最近のこと 2009年度
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12/31
私的たわごと2009年
オバマ氏がアメリカ大統領に正式に就任、世界的変化の兆しを感じつつも、
イスラエルによるガザ攻撃など、変わらぬ人間の醜い行いに憤りつつ始まった2009年、
夏の衆院選では民主党圧勝で、政権交代が実現。
なにかが変わるかとかすかな期待も当時はありましたっけ。
また新型インフルにおびえた今年でもありましたな。
それから、ノリピーをはじめ薬物事件のニュースがテレビをにぎわせ、
見たくもない高相や押尾の顔をテレビで連日のように見せられうんざり…
草彅剛の飲酒＆逮捕などは、いま思うとかわいいものでしたな。
スポーツではWBC日本代表の歓喜の優勝にはじまり、イチローの大記録達成、
そして松井のワールドシリーズMVPと、なかなか楽しみの多かった年でした。
個人的には、メタプロ新年会で人生初のインフルに感染。
まさか、その後新型インフルが世界的猛威をふるいだすとは、つゆとも知らず…
4月には待望のグインサーガのアニメが始まった…とルンルンしていたら、
5月下旬には、敬愛してい栗本薫さんの訃報に大きなショックを受けました。涙
今年は他にも、忌野清四郎さん、川村カオリさん、マイケル・ジャクソンさんなどなど、
その早すぎる死に無念を感じることも多かったような。
なんだか、今年はとくに、「死と復活」というものを強く感じた年でした。
というのも、去年のつらかったとき、あまり元気のなかった去年の自分からしてみると、
振り返っても、今年はいろいろ充実していたなあと思えますので。
なんとなく参加してみたプログレセッションとゴシックメタルセッションが、自分にとってひとつのきっかけとなった気がする。
いろいろな人たちに会って、一緒に演奏することで、音楽やバンドの楽しさというのを再認識させていただいた。
これのおかけで、また新たにバンドを始めたり、ライブもやったりと、音楽の能動的な楽しみが広がったし、
グインや音楽のおかげで、新たにいろいろな人たちと出会えた。
今年出会ったみなさまも、いままでの方々も、本当にありがとうございました。
やはり、自分からどんどん扉を開けてゆかなくてはダメなのですね。
過ぎ去った過去の扉とは潔く別れ、やわらかに微笑んで、ただ敢然と前を向いてゆく。
かかとの減った
ブーツに足を、つっこんだなら
昨日の扉に鍵かけ出掛ける
今年の僕のテーマソングはいつもこの曲だった気がします。
いまとなっては、もう人から嫌われるのも怖くないし、さして物事にも動じることもなくなった。
どうせあと何十年かでこの世から消えるのだから、
ためこまずに言いたいことを言いつつ、なるべく自らの美意識に沿って生きるべきなのです。
四十にして惑わず…その何年か前に、その境地に達しつつあるような気がします。
ただし、先を見すぎてもいけない。ずっと先のことはおぼろげでもいい。
たとえば大切なのは、去年イメージしていた今年の自分に、いまはなれているのかどうかとか。
どうも少し違う方向に来てしまっているぞと思えば、それは微調整が必要で、これでいいと思うのならそのままいけばいい。
気づかぬうちにときは流れ、調整のきかない方向に流されてしまわぬように。
しっかりと、近い未来の自分をイメージして、今日と明日をすごすのだ。
ただし、人生には正解も不正解もない。これでいいと思ったらそれが答え。
その点では、自分は毎日「これでいいのか」と自問しながら生きているような気がする。
まさに道化師の自問。笑
その積み重ねでＣＤレビューをし、原稿にいそしてみ、ドラムを叩いて、夜には芋焼酎を飲む。
これでいいのだ（バカボンのパパ）！
敬愛する人生の先生はもう、いなくなってしまいましたが、
結局のところ、僕は先生から教わってきた「言葉の力」というのを信じているので、
これからも少しでも誰かを楽しませるために頑張るだろうし、
弱音は決して吐かず、楽しく強がる方向でやってゆきたいと思います。
で、秋にはRIOTのライブも見れたし(サンデスティ～ル!)、友と温泉にも行ったのう。
小説もけっこう書いたし、CDレビューはいわずもかな。850枚!
なにかを犠牲にしなくてはこんなには聴けない。
こ…これでいいのだ。うむ。
それから、プログレイベントで、大勢の人を前にバンドの解説をして曲を流すという、いい経験もさせていただいた。
これはやってみないと難しさが分からなかった。次にやるときはもっとスマートにできるかと。笑
来年もまた、変わりゆく日々の中、過ぎ行く時間の中で、あくせくし、
ときにまったりとして、黄昏の空と雲を眺めつつ、
またしてもすぎてゆく1日の速さに驚くのだろう。
温暖化に心を痛め、エコだ(江古田じゃない)と頑張ってマイバックを持ち歩き、
とはいってもDisk Unionで安い中古CDを買いまくり、
麦とホップと、たまのエビスで風呂上がりのささやかな晩酌をし、
CDの山の中で原稿にいそしみ、コーヒーのお供にはカカオ70%チョコをかじり、
カントリーマアムか文明堂のどらやきなどをおやつにして、
ときには憂鬱な午後を乗り切るのだろう。
ドラムも叩くし、セッションやバンドで、人々とまた交流し調子付いてアドリブ叩きまくり、
メタルとプログレのライブも勇んで見に行くだろうし、、
ワタミでほっけをつつきながら、ハイボールか焼酎のお湯割りをいただくだろう。
10年はあっというまです。
とくに20代後半から、30代後半への10年というのは、
かつてないほど早かった。
やることも多いし、やりたいことも多い年代だから。
理想と現実の狭間で、なんとか折り合いをつける術を身につけ、
なんとか、のらりくらりとやってゆける自分なりの方法を見つけるときだから。
つまりは、充実しつつ忙しく、そしてあっと言う間だという。
そんなときを過ごしてきたわけだ。
これからはどうなるのだろうね。
それはまた次の1日から始まる。
なにも変わらないように思えても、少しずつなにかが変わってゆく。
それが次の10年なのかもしれない。
なにも怖くない。
変わらなくてもいい自分というものを見つけられたなら。
みなさまは、どんな一年でしたか?
ぼくはこれから格闘技見て(魔裟斗、サワーに勝つか?!)、
メシ食って、風呂入って、酒飲んで、さだまさし見てから寝ます。
では、よいお年を～
平成21年 12/31 緑川 とうせい
12/25
2009年メタルアルバム/ジャンル別ベスト決定しました!
◆シンフォニックメタル部門
Sonata Arctica「Days Of Grays」
Fairyland「Score To A New Beginning」
VISION DIVINE「9 Degrees West Of The Moon」
次点
HEAVENLY「Carpe Diem」
◆プログレメタル部門
SHADOW GALLERY「Digital Ghosts」
MIND KEY「Graveheart」
Spheric Univers Experience「Unreal」
次点
DEADALUS「The Never Ending Illusion」
◆ゴシックメタル部門
Leaves' Eyes「Njord」
DELAIN「April Rain 」
Trail of Tears「Bloodstained Endurance」
次点
SIRENIA「The 13th Floor」
◆メロデス/デスメタル部門
Insomnium「Across the Dark」
GOD DETHRONED「Passiondale」
SKYFIRE「Esoteric」
次点
Nightrage「Wearing a Martyr's Crown」
◆ブラックメタル部門
MARDUK「Wormwood」
EMPEROR「Live Inferno」
BEHEMOTH「Evangelion」
次点
Wolves in the Throne Room「Black Cascade」
◆スラッシュメタル部門
PARADOX「Riot Squad」
MEGADETH「ENDGAME」
KREATOR「Hordes of Chaos」
次点
WARBRINGER「Waking into Nightmares」
◆キワモノ部門
Between The Buried And Me「The Great Misdirect」
The Mars Volta「Octahedron」
BELIEVER「Gabriel」
◆フォークメタル/ヴァイキングメタル部門
FEJD「Storm」
ARKONA「Go Rode Go」
Suidakra「Crogacht」
次点
Black Messiah「First War of the World」
◆メロディアスハード部門
BAD HABIT「Above And Beyond 」
HOUSE OF LORDS「Cartesian Dreams」
LILLIAN AXE「Sad Day on Planet Earth」
次点
GOTTHARD「NEED TO BELIEVE」
シンフォニックメタルではソナタの出来が抜群でしたね。
初期の薄っぺらなメロスピ路線から、ここまでの世界観と表現力を持つに至った。
このバンドで唯一好きなアルバムは前作の「UNIA」でしたが、今作の完成度で「好きなバンド」に格上げです。
これ以上に質の高いシンフォメタルは今年は他になかった。昨日聴いたHEAVNLYも良かったので次点にすべりこみ。
プログレメタルではシャドギャラが頭ひとつ抜けていた感じですね。
2位以降もそれなりによい作品でしたが、ランク外のDTも含めて、「そこそこ出来がよい…」という
ProgMetalの限界を感じさせられるものも多かった。そんな中でもDEADALUS、MIND
KEY、PATHOSRAY、ASHENTなど
イタリアのプログレメタルが再び活気を帯びてきたのはうれしいです。あ、Anubis
Gateの新作まだ聴いてない!
ゴシックはけっこう豊作でした。リーヴズとディレインの素晴らしさは言うに及ばず。
SIRENIAやTheatre of Tragedyなども良かったです。
しかしそれらの中堅を抑えて「第二のToT」というべき、トレイル～の出来はじつに見事だった。
メロデスではインソムニウムのメランコリックな泣きメロにやられました。
AMORPHISのメロデス盤という感じの初期も良かったですが、今作の充実ぶりは予想外。
3位はスカファイかNightrageかで迷いました。
ブラックメタルでは闇の皇帝のライブ作リリースに感激。やっぱ孤高のバンドななあとあらためて実感。
ただ実際には2009年の作品ではないので、やはりマーダックの暗黒の激烈作を1位といたしました。
1月のイーサーン先生の新作ソロも楽しみ。
スラッシュでは、パラドックスのアルバムは激しくもメロディアスでとても好みだった。
クリエーターは好きなのでやはり外せない。それからMEGADETHも本当にカッコ良かった。
WARBRINGERには新人賞をあげたいですね。
キワモノ部門では、ますますプログレ的なヘンタイ性を増したBTBAMが凄かった。
これぞミクスチャーメタルの極北。それからビリーヴァーの復活は個人的には大ニュースでしたし、
マズボルの新作もとても奥深い傑作だったと思います。
フォーク/ヴァイキング系は、FinsterforstやらBlack Messiahやら、クサメロまくりの方々もいたのですが、
自分はどちらかというと「本格派」が好きなもので。FEJDの本格北欧トラッドメタルにはもう脱帽でした。
メロハーではやはりバドハビですねえ。哀愁の叙情がいや増していて、文句なく素晴らしい。
ベテランのHoLも良かったし、大好きなリリアンの新譜が聴けたのも嬉しかった。
GOTTHARDもさすがの出来でした。あれ、そういやFAIR WARNINGも出ていたっけ。
さて、今年はメタル600枚レビューしましたよ!
来年もまた聴きまくり、レビューまくりの年になるでしょう。
12/22
12/20TRANSATLANTIC新作発売記念のプログレ大試聴会in江古田
無事終了しましたー。
いやー、
やはり、大勢の人々を前にしてのしゃべりというのは、緊張しますね。
それとCDを出し入れしたり、次の曲にゆく間のつなぎのしゃべりなど…
DJというものの難しさ、ライブ感覚を勉強した思いです。
次回はもっと上手くできるよう頑張りたいと思います。
スタッフのみなさま、そして主催のフラワーキングス・ファンクラブ・ジャパンのデボラさん、
今回このような機会をいただき、本当にありがとうございましたー!
ご来場くだすったみなさんもありがとうございました。
そして、わざわざ遠方から来てくだすった方にもお会いできて嬉しかったです♪
少しでもプログレ/シンフォニックロックの素晴らしさをお伝えできたなら、嬉しく思います。
今回僕が選んだ曲を載せておきます。
リンクのあるものはYOU TUBEへ飛びます
来られなかった方なども、この機会にぜひ聴いてみてださい。
次回は北欧シンフォニック特集とかやりたいなあ～♪
イギリス編
*If I Were the Wind …PENDRAGON
*Bedlam Fayre …ARENA
*Frequency …IQ
*Oh My God …IT BITES
*Hyperventilate …FROST*
*Crisis in Mid-Life …THE TANGENT
アメリカ編
*Killer of Hope …MAGELLAN
*The Ballet Of The Impact …SPOCK'S BEARD
*Lifeline…NEAL MORSE
*In a World…CRYPTIC VISION
*Before the Common Era…Deluge Grander
その他編
*Grand Designs…Martin Orford
*Isle in Me…Sylvan
*Into the Night …SATELLITE
Ending曲
*Half the Mountain…Mostly Autumn
ポーランド系ではINDUKTIやRiversideもかけたかったのですが、時間の都合でカット。
ここで聴いてください！
*Freder…INDUKTI
*Hyperactive …Riverside
12/17
現在執筆中の小説が400枚を超えてきた。
読者のみなさんの熱いメッセージのおかげで、今回もここまで来れた。
ジャリア軍の侵攻で大陸はいよいよ戦乱の渦へ。
ついにウェルドスラーブが陥落、
書状を手にしたレークは森の王国の女王と謁見。
それからアストラル体となって水晶国に突入……
いよいよ伝説の魔剣の秘密に接近か？
そして、クリミナに恋のライバル出現？
水晶剣伝説第６話「セルムラードの女王」完成間近！
創作の醍醐味というのは、まず最初に始めるときのワクワク感と、
ゴールとなる終わりが見えたときの喜び、
それに尽きます。
そして沸き起こる新たなパワー…
この喜びというのは、１度でも創作をしたことのある方ならば分かるだろうし、
そうでない人にはちょっとこの感覚は分からないかもしれません。
絵画でも物語でも音楽でも工作でも、彫刻や建築でも同じ。
それまで脳内で考えていたただの想像だったものが、いよいよ具現化するときの感動といったら…
それはたまらんものなのです
そして、それはときに自らの存在価値の確認にまで及ぶのですね。
大げさにいうと、生きていた甲斐があった…というやつ。
この喜びのために、きっと自分は生涯創作を続けてゆくだろう。
中世の道化師は人々を楽しませることでその存在価値を許されていた。
「道化師の孤独」とは創作者そのものの姿なのだ。
ひとつの創作はひとつの旅のようなもの。
そうして、ひとつの完成は、また次のスタートへと向かう糧となる。
創作者はその繰り返しで人生を過ごしてゆくのだ。
合間にメタルとプログレを聴きながら。
仕事の原稿も適当にこなしつつね…笑
11/28
わあ、もうひと月経っちまった!
気づけばもうすぐ12月ですよ。
ホントあっと言う間だな。
ゆっくりと物事を考える間もなく、時間だけが過ぎ去ってゆくようだ。
毎日同じことを繰り返しつつ、少しずつでも高みを目指しているつもりだが、
はたしてどんな道を進んでいるのやら。
次の目標に到達してからやっと、それが分かるのだろう。
明日はバンド練習だ。
来月にはプログレのイベントもある。
日々原稿を書きつつCDレビューをこなし、
PCに向かい人々と文字でのコミュニケーションをとり、
ときに些細なことに憤慨したり、可笑しくなったりしながら、
また夜も更けてゆく。
人生の夜更けも少しずつだが、確実に近づいてゆく。
ときどきそのことをふっと思うとまた、
急がずにはいられない気分にもなるが、
また明日は明日の風が吹くとばかりに
自嘲と韜晦とで怠惰なときを過ごしてしまう。
はたして、山はあといくつあるのか。
今、自分は上っているのか。
それとも下っているのか。
それともそれを避けて平坦な道をゆこうとしているのか。
ときおり確認することで、その時々の指針が明確になる。
おおらかなのはいい。せこくいじけるよりははるかに。
なので、常に自らの鼓舞は必要だ。
強気なフリをし続けて、へっちゃらなフリをし続けて
いずれはそれをモノにする。
穴にははまり込まない。
常にジャンプする気持ちで挑む。
そのようにして、少しずつ上をゆこうとすることが、
実際には己の心と体の衰えを維持することになる。
自分は去年と変わったか。
3年前と、5年前と変わったか。
もし変わっていないと思えるなら、
それは少し上を見続けてきたおかげだ。
昔に戻りたいと思わないなら、すべてはこれでよかったのだ。
変わってないと思えても、心は熟成され、思考は深まり、
脆弱さは脂肪のように溶かされ、惑いを見据える冷静さもついている。
成長とは、変わらないこと+αなのだ。
誰もが気づかないうちに変わってゆく。
その多くは、流され、弱くなり、情熱を失い
感性を衰えさせる方向に、変わってゆく。
失わず、変わらずにいることは、
真の意味で己との対話をし続けたという証なのだ。
そして己に正直でいればいるほど、
情熱の炎が燃える蝋燭は太く、大きくなる。
私の考える成長とは、それである。
10/28
都会の電磁波から逃れ、ぷらっと温泉に出かけてきました～
台風接近で出発したときは土砂降りだった雨も、箱根に着く頃には上がっていた。
強羅温泉「竹の湯」に到着
部屋でくつろぐ私
さっそく温泉へ。他に人がいなかったので、露天でポーズ決めました。笑
夕食。前菜から、刺身からすき焼き、天ぷらと、値段のわりに盛り沢山。
翌日はすっかりよい天気。遠くの山々はかすかに紅葉が始まってました
仙石原のススキを見にゆきました
青い空と、緑の山をバックに一面のススキがさわさわと揺れます
ススキの中にたたずむ私。ちょっとりりしく。
帰りは湯本でみやげを買いました。
帰りの高速で見た巨大雲。あの中に天空の城が?
こうして、よい空気とマイナスイオンでリフレッシュしてまいりました。
いやー、温泉はやっぱいいもんですね。
10/25
行ってきましたー! ライオット来日公演。
伝説の「Thundersteel Reunionツアー」!!
いやー、興奮した。
久々にロックでドキドキした。
今まで見たメタルライブの中で3本の指に入るくらい感激した。
それだけ思い入れが強かったというのもありますが。
川崎クラブチッタはすでに長蛇の列。
往年のファンらしき人々に混じって、けっこう若者もちらほら。
僕くらいの年代はちょうど、トニー・ムーアのいわゆる「Thundersteel」ライオットから入った人間が大半でしょうから、感慨もひとしお。
場内に入り、右手の壁際の柵に陣取り、開演を待つ。
長い一時間が過ぎ、ようやく流れていたBGMが終了(今回はスラッシュばかりで、DESTRUCTIONやANNIHILATORなどが流れていた)、
ステージの幕に映し出されるRIOTのバンドとしての軌跡の映像。会場の興奮が高まってゆく。なかなかいい演出だ。
そしてついに開幕!
のっけからThundersteelでくるかと予想していたが、なんと“NARITA”で攻めてきた。
印象的なツインギターのメロディで聴かせるインスト曲。
成田空港をめぐる闘争事件をテーマにした曲だということを若いファンは知っているかな?
続いてサンダースティール…と思いきや、またしてもフェイントで
アルバム2曲目の“Fight or Fall”。まあこの曲も好きだしいいですけどね。
ちょっと心配していたトニー・ムーアのヴォーカルはなんの問題もない。
その超絶ハイトーンぶりは、20年をへても変わらなかった。というか、このツアーのために特訓したのだろうな。
それから、このメンバーでレコーディングした新作を来年の春に出すらしく、なんとそこからの新曲も披露。
これが、RIOT史上最速かというような強力な疾走曲。手数の多いボビー・ジャーゾンベクのプレイは本当に凄い。
“Johny's Back”、“Sign of the Crimson Storm”、“Metal Soldiers”と
「Thundersteel」と「The Privilege of Power」からの曲を中心に演奏してくれ、
とくに“Flight of the Warrior”～“Storming the Gates of Hell”という疾走名曲の流れはまさに悶絶もの。
途中で「The Privilege of Power」のイントロを挟むというアレンジも洒落ていた。
“TOKYO ROSE”が始まると、僕は軽く涙ぐみました。彼らが愛している日本のために作った曲。
それが20年以上の歳月をへて、今僕の目の前で演奏されているんですよ。「トキオーローズ!」と僕も叫びました。
曲はそのまま“Rock City”へと流れ込む。この曲はデビュー作の曲だからもう30年の前の曲です。
これだけの時代を超えて、いまだに楽しそうにロックを続けている彼らは本当に素敵に思えた。
そして、ボビーのドラムソロタイムが開始。
いやはや…これもすごかった。
まるで千手観音のようにシンバルを高速で叩き回し、両手のスティックをくるくる回しながら、
スティックの先と柄の両方で叩いたりと、まさに神業。
自分の位置からはちょうど見やすかったこともあって、ボビー先生のドラムに釘付けでした。
その後も“On Your Knees”、“Dance of Death”など、聴きたかった曲がたっぷり聴け、
ツインギターの格好よさにしびれ、ボビー先生の超絶ドラムにしびれ
(スネアを叩いた反動で頭の後ろにあるシンバルを叩くという…あの技はやってみたい!)、
トニー・ムーアのハイトーンにしびれと、存分にライオットサウンドを楽しみました。
しかし、マーク・リアリは若いね。とても50歳(くらいでしょ?)には見えない。
長髪のサラサラヘアで顔が隠れて、シャイな感じがまたよかった。マイク・フリンツとのツインリードの掛け合いもばっちり。
ライブはなつかしの名曲“Warrior”で一応のラスト。
「シャイン、シャインオン～」と会場も一緒に叫びます。
もちろん、あの曲をまだやっていない。会場の誰もがそう感じていたはず。
さあ、アンコールでThundersteelか!
…と思ったらまだやらない。ためるためる…笑
二度目のアンコール、最後の最後にトニー・ムーアがお客の一人にマイクを向ける
「なにを聴きたい?」
ここで違う曲を言っていたら、その人は皆から半殺しにされたろう。
「サンダースティール!!」その通り!!
あの最高にカッコいいリフとともに、誰もが通るメタルの名曲が始まった。
この曲の歌はとんでもなく高いキーなのだが、トニー・ムーア…やるじゃん。
甲高いハイトーンがステージをつんざく。 こりゃバンドは完全復活だな。そう思わせる演奏だった。
いやー、楽しかった。 感激した。
聴きたかった曲はほとんど聴けたし、なによりバンドの熱さがこれほど蘇っていたことに、嬉しさが込み上げた。
売れなくても彼らは頑張っている。音楽は金じゃないのだと(もちろん売れて欲しいですけど)。
これは、本当に来年の新作が楽しみだ。
最高の夜をありがとう。ライオット!!
10/4
昨日はフィンランドのプログレバンド、アラマーイルマン・ヴァサラットの来日公演に行ってきました!
こんなマニアックなバンドが来日するなんて滅多にないこと。
渋谷のDuo Music Exchangeはメタルでよく行くO-EASTの1階なのでした。
さすがマニアックなプログレのライブ。並んでいるお客さんはほんの少し。
スムーズに中に入り、ステージ正面の見やすい席に陣取る。
プログレのライブでは、先に食事をとらないことが鉄則。
何故なら、座って見るので、食べたあとだと眠くなってしまうから。笑
お客の年齢層はまちまちで、白髪のおじさんから、若いギャルまでとても幅広い。
しばらく待って場内が暗転。
フェロー諸島の歌姫、アイヴォールの登場だ。
フェロー諸島はノルウェーとアイスランドの中間にある島国、そんな遠くから日本へようこそと言いたい。
アイヴォール・ポルスドッティルさんは、北欧の人独特の色素の薄い金髪をした…プラチナブロンドというのか…
可愛らしい美女。 しかし歌いだすと、あっと言う間にその場が神秘的な空間に変わる。
さすが歌姫と言われるだけある。
ロリーナ・マッケニットばりの深遠な表現力が素晴らしい。
ときにケイト・ブッシュ的にエキセントリックな歌い方もまじえつつ、
ギターを弾きながら、土着的な伝統曲を歌う姿は、素朴な美しさに溢れている。
英語によるオリジナル曲も歌ったが、自分はやはり母国語のトラッドの方が胸に響いた。
幻想的でミステリアス…太古の空気をその声で我々に伝えてくれるようだ。
ラストは楽器なしの、歌のみのトラッド曲だったが、それがむしろ彼女の歌唱の凄さをダイレクトに伝え、
その歌声には、そこに生まれた土地のものだけがかもしだせる強さ、そして自然な世界観が見えるようだった。
*アイヴォールの映像はこちらのページで見られます
気づけば会場は満席、立ち見のお客さんもたくさんいた。
女の子やカップルも多かったけど…ええと、これはそういう音楽なのでせうか?
善き哉、善き哉。
多くの人がプログレを見るのはとてもいいことです。
もしかして、渋谷だとこういうちょっと毛色の変わった音楽がお洒落なのかもね。
さて、次はいよいよ真打ち登場。
フィンランドの個性派、アラマーイルマン・ヴァサラットだ!
ステージに颯爽と現れたメンバーの姿もインパクトが大きかったが、音の方はそれ以上。
ひとことで言うと、いままで見たことのない音楽がそこにあった。
フロントがクラリネットとトロンボーン、バックにチェロ２人…ですよ。
ギターもベースもヴォーカルもいない。
まず、この編成で激しい音楽をやろうと思いついた発想がすごい。
まるでギターのように歪んだチェロの音色に、激しいドラム、そしてその上にトロンボーンとクラリネットが縦横無尽に鳴らされる。
さっきのアイヴォールにうっとりしていた脳が、一気に目覚めました。
楽曲はツーバスドコドコで疾走したり、ときに軽妙なジャズタッチだったりと、まさにジャンル分け不能。
シルクハットにもじゃもじゃ髭のクラリネット/サックス奏者スタクラさんと、
対照的に長髪イケメンのトロンボーン奏者エルノ氏のコンビも面白い。
長髪を振り乱して、まるでトロンボーンをバズーカ砲のようにして吹きまくる姿は強烈なインパクト。
だいいち、こんなに激しくトロンボーンを吹く人って初めて見た。笑
フロントの二人は演奏しながらも、パントマイムのように演技をしたり、コミカルな掛け合いを演じたりと、
なんだか挙動不審な動きも面白く、会場の笑いをとっていた。
音楽は楽しく演奏するものなのだというお手本ですな。
そして秀逸なのはチェロ二台の使用法で、
ときに激しい歪ませチェロでギターにもなり、片方はベースの役割をにない、
激しい曲ではチェロ二台がツインギター状態で刻みまくる。息のあった二人のチェロプレイは素晴らしかった。
とくに右手のチェロ奏者さんは、アポカリプティカよりさらに激しい演奏が凄かった。
また、テルミン（手を触れず電磁場の変化で演奏する楽器）を使ったり、シンセの人はメロディカを吹いたりと、
楽器の使用法のアイデアの多さにも、柔軟なセンスが感じられました。
*アラマーイルマン・ヴァサラット日本語公式ページはこちら
こうしてアンコールも無事終了、
合計2時間半ほどのステージは濃密で、\5000払う価値は充分にあったライブでした。
いやー、それにしても、フィンランドはすごい国ですね。
こんなバンドや、ストラト、ソナタやチルボドやナイトウイッシュなどが共存しているわけですから。
芸術に対する価値観と敬意が、相当に高い国なのではないかと。
今日は面白かった!
個性的なバンドというのはそれだけで芸術なのです。
アラマーイルマン・ヴァサラットのCDレビューはこちら
9/25
気づけば誕生日
またひとつ歳をとってしまった…
もう９月も下旬だというのに日差しが暑いんですけど。
心地よい気候をください。
明日はメタルとプログレ飲み会。
まだ暑いのでビールが美味いことでしょう。
インフルには気をつけて
電車ではマスクをしつつ
ココロのマスクはオープンに
なにも結果を期待せず、ただ自然な言葉でふるまう
褒めたければ褒め、愛したければ愛する
ココロのままに、我がままに
そこに森はないけれど
森の生き物のようにただ
死ぬまで生きる
誇りは忘れずに
ときどき韜晦もしよう
誰かと誰かのことは、
常に自分につながるもの
ニュースに涙し、ココロ痛め
誰かの言葉で勇気をもらい、
また言葉で勇気を返す
それが世界に生きている人間ということ
明日の誤解を恐れる前に
今の気持ちを綴るべし
勇ましくにこやかにふるまい
どうしようもない窮地では力を抜き
委ねながらも最後の一押しを試す
そのときに開いた扉は
きっと一生の宝となるだろう
逃げたら追わず、微笑んで待て
夜にたくさん酔えば、また戦えるから
今日に怯えながら、できる一歩を続ける
ただ続ける
それが暮らすということ
魅力的な出来事がいつ起こってもいいように
ココロの鍵は開け放しておけ
気づいたときにはもう
新しい道を歩いている
その半ばにきたときやっと、
それが新しい道だったと気づくだろう
申し分ない状況は長く続いてはいけない
足りないこと、求めること
それが歩くということだ
誰もが道半ばで果てる
だから誰もが美しい
回り道をしていても
ひとつの星がいつも同じ方向に見えるのなら
あなたは間違わないだろう
これからも、メタルとプログレを
そして幻想とロマンのスナフキン…笑
緑川とうせいをどうぞよろしく!
9/14
気づけばもう9月…
早いですねえ。
残暑もようやく一段落してきて過ごしやすくなってきました。
新型インフルの魔の手が忍び寄ってきていますが、
なんとかのらくらとやりすごしたいものです。
前からやりたかったメタルとプログレのメルマガ始めました！
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まあ、このサイトのレビューの延長みたいな内容ですが、
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さて、話は変わって
今度の9/20(日)にライブをします。
僕が参加したのはRadiant Soulというメタルバンドで、
クラシカルでいくぶんプログレッシブな要素もあるメタルバンド。
今回はオリジナル曲の他にSTRATOVARIUSやHELLOWEENのカヴァーもやります。
練習期間は短いですが、当日は思い切りドラムを叩きたいと思います。
久々のライブ…一年半ぶりくらいかな。
会場は西川口Hearts…埼玉県ですが、新宿からなら20分ほど。
赤羽からは京浜東北線で5分です。
9/20(日） 17:00 OPEN 17:30 START
西川口Heartsのサイトはこちら
ご都合のつかれる方はぜひお越しを～！
8/24
昨日は、バンド練習のあと、キャッスル・ティンタジェルの剣術トーナメントを見ようと、
椎名町(目白)へと向かったのでした。
閑静な住宅街の中に、なにやら妖しげな場所が…
中に入ると、すでに戦士たちの戦いが繰り広げられていた!
鎧姿の騎士や戦士たち…本物の鎧の迫力はすごい。
全身を覆うコートオブプレート。重さはざっと28Kgもあるそう
ガントレットやヘルムを持たせてもらったけど、それだけでもとても重かった。
鎖帷子の巨漢の戦士。えらい威圧感。背中だけでもう戦いたくない相手ですな。
鎧や兜はすべてハンドメイドで、剣や楯なども売られていました。
こんな悪役っぽいヘルムや…
こんな形の見事なアーメットまで。ほ、欲しい…
最後はレイピアを握らせてもらいました。似合ってる?笑
いやー、面白かった。
戦いの写真はブレてしまってうまく撮れなかったけど、武器が鎧にぶつかる音はすごい迫力。
中には女性でありながら、重たい鎧兜を持って参加していた方もおりました。
おみやげにTURISASとENSIFERUMのCDをプレゼントしてきましたが、
偶然にもその方の鎧はデンマークから取り寄せたヴァイキングの鎧であるそうです。
次回のトーナメントは9/20だそう。
しかし、その日は自分のライブがあるんだなあ。あーあ。
そう、ライブやるんですよ。
ドラム叩きます。
まだメンバー揃って練習できたことはありません。笑
もう1ヶ月もないんです。さて、どうなることか…
しかし、
とりあえず、剣欲しい～!
*キャッスル・ティンタジェルのサイト
http://
8/21
気づけばもう8月も下旬。
いよいよ総選挙も近づいてきましたねえ。
急遽サポートでドラム叩くことになって、9月にライブが決まっていたりと、
にわかに忙しくなりつつも、
基本的にはメタルとプログレを愛し、ただ小説を書くことには変わりなし。
水晶剣6話も書き始めたし、ついでに第1話の手直しもやってます。
やはり長い物語ですから、最初の1話のとっかかりが肝心。
なるべく、気が利いていながら自然な文章になるよう心がけています。
玄米フレークにグラノーラをまぜて豆乳をかけた朝飯を毎日食べてましたが、
最近少し飽きたのでそばを茹でたり、パスタをゆでたりしています。
朝晩のストレッチと、筋トレ…腕立てと腹筋100回ずつはかかさず続けています。
食後はエビオス(ビール酵母)を飲み、寝る前はビールと芋焼酎を飲みます。笑
15時と21時のコーヒーは欠かせません。
たいていブラックをごくりと飲んでから原稿にとりかかります。
散歩は早足で橋を渡ります。ロフトの8階の本屋には必ず階段で上ります。
電車では座りません。なにせ足腰を鍛えることはとても大切。
ツーバス(ドラム)のためにもね。
毎日の積み重ねでしか成長できないものもある。
続けることは現状を保ちながらも、常にほんの少し上を目指すこと。
このサイトももうすぐ開設から10年です。
まさかこれだけのCDレビューをすることになるとは…当時は思わなかったわけで。
毎日の、そして1年の繰り返しが、上積みとなっているのですな。
初めは500枚の小説を書こうと思っているわけではない。
続けていたら、気づいたら500枚に、600枚になっていたのだ。
歩き続けていれば、目指すものへは辿り着けるだろう。
目指すものを信じていれば、それを見つけられるだろう。
そのためにも、
常に、そこへゆくための体力と知力を整えて、日々蓄えておかねば。
毎日の散歩も、ストレッチも、玄米フレークも、小説の手直しも、CDレビューも
すべてはそのため。
目指すものはその先にある
7/22
昨日はふらりと小旅行という感じで鎌倉に行ってきました。
小雨がぱらついていましたが、気候的には暑さもやわらいでちょうどよかった。
江ノ電、極楽寺駅前の古き良き丸ポスト
海の見えるお寺、成就院
長谷寺のとんぼ。だんごも美味しかった。
高徳院に到着。大仏さまのご尊顔
いい感じの路地を歩いてゆき
来たかった場所、妙本寺に到着。
あのネコに会えるかな
いました。前にもここで会ったおばあちゃんネコ。
覚えていてくれたのか、膝の上に乗ってきてずっと動かない。
前に見たとても人懐こいネコはいませんでしたが、その代わりに別の二匹を発見。
このあと、小町通りで蕎麦を食べ、鶴岡八幡宮へゆき、
そこで不思議なおじいさまと会い、1時間近くもお話を聞きました。
いやあ面白かった。
やっぱり鎌倉は緑が豊かで空気がよくていいですねえ。
またそのうち行きたいです。
7/20
九段会館に先生のお別れ会に行ってまいりました。
会場に到着すると、すでに年齢、性別を問わず多くの人々が並んでいた。
スーツの人や喪服のような黒い服の人々、普段着の人など、装いは異なれど、
グインを、そして栗本さんを愛していた人々がこれだけ集まったのだ。
開場すると、献花のための花とパンフレットを受け取り、人々は続々と場内に。
二階席から壇上を見下ろすと、花に囲まれた大きな先生の遺影が、
これまで刊行されたたくさんの本とともに綺麗に飾られていました。
今日は思い切り泣くつもりが、最後まで涙は出なかった。
訃報の当日に吐くまで飲んで号泣したおかげか、もう気持ちの整理はだいたいついていたので。
会が始まり、進行役のアナウンサー（テレビでよく見る人）が司会をつとめ、交遊のあった方々のスピーチが始まる。
中でも作家仲間であった田中芳樹さんのお話がとても面白かった。
だんなさんの今岡氏の挨拶では先生の亡くなる直前までの執筆の様子が生々しく話されて、思わずぐっとくる。
最後はバンドによる生演奏とともに、集まった人々が順々に献花をしてゆく。
演奏される曲はほとんどが先生の作詩、作曲によるもので、
小説のみならず、音楽や舞台などでも活躍された先生の才能の大きさに、あらためて感じ入りました。
ともかく、今日のこの儀式で自分の中では一区切りできました。
来月もグインの新刊は出ます。
もうあとがきのないグイン・サーガを、噛みしめて拝読することにいたします。
そして、
自分も明日からまた頑張ってゆこうと思います。
7/19
スペインのプログレバンド、KOTEBELのライブを見に行きました。
最近のシンフォニック系の中では好きなバンドだったのですが、
まさかこんなマニアックなのが来日するとは…
たぶんこれを逃したら二度と見る機会はないかもしれないので。
スペインのバンドを生で見るというのは初めてだし、
対バンは日本のInterpose+ということで、こちらもなかなか楽しみ。
吉祥寺シルバーエレファントの前には開場を前にしてすでに列が。
まさかこんなマイナーなバンドにこれほどのお客が来るとは。
半分はInterpose+目当てであったにしても、これはすごい。
会場に入りなんとか座席を確保。ジンジャーエールを片手に背後を見ると、
立ち見のお客もたくさんいて、前売り予約しておいてよかったと思いました。
そうしてInterpose+の演奏がスタート。
女性ヴォーカルをフロントにしたこのバンドは、日本語歌詞によるどこかなつかしい歌声と、
バックのテクニカルな演奏が合わさった、なかなか個性的な雰囲気。
変拍子の上に鳴り響くハモンドに、KBBのDani氏のベースもさすがの存在感です。
そして、どことなく80's歌謡風のヴォーカルさんの歌唱がいい感じにサウンドを彩ります。
昨今ではなかなか珍しい、じつに日本的なプログレを聴いた感じがしました。
*Interpose+のアルバムレビューはこちら。
さて、長いセッティングの後で、ようやくKOTEBELの演奏がスタート。
アルバムで聴いていた感触だとCAMEL+ENIDという優雅なシンフォニックをイメージしていましたが、
どっこい、生の演奏はものすごく重厚で、むしろヘヴィですらありました。
ヴォーカルがいないインストであるにも関わらず、演奏のみで聴かせる音の存在感がものすごい。
手数の多いドラムや、テクニカルなギター、そしてスキンヘッドの風貌からしてインパクトのあるベース
そこに二台のシンセが巧みに絡み合い、大きな音の塊となって会場に響きわたる。
「ENID化したANEKDOTEN」とでも言った方がいいような、重厚なヘヴィシンフォニックサウンドです。
そして、特筆すべきはシンセのお姉さんが超絶グラマーな美女！
思わず見とれてしまいました。もちろんクラシックの素養を感じさせる演奏も素晴らしかった。
いやー、いいライブが見られました。これでドリンク代込みでたったの\2500とは。
スパニッシュなプログレというものを堪能いたしました。ありがとうコテベル！
とても気に入ったので帰りに新作アルバムを買いました。
*KOTEBELのアルバムレビューはこちら。
しかし、せっかく買ったＣＤをユニオンの袋ごと椅子の下に置き忘れてしまい、
すぐに取りに戻ったが見つからず…あーあ、イーソスの紙ジャケ２枚とか入っていたのに。泣
誰だ、持って行きやがったのは！
6/27
なにか小難しい演奏は馬鹿にでもできる
かのロバート・フリップ先生も言っておられる言葉であるが、
つまりそこで言いたいことは
「テクニカル＝プログレッシブ」ではないということだ。
テクニカルなものは耳で聴く音であり
プログレッシブとは脳で聴く感覚なのだ。
テクニカルさは演奏そのものを聴かせるものだが、
その演奏によって「なにかを伝えようとする」ことがプログレッシブな精神性なのだと思う。
最近はコア系バンドをはじめとして、耳で聴く音楽ばかりが増えてきて、
それがリスナーの脳力の低下をおよぼしているという気もしないでもない。これは愁うべき現状だ。
音楽は耳で聴くと同時に脳で味あわなければ面白くないと、常々自分などは思うのである。
聴いてみて「なにかもの足りない」と思う作品は、そのほとんどが脳まで楽しませてもらっていないせいなのだ。
ただ激しかったり、テクニカルだったり、クサメロだったりするだけで、
その向こうにある伝えるべき世界がないサウンドは、一度聴けばすぐに飽きてしまう。
脳が楽しいからこそじっくりと味わいたくもなるし、
そういう想像的な快感は良質の物語を読むのにも匹敵するものがある。
さて、
余計な脱線をしたが、今回作った特集ページも、ただテクニカルなだけではなく、
音の向こうにちゃんと奥深い世界観を有したバンドを厳選してみた。
激しさと美しさ、知的さと壮大さ、強烈な音の向こうになにかが見えてきたとき、
アナタの右脳はたまらない快楽に浸れることだろう。
＊「プログレッシブなデス/ブラックメタル特集」
6/7
昨日はGERARDの25周年記念ワンマンライブに行ってまいりました!
相変わらず各駅しか停車しない沼袋の不便さに憤慨しつつ、会場に到着すると、 すでに長蛇の列が…
おお、プログレに長蛇の列!しかもなにやら若い女性の姿も多くびっくり。
どう考えてもプログレファンではなさそうな娘さんもいたので、メンバーさんの関係者や教え子さんなどでせうか。
それにしても会場は満員!
ステージに登場したひらひら衣装の永川さん、第一部はなつかし曲ばかりでやると宣言。
なんと1984年のデビューアルバムから全曲を演奏!!
ARK STORMの佐々井さんのヴォーカルとともに、25年前の楽曲の数々が再現されてゆく。
とくに大好きな曲“Melting Time(溶けゆく時間の中で)”がライブで初めて聴けたのは感激でした♪
永川さんのテクニカルなシンセワーク、ELPばりの激しいハモンドプレイ、その見事な鍵盤さばきは
やはり日本最高のプログレキーボード弾き。ギターのいないバンドなのに音の薄さはまったく感じない。
第二部では最近の曲もまじえ、例によって永川商店の物販MCで大いに笑わせつつ、
レコーディング中という新曲なども聴かせてくれました。
アンコール前にはNUMERO UENO氏が花束を持ってステージに登場。
25年にわたってプロとしてプログレを演奏し続けてきた永川敏郎さんを祝福。涙ぐむ永川さん。
プログレを25年続けるということの意味、その重みを考えると、それは大変な苦労や戦いもあったのだろうなと。
決して売れるジャンルではない、食べてゆけるはずもないプログレッシブロックをこれだけ長く続けてきたということには、
一人のリスナーとしても大変な敬意を感じるし、音楽への愛がなければできないことなのだと、あらためて感じ入りました。
多くのバンドが商業音楽の波に飲まれ、消えてゆくなかで、
現役のプロのプログレバンドとして誇り高く在り続けるジェラルドを今後とも応援したいと思いました。
GERARD、そして永川さん、最高のライブをありがとう!
5/28
昨日は栗本薫さんの訃報にショックを受け、
酒を買ってきて夜中に吐くまで飲んでしまいました。
シラフのときは涙は２粒だけだったけど、酔ったとたんに感情が溢れて号泣…。
涙と鼻水とよだれが、一緒にだらだらと流れるんだから。我ながらびっくり。
人には見せられん姿だ。親が死んだときよりも遥かに泣いたぞ（スマン親父！）
やはりね…
自分にとっては世界で一番尊敬していた人ですし、人間としてもたぶん愛してもいたのですな。
いつかお目にかかって、話をしてみたかった…
作家として、というよりは人生そのものの先生というか、
文章を通じて、計り知れない共感をして感動もしたし、
若かった自分にあらゆる物事の道理を教えてくれたような…そんな方なんです。
小説ももちろん好きだけど、エッセイなども非常に魅力的で、その揺るぎない価値観と、
少しひねくれているけど基本は純粋な愛情に満ちているというスタンスも、繊細かつ奥深い感性と洞察力も、
人間と世界を見つめる器の大きさも、そのすべてが好きでした。自分もそうなりたいと思った。
この世知辛い世に本物のロマンを生み出すことのできる数少ない人であったと。
だからこそ、訃報を知ったとき、ロマンは死に絶えてしまった…そう嘆き、悲しんだわけでした。
しかし、残された我々には、その志を受け継ぎ、伝えてゆくことしかできない。
自分もそんなロマンの騎士たる人間を目指してゆこうと、ゲロ臭い部屋の中で誓ったのでした。
しかし、大量の吐瀉物と鼻水と涙とよだれが出たからか（汚くて失礼）、だいぶスッキリしました。
自分は普段は感情はセーブする人間ですが、たまにはこうして酒の力を借りて吐き出すのもいいのかも…
ああ、本当に吐くのはもう嫌ですがね。笑
まだ原稿も手につかないけど、なにかしなくては…と、
急いで栗本さんのオススメ作品の紹介ページ作ってみました。
上っ面の架空世界や光や希望だけではなく、
死や闇、破滅、暗黒といったものをちゃんと描ける作家さんであり、
だからこそ重厚な世界を生み出せたのだと思います。
遺された数々の名作を、みなさんもぜひ読んでみてください。
個人的には「我が心のフラッシュマン」は最高のロマン解析書。僕のバイブルです。
最後に、いくらか心も落ち着いたので、
あらためて
Rest in Peace を
5/19
先日の日曜はゴシックメタルのセッションに行ってまいりました。
いやー、ゴシックメタル系のセッションというものは初めてだったので、最初は少々不安でしたが…
(参加者はみな黒ずくめで、美しい長髪で、ひらひらの服とか着ているのだろうか…とか)、
しかし、みなさん普通にいい方々でほっとしました。笑
以下セッションでやった曲
I wish I had Angel …Nightwish
Never
Enough …EPICA
*Dark Chest of Wonders …Nightwish
*Facade of
Reality …EPICA
Bring to me Life …Evanesence
*Ice Queen WITHIN
TEMPTETION
*印のものが僕が参加した曲です。
NightwishやWithinはまあ慣れていたんですが、Epicaのこの曲は8分もある上に、5拍子やら3拍子やら、
繰り返しや微妙に拍が変わったりと、こりゃプログレメタルか?みたいな感じで…なかなか覚えるのが大変でした。
素晴らしいシンセワークのおかけで、なんとか曲になった感じがあります。次回はきっちりと完奏したいですね!
それから、メタルのスタジオで初めて生フルートを聴きましたよ!
いやー、音に癒されました。むしろフォークメタルとかもやりたくなった。
ハッスルしてドラム叩く僕…
それから、メンツが足りないということで、急遽参加していただけたギターさん、ベースさんにも感謝ですね。
ギターがなかったらメタルにならないところでしたよ。
ヴォーカルさんも、一人で全部の歌詞覚えて歌うのは大変だったかと。しかし、さすがの歌唱でした!
打ち上げでは愉快に談笑し、かつけっこう酒飲んで(飲み放題だもの)、
帰りの電車でﾏﾀｰﾘしてしまい、うかうかとひと駅乗り過ごしてしまいました。笑
5/5
昨日はイタリアのメロスピバンド、SKYLARKのDVD発売記念イベントに行ってきました!
Amazon.co.jp で詳細を見る
「ROCK INN
CURRENT」って初めて行ったのですが、新宿レコードの向かいだったんですね。
すでに開場時間のはずなのに、待たされる事30分以上…
そのとき、メンバーが普通に目の前を通って、新宿レコードへ入って行った。
キアラ嬢は白いパーカーの普段着で、おさげの髪形がカワイイ。しかし背が高いなあ。
ていうか、もう開演時間も過ぎているというのに、普通にCD漁りでしょうか?さすがイタリア人…笑
さらに15分後…ようやく店の中に入れた。さっそくいい席を確保。
目の前を巨漢のベーシスト、ロベルトさんが6弦ベースのケースを持って立っている。ううむ…すごい存在感だ。
まずは、発売されたばかりのライブDVDの視聴タイム。
しかし…メンバー本人を前にDVDを見るというのは…なんか不思議な感覚だった。
他のお客はまったく盛り上がってなさそうだったので、せめて自分くらいはと、曲に合わせて頭を振り、
拍手をし「ベゼブー!」と叫びました。心なしか前にいるロベルトさんも嬉しそうだった。
視聴タイムが終わったところで、先陣をきってマイミクさんがメンバーにサインと写真を頼みにゆく。
自分も撮ってもらいました!
間近で見るキアラ嬢はやっぱキレイでした。
つい照れてしまった…
でも、こういうバーでメタルを聴きながらビールを飲むというのもいいもんですね。
ハイネケンおかわりして、3杯も飲んでしまいました。
さて、ようやくアコースティックライブのスタート。
すぐ目の前で、メンバーの演奏と歌を聴けるという機会はなかなかない。
ハロウィンやガンズのカヴァーもまじえて、お客も盛り上がり、とくにキーボードでリーダーのエディは大はしゃぎ。
相変わらずのメイデンTシャツがステキでした。笑 「マウンテンフジ～！」の掛け合いも楽しかった。
こうして3時間のイベントは終了。
なごやかでアットホームな雰囲気でした。
9日は大阪でライブがあるみたいですね。
彼らのライブを見たのはもう3年くらい前か。ぜひまた東京でもライブやって欲しいです。
しかし、\1000でビールが飲めて、間近で歌が聴けて、写真も撮れてと…
とてもリーズナブルないいイベントだったなあ。
いやー、行ってよかった。
4/25
現在「スラッシュメタル特集」ページを作っております。
今年のスラドミでKREATORやHEATHENが来日するということもありますが、
それよりもちょっと前から作っていたので、なかなかタイムリーな感じです。
METALLICA、ANTHRAX、SLAYER、MEGADETH、EXODUS、TESTAMENT、DEATH
ANGEL、ANNIHILATOR、HEATHEN
ジャーマンだと
KREATOR、DESTRUCTION、CORONER、MEKONG
DELTA、DESPAIR、TANKARD、PARADOX
デスラッシュ系の
The HAUNTED、The
CROWN、DEFLESHED、DARKANEなども掲載予定。
あくまで自分好みの名盤にしぼって掲載の予定です。
ところで、
草なぎ剛逮捕って…
最初はマジか？と思ったけど、有名人だからってここまで話題になるというのは大変だなあ。
記事がたくさん載る=とても悪い人…という既成概念がネットにはあるけど、
単に話題性のある記事は広告収入を増やすのでこぞって乱発されるわけで。
飲酒運転や傷害事件ならともかく、酔って裸になっただけで今までの信頼や仕事がすべて消えてしまうってのは…
少しかわいそうな気もする。
CMも全部降ろされるみたいだけど、むしろ「飲んでももう脱ぎません
」くらいのセリフをウリにして
愉快にCMに出た方が、おおらかでいいと思うんだけどねえ。
イメージ優先主義の日本だとそうもいかないのか。
有名人やスポーツ選手、政治家などは常にメディアにさらされて生きているわけで、
プライベートでも日々くだらないゴシップやスクープを狙われている。
芸能界というのは怪物じみた連中もうようよいる世界だろうから、
色々と我々には計り知れぬストレスもたまるんでしょうな。
今度からは酔って脱いでもいいように、自宅で飲むことをお勧めしたいですね。
ちなみに自分は記憶がなくなるまで飲んだことはないです。
酒飲んで吐いたのは人生で一度だけ。あれはつらかった…もういやだ
決して吐くまでは飲まない優雅で上品な(?) メタルとプログレ飲み会は5/2(土)の予定です
目白WORLD DISQUEでCDあさりの後、飲み会の予定です。
ご参加したい方はメールなどでよろしく!
4/12
昨日はプログレのスタジオセッションに参加してまいりました。
新宿のスタジオに到着すると、すでにスタジオ内はたくさんの人で熱気がむんむん。
総勢20人くらいはいたような。
自分の出番までは、ずっと他の方たちの演奏を見ていましたが、さすがみなさん上手いですねえ。
DREAM THEATERの“Take The Time”なんて…ドラム凄すぎ。ポートノイですか、あなたは?!という感じで。
一瞬この曲に参加表明しようかと思ったこともありましたが、せんでよかった…笑
とりあえず、自分は無難な曲を選んだのですが、
いやー、久々にドラム叩いたせいか、最初の“Another Day”は叩き方をすっかり忘れてました。
バンドはいろいろやってきたけど、まったく合わせもなしで、初めての方たちと演奏するというのは初めての経験。
練習なしの一発だけで合わせるという難しさを知らされました。
次のKANSASの“The Wall”は多少リラックスしてできました。
無駄なオカズを勝手に叩いてしまう自分らしさも出せたかと。笑
他のメンバーさんの技量にも助けられ、無事完奏
自分は何度か同じ曲を練習するうちに感覚をつかんでゆくタイプなので、
こういう一発勝負には弱いのだなあと痛感したしだい。
しかしそういう緊張感もなかなか楽しいものですな。
終了後は打ち上げで大いに飲み、二次会まで参加してしまいました。
けっこう飲んだせいか、帰宅後は風呂も入らずそのまま爆睡…
参加者のみなさまお疲れさまでした!
んで、
来月はゴシックメタルセッションなるものもあるんです。
EPICAやNightwishやEVANESCENCEなど。
5/17までに…ちゃんと曲覚えねば
4/6
昨日は新宿御苑に花見に行ってきました。
久々に会う友人や、初めてお会いするmixiの方もいて、
短い時間ながらも楽しいひとときが過ごせました。
御苑は日曜ということでえらく混雑していましたが、
桜は満開で素晴らしく綺麗だった。
しかし、持って行ったカメラのバッテリーが切れていて、写真が撮れず。
くうっ…残念！
ちょっと悔しかったので、今日地元の公園で写真を撮ってきました。
なかなかきれいでしょ。
それから、まあ…ええと、
おめでとうございます。
そう普通に言えるくらいには、わだかまりももうなくなった。
ときはながれますな。
4/4
アニメ版「グイン・サーガ」
NHK BS2にて
4/5(日)夜23:29スタート！
いやー、このときを20年待ちました。
というか、こんな日がまさか来ようとは!
自分にとってこの世で最高のファンタジー小説は、コナンでもエルリックでもアルスラーンでも
ロードス島でも、ロード・オブ・ザ・リングでもハリポタでもなく、
グインなのです！
思えば、高校の頃…文化祭の準備をバックレて図書室で暇をつぶしていたときに、
なにげにこの物語を手にして読み始めたときから、私の人生が変わったわけです。
昔からＳＦやファンタジー系の小説は好きだったのですが、グインはこれまで読んだどれよりも奥深く、
そしてその繊細かつ濃密な描写にぐいぐい引き込まれたものです。
物語のあまりの面白さに時間を忘れて没頭したというのは、このときがたぶん初めてでした。
翌日からは昼食代の\500をグイン・サーガの文庫本代にあて、毎日1冊ずつ(当時は29巻まで出ていた)買って読みあさる日々。
グインの世界にどっぷりと浸った…あれは幸せなひと月だった。
自分は中学の頃から小説を書いていましたが、グインに出会って、自分もこんな壮大な物語を描きたい、
たくさんの登場人物に成り代わって、その人生を味わってみたいという、大いなる創作の欲求がむくむくともたげてきたわけです。
そして、現在ではグイン・サーガは当初完結予定の100巻を超え、ギネスブックにも載る、世界最長の物語となっています。
あまりに壮大すぎてアニメ化は不可能だろうと、思われていたこの小説が、今年ついに…
アニメ版「グイン・サーガ」オフィシャルサイトはこちら
感無量です。
が…正直、原作の熱心なファンにとっては、複雑でもあります。
どうせ、物語の最後まではやらないだろうし。アニメになってキャラのイメージが損なわれたり、
栗本さんのあの緻密な文章を脚本にするというのは、かなり難しいだろうと。
それでも、まあ見ますよ。
自分の心の中にあるグイン・サーガとは別物として。
小説の素晴らしいところは、読み手が各々それぞれの解釈で世界を想像できるところなんですよね。
これがアニメやらゲームやらだと、結局は作り手の「色」が強くなってしまう。
それが小説を映像化する難しさなんですな。
ともかく、確かめましょう。 画面に映る豹戦士の姿を。
大河ファンタジー好きの方はぜひ見ましょう！
んで…
20年前グイン・サーガに影響された一人の少年が、構想10年の末に書き始めた大河長篇小説がこちら
現在5話を鋭意執筆中!
3/30
昨日はバンド、音楽関連の友人たちと小旅行に行ってきました。
船に乗って我々4人が向かったのは…
猿島だ!
船の上は風が強かった
島に到着
こんな感じの要塞跡を進んでゆくと
古めかしいレンガの壁や
こんな感じの窓とか
苔むした壁がいい感じ
石段で思わずポーズ
トンネルだ
おどろおどろしくていい感じです
地下牢みたいな弾薬庫跡
砲台跡
謎の窪み
まるで冒険家のような気分です
岩場には洞窟があったり(日蓮がたどり着いたとか)
迷路のような別れ道
なにか埋まっている?
いやー、はじめてきましたが、なかなか面白い島でした。
猿島のガイドページ
帰りは鎌倉で飲んで帰って来ました。
久々のお出かけの休日でしたー。
3/29
昨日は前のバンドなどでお世話になった(アニキと呼んでいる)方のバンド「23cm」のライブに行ってきました。
受け付けでバンド名を訊かれ、「13インチ」と言ってしまったのは僕です。笑
田舎に帰られる前の最後のライブということで、アニキのギターも気合入りまくりですごかった。
遊佐さんの曲って…こんなにロックだったの?という(笑)
自分はあまり遊佐未森は詳しくないのですが、どれもいい曲で楽しめました。
とくに“彼方”という曲(だと思う)が素晴らしくて気に入りました。
ヴォーカルさんのまっすぐな歌声もステキでした。
会場では久々に会う方もいて、ちゃんと挨拶しきれませんでしたが、またそのうちお会いしましょう。
最前列でメロイックサインをしておられるお嬢さんには笑ったけど。 お元気そうでなにより。
今日はサッカーのバーレーン戦と、K1があったのですが、見事に録画を忘れました!
サッカーはあとで再放送で見ました。俊輔のフリーキックで見事に勝利！
ではでは、 アニキ、お疲れさまでした。
またハードロックでジャムりたいですね!
3/25
日本ＷＢＣ連覇達成！
いやー、昨日の韓国との決勝戦は最後までヒヤヒヤした。
まさか9回に追いつかれて延長になるとは。
しかし、延長戦で最後はやっぱりイチローのバットが火を吹いた!
タイムリーヒットを打ったときの、あの打席での目つきの鋭さは尋常じゃなかった。
あんなイチローの顔は初めて見ましたよ。まさにゾーンに入った集中の極致。
ファウルで粘りながら、どんどん己の空気を作り、研ぎ澄まされてゆく。
これぞ本物の達人たる打席を見せてもらいました。
大会ＭＶＰは松坂ですって。出来はさほどでなくても勝てるという、特別な運を持っているね。
内容的には岩隈にＭＶＰをあげたいなあ。
打線では青木、中島、内川が素晴らしかった。日本が誇るヒットメーカーたち。
お疲れさん、サムライジャパン!
3/15
とうせい風
超簡単！野菜と豆乳のスープ
＊材料（一人前）
にんじん…小一本
たまねぎ…小一個
じゃがいも…小一個
キャベツ…１／８個（白菜でも可）
冷凍シューマイ…3～4ケ（肉の代わり）
豆乳(成分無調整)…２００ｍｌくらい
＊作り方
小鍋にお湯を煮立たせ、適当に切った野菜とシューマイを入れ20分ほど煮込む。
塩と胡椒で味を整えたら、豆乳を入れて一煮立ちさせたらもう出来上がり。
豆乳が余っていたのでためしに作ってみたら、これがなかなか美味しかった。
シューマイから出る肉汁がいい具合のダシにもなってます。
そして豆乳のやさしい味がなんともほっこりして体を温めてくれます。
簡単に作れるし、これで毎日の野菜不足も解消だ！
2/24
確定申告の書類も作り終え、花粉の季節も到来。
還付金が何万か戻りそうなので、またCD買うどー!
水晶剣伝説4話の手直しが終わりました。
これで1話～4話まですべて改稿作業が完了。
ストーリーの流れも思い出せたし、この感覚のまま第5話を書き始めようと思います。
タイトルは「暁の脱出行」(仮)
激しい攻防を繰り広げるスタンディノーブ城から脱出し、この後
物語の主役であるレークは、都市国家トロス～アルディ～セルムラードという
東奔西走の旅を繰り広げてゆきます。
頭がすっかり水晶剣モードになってきたこともあり、
昔のノートファイルを眺めていたら18年前に描いたキャラなどが出てきたので
それを使ってキャラクター紹介ページを作ってみましたよ。
この物語を考え始めてからもう20年近くがたったのだなと思うと、
感慨深いものがありますな。
あと10年くらいでなんとか…完成させたいものです。
まだ読んでない方は、ぜひ読んでみてくださいね♪
僕のライフワークともいうべき壮大な大河ファンタジー小説です。
小説「水晶剣伝説」
2/7
「忙しさにひそむ空虚」
それなりに忙しく、それなりに日々が充実しているはずなのに、
でも、どこか虚しく感じるとしたら…
それは、あなたが自分と向き合う時間が少ないからだ。
人間は考える生物であるから、行動するのと同じくらい
考える時間がなければ、本当の充足は得られない。
そこにあるのは、ただ流されるだけの気楽だが虚しい時間である。
現代の人々はあまりに瑣末に忙しすぎて、
自分自身と向き合い、一人きりで自分を考えるという
その当たり前の時間が極端に減ってきているようだ。
パソコン、携帯、メールなどの普及、
仕事中や学校などでも、メールがくればロボットのようにそれに返事を打つか、
あるいは「返事を書かなくては…」というくだらない束縛によって心の自由を失う。
仕事や学校が終わり、本来一人でいられる自由な時間を得たとしても、
またしてもメールやパソコン、ゲームなどに追われ、その忙しさに変わりはない。
本当に一人になって己自身を見つめなおす時間というのは
そんな人々にどれくらいあるのだろう。
ブログの更新やmixiの日記、コメントのレスなどに追われ、
その間にも携帯の着信はせわしなく鳴り続ける。
静かに一人でいる暇などない。
やることは次から次にあって、気づけばまた明日になっている。
友達とカラオケ、週末の愉快な飲み会、趣味に費やす充実した時間…
やることは多く、日々はそれなりに楽しいらしい。
それでいて、ふと立ち止まったとき、なにか虚しいのはなぜなのか。
そうしていつのまにか、ただ時間だけがすぎてゆくのはどうしてなのか。
気づけばひと月が過ぎ、１年が過ぎている。
それもあっという間に。
自分と向き合うことなしに過ごすことは、独りでいる寂しさを紛らわせはしても、
己の本当の強さを育むことなく、自分を見つめることを先延ばしにしてゆくことだ。
自分はこれでいいのか？
すべてはこれでＯＫなのか
今の方向は間違っていないか。
気に入らない部分があるとしたらそれはなんなのか
ではどうすればいいのか
そうやって煩悶し、悩み、ときに孤独を味わい、あるいはそれを楽しみながら、
そうやって人の心は時間とともに強くなるべきはずなのに。
己と対峙することでしか、己のゆくべき道の先をイメージすることはできないのに。
ただむやみに忙しくしているだけでは、それは逃げることとなにも変わらない。
虚しさを紛らわすために、忙しく駆け回り、メールの文字を打ちまくり
仲間とたわいない話をし、気ぶっせいに笑うだけでは、
しょせんは、次に独りになったときの寂しさをただ増すだけなのに。
まず、人は独りであることを認めるべきなのだ。
そこから、己自身との対話が始まる。
自分を見つめ、答えを探し、答えが見つからなければまた悩む、
それでいい。
ブログの新着コメントに安堵し、携帯メールの返事が早いと嬉しくなる、
逆にメールが来なければ不安でたまらなくなり、
次の週末の予定が決まらないと、仲間外れにされたような気分になる、
それは孤独の寂しさに耐えられない人間の弱さである。
己と向き合う時間、ただ独りで考える時間をもてない人間は
他人からの適当な言葉で一瞬だけ救われた気分になり、
その喜びが冷める前に、また次の言葉をもらいたくて仕方がなくなる。
それは現代病ともいうべき、心の弱さの連鎖に他ならない。
その前に本当に必要なのは、自分自身と語ること、
最初の問題はすべて自分の中にあることを知ること、
それを乗り越えたとき、
あるいは孤独を楽しむことで、己自身に立ち向かえたとき
初めてその人は確立した「個」として、本当の他者と触れ合う強さを身につけられる。
まず、悩むべし。
そこから逃げないで。
携帯に手を伸ばす前に、ブログのコメントにレスをする前に、
するべきことはそれだ。
自分自身と向き合い、独りで考えること。
そして、
自分はこれでいい。これでいいのだと、
そう思えたら、それは最高の喜びだ。
こういう時代だからこそ、自分自身の確認はいっそう大切になる。
情報が溢れ、他者との境界が曖昧になり、メールやネットでいつでもつながれる…
そういうふうに、孤独から背を向けるのが当たり前の時代だからこそ、
己の心とまっすぐに向き合い、対話できる人間は、決して道を間違えない。
創作における真理もまたしかり。
それは独りで静かに己と向き合うこと。
それなしには、決して心の奥にある創造の泉は満たされてはこないのだから。
これでいい。
私はつねに自分にそう確認する。
悩みながらも独りで、
これでいいのだ、と。
2/1
昨日は日本が誇る和風メタルバンド五人一首と六合のライブに行ってきました。
中野レコミンツでCD漁りの後「かつや」で味噌かつ丼で腹ごしらえ。
開演少し前に吉祥寺クレッシェンドに到着。
お客が続々増えてきて、開演時にはけっこう満員状態。
五人一首ってこんなに人気あったのか…
世の中にもヘンタイメタラーが増えてきたようで、よろしいよろしい。
京都という土地柄か、悠久の情緒を感じさせる六合は、
その独特の日本語歌詞や、演奏面では抜群のタメと切れのあるドラムを中心に、
アルバム以上にシンセの活躍も光っていて見事なサウンドだった。
今回はオープニングアクトだったが、もっと聴きたいと思わせるものがあった。
おそらく、五人一首目当てで来ていた多くのお客も、
思いがけず素晴らしいバンドの発見に興奮したのではないだろうか。
*六合のマイスペはこちら
メインである五人一首は、演奏が始まったとたんにその混沌たる世界に引き込まれる。
つげ義春か水木しげるか…という、その日本的な魑魅魍魎の跋扈する妖しい空間…
そしてやはり「あの字」嬢のインパクトがものすごくて、
激しいデスヴォイスとノーマルな女性声を二重人格的に歌い分ける様は必見。
またシンセのプログレっぷりも特筆すべきもので、変則リズムと緩急の激しい展開の中で、
巧みにサウンドのイニシアチブをとっていた。これぞジャパニーズ異形メタルである。
しかし、合計３時間立ちっぱなしは疲れた…
インフル完治後で体力が落ちていたのか、もうヘロヘロでした。
行く前に味噌カツ丼食わなかったら倒れていたかも(笑)
1/14
イスラエルによるガザ攻撃が続いています…
イスラエルとパレスチナの関係には、歴史的にも複雑な問題が絡み合っていて、
とくに聖地エルサレムやユダヤ人問題などを含む宗教的な問題もあって、
我々には双方の感情を理解しがたいのも無理はない。
ただ、ガザ地区からの攻撃への報復にしては、イスラエルの巨大な軍事組織による反撃は
パレスチナ人にとっては虐殺にも近い破壊力がある。
死者の数でいうなら、ガザではイスラエル側の数百倍の人数が死んでいるわけだから。
日本のニュース報道では、アメリカがイスラエル寄りなこともあって、
どうしてもハマスのテロ攻撃ばかりが非難されがちなのだが（ホロコーストの負い目があるドイツもイスラエル寄り）、
個人的にはユダヤ人単一国家を目指すイスラエルの、パレスチナ人への排他性は度を越しているようにも感じる。
もちろん、反イスラエルの過激派ハマスを擁護するつもりは毛頭ないが。
しかし、それとは別にユダヤ人という人種には、かつて中世の都市国家時代から数えると、
500年もの虐げられてきた歴史があるので、恨み骨髄というか、「孤立の逆ギれ状態」のような精神性が根本にあるのかも。
古くはカナンとも呼ばれた歴史ある王国のパレスチナは、聖地エルサレムの存在のせいで、
十字軍やらエジプトやら、オスマン帝国やらに次々に侵略、支配されて、はてはなだれ込んできたユダヤ人が
勝手にイスラエルなんて国を作ってしまったもんで、そのせいで追い出されたパレスチナ人が難民化、
両者の対立が始まったわけだ。
にわか調べの知識では、安易な見解は述べられないのだが、
歴史的事実をあらためて見直してみれば、その根深い問題がかすかに浮き彫りになるだろう。
*Wikipedia-パレスチナ問題
http://
*攻撃を受けつづけているラファの町の現状
http://
*パレスチナ情報センター
http://
注)残酷な写真へのリンクあり
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と３つの宗教の聖地になってしまったことが、
後の人間たちによる繰り返される悲劇の火種だとしたら、神になったイエスさんも遺憾に思うことでしょうな。
ああ…人間よ
1/7
あっと言う間に2009年も1週間が経過。
今年も流れの早い年になりそうです。
例年通り面倒なので初詣は省略。
パソコンの調子が悪いのでついに買い換える決意をしました。
過去のファイルを捨て去り、新たな気分で仕事をするには
いい気分転換になりそうです。
小説の作業もぼちぼちと開始。
書くぞう。書かねば。
もちろんCDレビューの方も。
去年はヤバイくらいに買って聴きまくったので、
今年はちょいヤバイくらい…に抑えようと思います（笑）
といいつつ、すでにけっこうな枚数を注文済み…
歳をとるとともに、残された時間は減ってゆくわけで、
つまりそれだけ焦らせなくてはならないことが増してゆく。
聴けるだけCDを聴き、書けるだけ物語を書く、
今年もそうやって過ごすことになるでしょう。
あまり無駄なことはしたくない。
ただし、無駄に思えてもよく考えれば己のためになるはずのことは、
面倒がらずにこなしてゆきたいと思っています。
死ぬまで向上。
ときになまけつつも。
休みながらでも上を目指してゆく。
簡単に手の届くものは目標ではない。
それは目標ではなく目的だ。
日々の目的は必要であるが、
それとは別に、高みを目指すものがなくては、
惰性の繰り返しや自己嫌悪の中では
人間に進化はない。
手を伸ばすのだ。
星を見上げるようにして。
そして階段を登りながら、
ときにジャンプしてみる勇気を忘れずに、
つかみ取るチャンスを窺い、
心を決めたときはもう迷わずに
ゆくべし
うむ。
本年もメタルとプログレと、
そして己の信ずる物語とで頑張ってまいります。
どうぞよろしく。