 ★★★★★
テクニカル度  ★★★★
総合      ★★★★








メロディアス度 ★★★★★
テクニカル度  ★★★★★
総合      ★★★★★








メロディアス度 ★★★★★
テクニカル度  ★★★★★ 
総合      ★★★★★




PAIN OF SALVATION
     
 from SWEDEN

Entropia
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One Hour by the Concrete Lake
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Remedy Lane
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ペイン・オブ・サルヴェイションの1st
まさに衝撃の登場。
重厚かつドラマテイック、そして知的な感性を漂わせるサウンドは、単なるプログレメタルの枠を超えた奔放なミクスチャー感覚に彩られている。
ある意味、プログレメタルの可能性を広げたスケールの大きい一枚。





ペイン・オブ・サルヴェイションの2nd
このインパクトあるジャケは一目見たら忘れられない。
サウンドの方はシリアスなコンセプト作で、様々なアプローチの楽曲が連なってゆき、聴き手を不思議な空間に誘う。
多様性はやや薄れたがこれも傑作。





ペイン・オブ・サルヴェイションの4th
リーダーのダニエル・ギルデンロウの内的世界に焦点をあてた作風で、ややダークなゴシック風のサウンド。
そんな中、現れるはっとするメロディなどは言葉では言い表せぬほどとても美しい。
深淵なる内的宇宙を感じるアルバムだ。



メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★
総合      ★★★★★






メロディアス度 ★★★
テクニカル度  ★★★★
総合      ★★★★★






メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★
総合      ★★★★★






◆マニアックに、そして深く…◆
DEREK SHERINIAN
      
 from USA

PLANET X
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Mythology
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PLANET X

Moon Babies
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デレク・シェリニアンのソロ名義作。
DREAM THEATERを脱退後、彼が作り上げたのはとてつもないプログレッシブアルバムだった!
DT時代では聴けなかった、超絶な弾きまくり、変拍子の嵐によるキーボードプログレの傑作。
信じられないプレイをする、ヴァージル・ドナーティの強烈なドラムも聴き所。
デレクはこの後PLANET Xを結成。




ソロ作としては4作め
前作「Black Utopia」での豪華ギタリストとの共演で、さらに刺激を受けたのだろう、このアルバムの完成度も素晴らしい。
曲はしっかりとプログレメタルしていて、メタリックなギターも上手くサウンドに溶け込んでいる。
ザック・ワイルド、スティーブ・スティーブンス、スティーブ・ルカサー参加。




プラネット・エックスの2nd
名ギタリスト、トニー・マカパインを得て、さらに繰り広げられるテクニカルプログレの応酬。
その超絶ぶりはライブアルバム「Live from OZ」で堪能するべし。
この2ndではテクニックを曲の枠に収める職人的な構築がなされていてある意味とても聴きやすくまとまっている。
とはいうものの、よくよく聴けばとんでもない超絶技巧が繰り広げられている。まさにクールなバトル。



メロディアス度 ★★★
テクニカル度  ★★★★★
総合      ★★★★








メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★
総合      ★★★★








メロディアス度 ★★★
テクニカル度  ★★★★★
総合      ★★★★




WITHOUT WARNING
     
 from AMERICA

Believe
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STEP BEYOND
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ウィズアウト・ウォーニングの2nd
かつてZEROコーポレーションから日本盤発売された、この手のバンド群の中では唯一の当たりバンド。
キャッチーなメロディが非常に聴きやすく、急ぎ過ぎない曲展開が耳に優しい。






ウィズアウト・ウォーニングの3rd
こちらも素晴らしい内容の作品であるのだが、残念ながらあまり注目されなかったようだ。
以降バンドの動向は不明。
この素晴らしいプログレメタルバンドの残した3枚の遺産をどうか聴き続けて欲しい。



メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★
総合      ★★★★







メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★
総合      ★★★



ICE AGE
      
   from USA

Great Divide
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LIBERATION
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アイス・エイジの1st
「IMAGES AND WORDS」の頃のDREAM THEATERをよりメロディアスにしたというタイプ。
そして、とことん変拍子にこだわったリズムも楽しい。
まさにプログレメタルマニアのための傑作アルバムだ。





アイス・エイジの2nd
コテコテのシアター系だった1stに比べ、独自性も増して、やや自然体なサウンドになっている。
メロディの良さとシンフォニックなキーボードアレンジはさすが。

メロディアス度 ★★★★★
テクニカル度  ★★★★★
総合      ★★★★







メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★
総合      ★★★★
Leger de Main
         
 from USA

THE CONCEPT OF OUR REALITY
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レガー・デ・メインの1st
RH FACTORやMYTHOLOGICなど、プログレメタル界のマニアック者、ロドラー兄弟を中心としたバンドの1st。
美しい女性Voに、せわしなくたたみかける楽曲展開。
それでいてサウンドはどこか優雅で繊細ですらある。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★
総合      ★★★★
DGM
        
  from ITALY

DREAMLAND

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DGMの3rd
2ndまではややマイナー臭いサウンドであったが、このアルバムでは飛躍的に音質も向上し、楽曲の方ももちまえのプログレッシブなセンスが遺憾なく発揮されている。
メロディックメタルとしても普通に楽しめるので初心者の方にもお勧め。
次作「HIDDEN PLACE」では、やや硬質なプログレメタルとなっている。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★
総合      ★★★★
ELDRITCH
        
from ITALY

El Nino

エルドリッチの3rd
イタリアらしいどろどろとしたものを取り込んだプログレメタルサウンド。
やや変態気味な音の重ねや曲展開で、どこかIL BALLETTO DI BRONZOにも通じるダークさがあるのが魅力。
クオリティ的にはこのアルバムが最高作
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★
総合      ★★★
EVIL WINGS
        
 from ITALY


Brightleaf





Shine in The Neverending Space
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イーブル・ウイングスの2nd
イタリアの輝ける変態!…もとい素晴らしき個性のプログレメタルバンド。DREAM THEATERもどきの1stから脱却したこのアルバムは、独自の迷宮感覚を盛り込んだ、不可思議なリズムと展開が見事。とくに大曲における奇妙さ加減は絶品だ。
(本作を聴いていて、「こいつらは天才である」という結論に達した。メロディアスでありながら、ここまでひねくれ、無理やり気持ち悪く展開させる楽曲群には唖然とさせられる。高度な演奏技術を持つだけに、よけいその変態を説得力あるものにしているのだ。どんどんわき道へそれてゆき、けっして元に戻らない曲構造は迷宮散策のよう。ここまでくると下手なVoさえもが、演奏に集中させるためのギミックにさえ思えてくる。変拍子の海…イントロを思い出せなくなる曲展開、そして迷いなく(いや迷ってるんだが…)迷宮の奥底へ突き進む潔さ。すべてが変態である。したがって天才でもあるということなのだ。爆)

DVD付きライブアルバム。
必ず見て欲しい。その抜群の演奏力を、ここまで無駄に…というか無茶な楽曲構成に注ぎ込んだバンドはそうはない。ライブにおいても、そのテクニカルかつ変態なアプローチは健在。個人的には、生涯聴ける1枚だと思う。


メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★★
総合      ★★★★










メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★★
総合      ★★★★


EMPTY TREMOR
        
  from ITALY

Eros & Thanatos
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エンプティー・トレマーの2nd
GENIUSなどでも活躍する、DANIELE LIVERANIのバンド。
このアルバムが彼のディスコグラフィー中、最高作。
クールに構築されたプログレメタルサウンドだ。
メロディアス度 ★★★
テクニカル度  ★★★★
総合      ★★★
BLACK JESTER
        
 from ITALY

Welcome to the Moonlight Circus
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ブラックジェスターの2nd
冷静に判定するなら、どう考えてもB級臭いですが、このバンドのコンセプト、バンド名にしろアルバム名やジャケットにしろ、その幻想的なイメージが好きなのです。
曲の方も、エッジのきいていない(笑)ぼうっとした音作りからして、ヨーロッパの暗がりをのぞくような感じで、心地よいのです。イタリアのプログレバンド、レ・オルメの曲をカヴァーするという発想自体、それら幻想音楽を愛するという表明のようなものです。
メロディアス度 ★★★
テクニカル度  ★★
総合      ★★★
STRAMONIO
       
   from SPAIN

SEASONS OF IMGINATION
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Mother Invention
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ストラモニオの1st
つややかなヴァイオリンやフルートの音色が美しい。
全体的に軽やかなアレンジに甘い声質のヴォーカルもマッチしていて、とても優雅な気持ちで聴ける。
聴くならこの1sからだが、3rdまでどれもがセンスに溢れた素敵な作品。




ストラモニオの2nd
今回ヴァイオリンは未参加。
しかし、相変わらずやわらかなメロディを自然体なアレンジで聴かせるセンスはさすが。
ピアノの音色などにはクラシックやジャズ 的なアプローチもあって飽きさせない。


メロディアス度 ★★★★★
テクニカル度  ★★★★
総合      ★★★★







メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★
総合      ★★★★


CYRIL ACHARD'S
MORBID FEELING

      
 from FRANCE

...IN INCONSTSNCIA CONSTANS
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フランス人ギタリスト、シリル・エイチャード率いるバンド。
さすがのギターテクニックと、複雑ながらもどこかフランスらしい優雅さを感じる楽曲。
メロディもリズムアレンジもかなり質が高く、アルバムとしてのクオリティはDREAM THEATERクラス。
Voの野暮ったさを除けばほぼ完璧なアルバムだ。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★★
総合      ★★★★★
ANDROMEDA
       
 from SWEDEN

EXTENTION OF THE WISH
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アンドロメダの1st
しっかりとメロディアスで、流れるような勢いのある曲展開が気持ち良い。
音が明快で分かりやすいので初心者でも聴ける。
続く2ndではより硬質さを増したサウンドとなっている。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★
総合      ★★★★
MAYADOME
        
from SWEDEN

NEAR LIFE EXPERIENCE
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マヤドームの2nd
1stの時点では垢抜けないプログレメタルだったが、この2ndで見事な構築美をまとって帰って来た。
北欧らしい叙情的なメロディとテクニカルなアレンジが組み合わさった傑作だ。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★ 
総合      ★★★★
CIRCUS MAXIMUS
     
  from NORWAY

THE 1ST CHAPTER
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サーカス・マキシマスの1st
メロディアスな構築センスとメタリックな質感のバランスが見事。
DREAM THEATERの要素を上手く昇華しつつ、現代風の音作りが繊細になされている。
第二世代のプログレメタルの旗手となるか。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★ 
総合      ★★★★
SEVENTH WONDER
        
from SWEDEN

Waiting in the Wings
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セブンス・ワンダーの2nd。
細かなリズムチェンジと展開を繰り返しながら、知的に構築してゆく楽曲は北欧のバンドらしいクールな質感と、甘すぎないメロディが魅力的。
FATES WARNINGあたりからの影響も感じさせる個性的な歌メロとともに、クラシカルなギターフレーズも効果的で、シンセも含めてバランスのとれた演奏が重厚に繰り出されてゆく。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★ 
総合      ★★★★
POVERTY'S NO CRIME
       
from Germany

The Chemical Chaos
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ポバティーズ・ノー・クライムの5th。
知的なプログレ性と、内面的な描写はPAIN OF SALVATIONにも通じる音楽性があり、その高い演奏力と楽曲センスで玄人受けするProg Metal。
今作ではさらにメロディの充実により聴きやすさも増している。
ほのかな薄暗さを持ったサウンドは、派手ではないが、じっくりと聴き込むに値するだけの完成度がある。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★ 
総合      ★★★★
SIEGES EVEN
  
     from Germany

The Art of Navigating by the Stars
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シージス・イーブンの5th。2005作
時折聴かせる変拍子リズムはさすがに年季の入ったバンドだけあって自然に曲に溶け込み、そこに乗せるメロディにもどこかしっとりとした大人の繊細さを感じる。
メタリックなリフのヘヴィさもしっかり見せつけながらも硬質すぎない、叙情美に溢れた好作だ。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★ 
総合      ★★★★
DREAMSCAPE
       
from Germany

End of Silence
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ドリームスケープの3rd。
ドラマティックなサウンドは、よい意味でDREAM THEATER的で6〜7分台の曲を飽きさせずに聴かせる構築力もある。
テクニカルさとメロディのバランスがよく、ヴォーカルの歌唱力もしっかりしているので、サウンドに安心感がある。
20分の大曲ではシンセを中心にシンフォニックに盛り上げ、聴き応え充分。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★ 
総合      ★★★★
Spheric Univers Experience
     
 from FRANCE

Anima
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スフェリック・ユニバース・エクスペリエンスの2nd。
基本はDREAM THEATER以後のオーソドックスなプログレメタルで、テクニカルなキメと変拍子によるせわしない展開で聴かせる。
演奏がうるさすぎる一歩手前で、ギターなりシンセなりのメロディでドラマティックな雰囲気を曲に盛り込むセンスの良さが光る。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★ 
総合      ★★★★
REDEMPTION
  from USA

The Fullness of Time
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リデンプションの2nd。
緊張感のあるややダークめの雰囲気に、テクニカルな変拍子リズム、シンフォニックなキーボードとメロウなギターが合わさって重厚な世界観を構築。
DREAM THEATERからの影響も感じさせつつ、もの悲しい叙情を盛り込んだ雰囲気は実に魅力的。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★ 
総合      ★★★★


◆メロディックメタルバンドからのプログレアプローチ◆
ADAGIO
      
 from FRANCE

UNDERWORLD
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アダージョの2nd
ネオクラシカルというのは個人的には苦手なのだが…これはほぼプログレメタルです。
普通にネオクラ色が強かった1stに比べ、この2ndの完成度は認めざるをえないほど凄い。
とくに、本物のクラシックの素養を感じさせるピアノ&キーボードワークは絶品。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★ 
総合      ★★★★
ELEGY
       from NETHERLAND

PRINCIPLES OF PAIN
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エレジーの7th
もともと初期から知的なアレンジ力のあるバンドだったが、フランス人ギタリスト、パトリック・ロンダット加入後からさらに楽曲がテクニカル志向となり、このアルバムでは相当プログレッシブなことをやっている。
反面メロディはやや弱いが、テクニカルメタルが好きならお勧めできる。
メロディアス度 ★★
テクニカル度  ★★★★ 
総合      ★★★
PLATITUDE
        
from SWEDEN

NINE
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プラティテュードの2nd
1stの時点ではネオクラ色のある疾走メタルだったのだが、この2ndでは大幅にプログレメタル寄りのサウンドにシフトしている。
ただのメロディックメタルがプログレメタルに化けた顕著な例。
メロディアス度 ★★★
テクニカル度  ★★★
総合      ★★★★
DESDEMONA
      
 from ITALY

LOOK FOR YOURSELF
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デスデモナの2nd
このバンドももともとはマイナーっぽいメロディックメタルだったのだが、この2ndで知的でシリアスな展開美を打ち出してきた。
この手のマイナー系バンドにしては実力のあるVoの堂々とした歌唱も素晴らしい。
メロディアス度 ★★★
テクニカル度  ★★★
総合      ★★★
VISION DIVINE
      
 from ITALY

9 Degrees West Of The Moon

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ヴィジョン・ディヴァインの6th
本作ではRHAPSODYのファビオ・リオーネがバンドに復帰、前作からの流れであるプログレメタル的な展開美を随所に覗かせながら、ドラマティックに聴かせてくれる。
シンフォニックメタル的な華麗な壮大さとファビオの歌声によるエピックな説得力が、サウンドの魅力をより高めており、RHAPSODYの荘厳さにANGRAのテクニカルさを併せたような見事な内容だ。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★ 
総合      ★★★★
RING OF FIRE

Lapse of Reality
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リング・オブ・ファイアの4th。
脱退したヴィターリ・クープリに代わり、ジャズ畑のスティーブ・ウェインガートが加入、これまでのスピーディなネオクラ路線よりもぐっと落ち着いたメロディックな作風となった。
トニー・マカパインの技巧的なギターワーク、ヴァージル・ドナーティのドラムが合わさり、テクニカルメタルとしての聴きどころ満載。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★
総合      ★★★★


◆日本だって凄いんです◆
ALHAMBRA

A FAR CRY TO YOU
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アルハンブラの1st
GALNERYUS、ARKSTORMのメンバーでもあるYUHKI氏のきらびやかなキーボードワークに、純子嬢の力強い歌唱が乗る。
時に疾走し、時にテクニカルに繰り広げられる構築された楽曲は素晴らしい。
メロディアス度 ★★★★★
テクニカル度  ★★★★ 
総合      ★★★★
L'EVOLUZIONE

ANTIBIOTIC RHYTHM
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元ISISのメンバーたちによるバンド、レヴォルツィオーネのアルバム
テクニカルな展開美と、メロディの融合がなかなか見事。
DREAM THEATERを手本に、そこに日本的な雰囲気を上手く持ち込んでいる。
やや張り切り過ぎのVoの歌唱が耳につくが、演奏力、楽曲アレンジともにかなりのもの。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★ 
総合      ★★★
五人一首

内視鏡世界
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五人一首の2nd
どろどろとした魑魅魍魎が襲いかかってくるような世界観。
たたみかける怒濤の演奏に、ときおりはっとなるほど美しいメロディが絶品。
デス声と女性声を使い分ける「あの字」嬢のVoにも注目。
和風プログレメタルの傑作。
メロディアス度 ★★★★
テクニカル度  ★★★★★ 
総合      ★★★★

*イタリアン・プログレメタル特集  *CDレビュー/プログレメタル
も合わせてご覧ください

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