鋭く突き刺さる夕日に放たれた槍は
とてつもなく熱い魂から溢れ出るマグマと
不協和音が奏でるプログレッシブな調べを友に

さても似つかわしき、玉由良の静寂か

矢も楯もたまらず、悪しきイメージ作りに
翻弄されながら、先走るひとしずくの甘露か

めでたくは、覚えがたき京の遊び妓よ

いつくしむべき人の霊魂に
あへて寄り掛かり、寄り添い、嘆くことども

無常に関する命題を汝の喉元にかかげるなら
清らかなる人も、穢れたるいっときの情を
振り払い、なげうち、悶えて叫べば
尊きもの久しからずのことわりへ
おおらかに騙す邪念もまた心地よし

いずくにか帰る道あらば

はたして、到達すべき倦怠の深みで
思考して待て、行動の期待の浅はかなること

企むすべあらば、思い描く趨勢に涙せよ

目障りなる疑心暗鬼、
雛の離宮の奥まった庭園で

宇宙を感ずる、もみじ燃ゆ




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