ヘヴィロック、メタルコア、デスコア、モダンロック系
〜Heavy Rock、Metalcore
                    by Tosei Midorikawa

掲載バンドはABC順になっています
■CDの評価に関しては、個人的嗜好が反映されることもあり納得のいかない評価もあるかと思いますが、その辺はどうかご了承ください。

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ABSYNTH AURA「Unbreakable」
イタリアのゴシック風ヘヴィロック、アブシンス・オーラの2011年作
KILLING TOUCHのメンバーを中心にしたバンドで、実力ある女性ヴォーカルの歌声と
モダンなアレンジで聴かせるヘヴィロックサウンド。同郷のLACUNA COILにも通じる
メジャー感のある作風で、ゴシックメタルと呼ぶにはキャッチーなモダンさが前に出ており、
3、4分台のシンプルな曲が中心。ヴォーカルのクロド嬢の歌声は伸びやかな表現力があり、
そのパワフルな声量で楽曲に生命を吹き込んでいる。適度にシンフォニックなアレンジもくどすぎず、
新鮮味は薄いのだが、一般受けしそうな聴きやすさと、高いアレンジ力を有しているといっていい。
メロディアス度・・8 ゴシック度・・6 女性Vo度・・8 総合・・8
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AEVERIUM 「Break Out」
ドイツのゴシック風ヘヴィロック、アヴェリウムの2015年作
男女Voにシンセを含む6人編成で、モダンなヘヴィネスとシンフォニックなアレンジに
男女ヴォーカルの歌声を乗せた、Lacuna Coil風でもあるゴシック・ヘヴィロックというサウンド。
スクリーモ的な男性ヴォーカルとキュートな女性声のコントラストはよいのだが、
サウンド的にはインダストリアルなモダンさが前に出ていて、ゴシック的な叙情性というよりは
モダンなシンフォニックメタルというべきか。紅一点、Aeva嬢の歌声はときにオペラティックで、
優美な表現力もなかなか素晴らしい。女性声メインのラスト曲などはとてもいい感じなので、
いっそスクリーモな要素を減らして、美麗系シンフォニックメタルになれば、もっと人気が出そう。
シンフォニック度・・8 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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The Agonist「Once Only Imagined」
カナダの女性Voエクストリームメタルバンド、ジ・アゴニストの2007年作
ARCH ENEMYのアンジェラ嬢の活躍以降、女性ヴォーカルがスクリームするバンドが
にわかに増えてきたが、IN THIS MOMENTDECADENCEに続き、
このバンドもまた女性がフロントに立つエクストリームメタルをやっている。
ギターフレーズなどは北欧メロデスからの影響も感じさせるが、基本的にはメタルコア的な
モダンヘヴィネスを押し出していて、そこにアリッサ嬢のなかなか強烈なスクリームヴォイスが乗る。
ノーマルな女性声を効果的に聴かせるあたり、やはりIN THIS MOMENTに通じる雰囲気もある。
叙情的な部分はなかなかいい感じなので、今後はこのバンドならではの個性に期待したい。
メロディアス度・・7 モダンヘヴィネス度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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The Agonist「Lullabies for the Dormant Mind」
カナダの女性Voエクストリームメタルバンド、ジ・アゴニストの2nd。2009作
デビュー作は、アリッサ嬢の強烈なスクリームヴォイスと、ノーマルな女性声を使い分ける
IN THIS MOMENTタイプのサウンドであったが、今作も激しく疾走しつつ、
テクニカルで緩急のついた楽曲に、とても女性とは思えない絶叫ヴォーカルが乗り、
ときおりシンセも入った叙情的な二面性を覗かせる、なかなかせわしないサウンドだ。
一聴して破天荒にも聴こえるが、音はむしろカッチリしていて、ある種、理系のテクニカルメタル風味もあり、
聴き手にインパクトを与えようというギミックも多彩である。反面、曲調やアレンジには理詰めのあざとさがあり、
個人的にはのめり込んで楽しめる音ではないのだが、展開の多い激しいバンドがお好きなら気に入るだろう
日本盤ボーナスにはDARK TRANQUILLITYのカヴァーを収録。メンバーはインフレ、チルボド、ダクトラが好きらしい。
メロディアス度・・7 激しくせわしな度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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The AgonistPrisoners
カナダのエクストリームメタルバンド、ジ・アゴニストの3rd。2012作
強烈なスクリームヴォイスと、ノーマル声を使い分ける女性ヴォーカルと、
テクニカルなメタルコア風味で聴かせるサウンドは、本作ではさらに激しさを増している。
ブルータルといってもよいほどの突進力とともに、咆哮するアリッサ嬢の歌声も迫力充分。
随所にメロデス的に流麗なフレーズを奏でるツインギターのセンスも抜群で、
サウンドの説得力も強まったことでARCH ENEMYにも接近したような感触だ。
メタルコア&女性ガテラル嫌いの筆者でも評価せざるを得ない力作です。
メロディック度・・7 激しさ度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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All Ends
スウェーデンの女性Voメタルバンド、オール・エンズの2008作
二人の女性ヴォーカルを擁するメジャー感のあるゴシック風ハードロック。
もともとIN FLAMESのイェスパーが中心となって結成されただけあって、
時折聴かせるライトなメロデス風のツインギターもなかなか魅力的だ。
しかしながら、サウンドにはキャッチーな歌メロを中心にしたコンパクトさがあり
メタルのみならずモダンなヘヴィロック系のリスナーにもアピールするものがある。
個人的にはもう少しゴ叙情が欲しい気はするが、安心して聴ける質の高さはある。
メロディアス度・・8 ゴシック度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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ALL ENDSA Road to Depression」
スウェーデンの女性Voメタルバンド、オール・エンズの2nd。2010年作
もともとIN FLAMESのイェスパーとビヨルンが中心となって結成されたバンドで、
前作は二人の女性ヴォーカルを擁するゴシック風味のハードロックであった。
本作では、女性Voの片方が交代しているが、サウンド的には大きな変化はない。
ゴシックというよりはもっとメジャー感のある、ヘヴィロック/ハードロックで、
適度にシンセによるモダンな味付けがなされている。楽曲には前作以上の叙情があり、
二人の女性ヴォーカルの歌声も含めて、アルバムとしてのクオリティを高めている。
メロディアス度・・8 ハードロック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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Avenged Sevenfold
アメリカのメタルコアバンド、アヴェンジド・セヴンフォールドの1st。2002作
古き良きメタルの質感をいくぶん残しつつ、スクリームヴォイス入りのモダンなメタルコアを融合、
激しさの中にもノーマルヴォイスを含めた叙情的な聴きやすさも取り込んで仕上げられたという作風だ。
伝統的なハードロック色にパンクの勢いやエモのメロディアスさ、さらにはアンダーグラウンド的な
ドゥーム風味までもほのかりあり、いかにも現代の若者的な雑食性で聴かせる。
正直、せわしなくどっちつかずのメタルに聴こえてしまうが、若いリスナーには新鮮に映るのだろう。
メロディアス度・・7 メタル度・・7 モダン度・・8 総合・・7.5
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Avenged SevenfoldWaking The Fallen」
アメリカのメタルコアバンド、アヴェンジド・セヴンフォールドの2nd。2003作
前作はハードロックにパンクやエモなどの雑多な要素が氾濫していた作風であったが、
今作では、前作にもあった正統的なハードロック/メタル的な疾走感が増してきていて、
楽曲的にもいくぶんシェイプされたという印象だ。スクリームとノーマルヴォイスの使い分けも
より効果的になり、普遍的なメタルサウンドとモダンなコア要素がスムーズに融合されている。
ツインギターのフレーズやヘヴィロックなグルーブ感も含めて、古さと新しさを両方感じさせる作品だ。
9曲目などはDREAM THEATERを思わせるような、重厚なドラマティック性を聴かせる。
メロディアス度・・8 メタル度・・8 モダン度・・7 総合・・8
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AVENGED SEVENFOLDCity of Evil
アメリカのメタルコアバンド、アヴェンジド・セヴンフォールドの3rd。2005作
一聴した印象では「エモーショナルロックのメロスピ版」という感じのサウンドは、
疾走パートなどはまさにクサメロのメロスピそのもの。(曲によってはシンフォメタル風だったりする)
歌メロにはエモの要素が強く、そのあたりに私などのオールドメタラーは違和感を感じるのだが、
最近の若者にはそうしたボーダーレスの音楽はごく自然に聴けるのだろう。
メロパワとして聴けば音は軽いし、ギターリフは昨今のメタルコア的でさして面白くはないのだが、
こういう様々な要素をもった若手バンドがこうして誕生してきているというのが
メタル界だけにとどまらない他ジャンルへのメタルの進出、融合という点で興味深いものがある。
メロディアス度・・8 メロスピ度・・7 エモコア度・・8 総合・・7.5
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Avenged Sevenfold
アメリカのメタルコアバンド、アヴェンジド・セヴンフォールドの4th。2007作
前作「City of Evil」が日本でも大きな話題となったが、今作ではメロスピ要素は抑え目に
モダンなヘヴィロック色がやや強まっている。エモ的なキャッチーさを聴かせる歌メロに、
スクリームはないもののダミ声的な歌唱がやや耳障りながら、音がヘヴィすぎないことで
一般のロックファンでも聴けるくらいの中庸さにあえてとどまっているという感じもする。
メロスピ風の曲もあるものの、あくまでもこれはモダンロックであり、
全体的にはメタルとして聴くには少々物足りないかもしれない。
メロディアス度・・7 メタル度・・7 モダン度・・8 総合・・7.5
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AVENGED SEVENFOLD「Nightmare」
アメリカのメタルコアバンド、アヴェンジド・セヴンフォールドの5th。2010作
ドラマーの急死というアクシデントを乗りこえて完成した本作は、
過去2作に比べると重厚なヘヴィさと初期のミクスチャー感覚が戻ってきていて、
元DREAM THEATERのマイク・ポートノイが参加していることもあってか、
テクニカルなアンサンブルとともに、プログレッシブな壮大さを随所に感じさせる。
ツインギターのメロディアスなフレーズと、表現力を増したヴォーカルを軸に聴かせるサウンドは、
音の説得力の点では過去最高といえる出来。単なるメタルコアのレベルを超えた力作といえる。
ドラマティック度・・8 ProgMetal風味度・・8 モダン度・・8 総合・・8
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Becoming the ArchetypePhysics of Fire」
アメリカのメロデス風メタルコアバンド、ビカミング・ジ・アーキタイプの2007年作
ツインギターのリフとスクリームヴォイスを乗せて疾走する比較的オーソドックスなスタイルで、
ときにノーマルヴォイスとともにメロディアスなフレーズを織り込んだり、うっすらとシンセを使うなどして
適度に叙情性をかもしだしている。テクニカルさとメロディアスさのバランスが良く、なかなか聴きやすいのだが、
メロディにしても楽曲にしてもこのバンドならではのものがなく、既存のバンドからの借り物感が強いのが残念。
メロディアス度・・7 暴虐度・・7 新鮮度・・7 総合・・7.5
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Between the Buried and Me
アメリカのカオティックコア系バンド、ビットウィーン・ザ・バリィド・アンド・ミィの1st。2002作
先に4thを聴いていたので、そちらの完成度に比べると、本作はまだ勢い任せの展開の多い
混沌としたデスメタルという感じで、プログレッシブな壮大さをかもしだすまでには至っていない。
ただ、緩急自在の複雑な楽曲とスラッシーな疾走の中に、エモ風のパートを盛り込むなど
センスの片鱗は覗かせていて、モダンさとオールドなメタルの要素を上手く使い分けている。
メロディアス度・・6 テクニカルでブルータル度・・8 ヘンタイ度・・8 総合・・7.5
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Between the Buried and Me 「COLORS」
アメリカのカオティックコア系バンド、ビットウィーン・ザ・バリィド・アンド・ミィの4th。2007作
最近はジャンル分け不能のミクスチャー系のバンドがよく出てくるのだが、これはその極めつけ。
スクリームヴォイスでブルータルに疾走しながらも、プログレ的な美しさにエモのような叙情性もあり、
破天荒な展開の激しさという点ではキワモノ系と言ってもいい。10分以上の長曲を平然とこなしつつ、
コア系メタルのモダンなヘヴィさとともにテクニカルな変則リズムでたたみかけてゆく。
プログレッシブな感性の中に、ポストロック的な壮大な知的ヴイジョンも垣間見え、
単なるアヴァンギャルドなだけのバンドにはない構築センスを感じさせる。
息つく暇のない緊張…混沌たる整合感、プログレッシブでブルータル…つまり非常に格好いいのだ。
メロディアス度・・7 テクニカルでブルータル度・・8 ヘンタイ度・・9 総合・・8
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Between the Buried and Me 「COLORS LIVE」
ビットウィーン・ザ・バリィド・アンド・ミィのライブアルバム。2008作
新進気鋭のカオティックコア系バンドとして評価が高まり続けているこのバンド、
本作はアルバム「Colors」を完全再現したライブアルバム。CD+DVD
このバンドのサウンドは、プログレからデスメタルまでを極端に取り入れた楽曲が特徴で
本作の演奏も、ゆったりとしたシンセによるイントロからUKエモのようなキャッチーなメロディを
のんびりと聴いていると、いきなりデスヴォイスが始まって、ヘヴィかつテクニカルなカオスが襲来。
強烈なブラストビートと、静と動の唐突な展開でぐちゃぐちゃになりそうなところを絶妙の構成力と
演奏の力量で破綻せずに聴かせてしまうというのがすごいところ。ある意味ProgMetal的である。
DVDでは、彼らのライブでの演奏が映像で見られ、メンバーはみなかなりの技巧派なのだが、
とくにシンセを弾きながら歌うヴォーカル氏の、一見短髪の普通のお兄さん風の人相が、
いきなりキレたようにデス声を歌い出す姿はなかなかのインパクトだ。
ライブ演奏・・9 プログレ度・・8 極端度・・10 総合・・8
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Between The Buried And Me「The Great Misdirect」
アメリカのカオテイックメタルバンド、ビットウィーン・ザ・バリイド・アンド・ミーのアルバム。2009作
上のライブアルバムをはさんで、本作が5作目となる。前作「Colors」もなかなかの力作だったが、
今作も全6曲中、9分、11分、12分、17分という大曲が4つもあり、素晴らしく濃密。
まったりとした3分の序曲はいわば前菜か。2曲目お約束通りProgMetal的展開がスタート。
サウンド面と演奏の向上により音の説得力が増し、スクリームヴォイス入りの激しさと
知的な構成力にはさらなる磨きがかかっている。無茶すぎた以前のような唐突な展開も、
ある種の流れをともなって楽しめるようになっていて、激烈な中でのギターフレーズのメロディが
効果的に聴こえるようになった。曲によってはいままでになくプログレ的な雰囲気も強まっていて、
ますます楽しめる。これだけ激しくて濃密で極端なのに、ちゃんとメロディアスであるという…
いわばその奇跡的な均衡をなしているのが彼らのすごいセンスなのだろう。キワモノ系メタルの傑作。
メロディアス度・・8 プログレ度・・8 変態度・・9 総合・・8.5
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Between The Buried And Me「The Parallex: Hypersleep Dialogue」
アメリカのカオティックメタルバンド、ビトゥウィーン・ザ・バリイド・アンド・ミーのミニ。2011年作
傑作5th「The Great Misdirect」に続く作品で、ミニとはいえ10分前後の曲が3曲と聴き応え充分。
この手のミクスチャー系のテクニカルメタルバンドの中では、そのセンスはずば抜けており、
スクリームヴォイスで激しくたたみかけるブルータルさと、アヴァンギャルドなだけではない知的な構成力、
プログレ的なスケール感とともに、随所にメロディックな聴き心地を盛り込んでいるのも素晴らしい。
混沌と知性、激しさと叙情を同居させた、まさしく現在形のヘンタイメタルバンド。ミニでもやはり必聴です。
ドラマティック度・・8 テクニカル度・・8 知的(ヘンタイ)センス・・9 総合・・8
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BLACK TIDE「Light from Above」
アメリカのメタルバンド、ブラック・タイドの2008年作
全員がまだ10代という若さながら、80年代スタイルの実にオールドな正統的ヘヴィメタルで、
これぞヘヴィメタル!、といわんばかりのギターリフで勢いあるサウンドを聴かせる。
LAメタル的なキャッチーな歌メロなど、あの頃のハードロックバンドの要素を集めたような雰囲気もある。
昨今のリバイバルブームのさなか、若手からこういうサウンドが飛び出すのだから、
オールドなメタルファンはにんまりだろうし、単なる懐古主義とは言えぬ質の高さがある。
METALLICAの“HIT THE LIGHTS”のカヴァーもなかなか格好よい。
メロディアス度・・7 オールドメタル度・・8 楽曲度・・8 総合・・8
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BLACK TIDE「Post-Mortem」
アメリカのメタルバンド、ブラック・タイドの2011年作
デビュー作は80年代を思わせる古き良き感触のメタルサウンドであったのだが、
続くこの2作目では、モダンなヘヴィさが強まっていて、メタルコア的なサウンドになっている。
激しく疾走しつつ、キャッチーな歌メロを乗せた哀愁の叙情性と、スクリーモ的なメリハリの付け方が、
前作に比べると若いリスナー向けの聴き心地になっている。メンバーは若手ながらテクニックがあるので、
こういう作風をやっても、問題なくそれなりのクオリティになってしまうというのが、痛しかゆしというべきか。
個人的には、前作のオールドスタイルをもう少し追及してもらいたかったが、これはこれで悪くはないという。
ドラマティック度・・7 疾走度・・8 モダン化度・・8 総合・・7.5
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BLACK VEIL BRIDES「Wretched and Divine」
アメリカのメタルバンド、ブラック・ヴェール・ブライズの2013年作
かつてのグラムロックの雰囲気をモダンなメタルと融合したサウンドで、人気が高まっているこのバンド、
過去の2作は未聴なのだが、本作はコンセプトストーリー的な作品らしく、SEなどを含んだ全19曲。
メタルコア的なヘヴィネスと激しさにキャッチーなハードロックの感触を併せたサウンドは、
いまの若いリスナーなどにはけっこう新鮮かもしれない。随所に聴かせるツインギターの流麗なフレーズや
コーラスを含めた厚みのあるゴージャスなアレンジもなかなか見事。派手なビジュアルに目が行きがちだが、
内容の方ドラマティックかつモダンなセンスに包まれた密度のある完成度が光っている。
ドラマティック度・・8 キャッチー度・・8 モダンメタル度・・8 総合・・8
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Born of Osiris「A Higher Place」
アメリカのテクニカル・デスコアバンド、ボーン・オブ・オシリスのアルバム。
NILEなどと同様に、エジプト神話の世界観を感じさせるバンドであるが、
サウンドの方はブレイクを多用したテクニカルなデスコアという感じ。
デスメタルというほど重くはないリフと、モダンな硬質感で激しく疾走しつつ、
うっすらとシンセをまじえて神秘的な雰囲気を描こうとしている。
ときに叙情的なメロディを挿入したりと、激しさとの極端さがいかにも若手バンドという感じで
なかなかいいセンスを持っていると思う。あとはリフの質や楽曲の方向性を高めていってもらいたい。
ドラマティック度・・7 暴虐度・・7 モダン度・・8 総合・・7.5
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Brooke Barrettsmith
アメリカの女性シンガーバンド、ブルック・バレットスミスの2008作
しっかりロックしている楽曲に、伸びやかな彼女の歌声を載せたサウンドは
メタルリスナーにも充分アピールする。3拍子の曲やバラードなどには
ゴシックロック調の哀愁と叙情も加わって、なかなか美しく聴かせてくれる。
メジャーシーンでデビューしたシンガーとしては、ポップさよりもしっかりとロックを前に出した
いわば我々HR/HMリスナーに近い立ち位置が感じられる。マイスペで試聴可能
メロディアス度・・8 叙情ロック度・・9 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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BULLET FOR MY VALENTINE「SCREAM AIM FIRE」
イギリスのメタルコア系バンド、ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインの2008年作
流麗なツインギターで疾走するメロデス風の質感に、キャッチーな歌メロをまぶしたサウンドは
TRIVIUMあたりに近いものがある。ヘヴィロック、スクリーモとしてのモダンさと若々しい勢いが同居していて、
適度にメロディアスな聴きやすさも手伝って、なにも考えずに首を振れるのも若者向けと言えるだろう。
格好いい音だとは思うが、内面的な深みはない分飽きるのも早いという、この手のジャンルの中で
今後生き残ってゆくには、明快さとノリの良さだけではないプラスアルファの魅力が必要になってくる。
メロディアス度・・8 疾走度・・8 モダン度・・8 総合・・7.5
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BULLET FOR MY VALENTINE「Fever」
イギリスのメタルコア系バンド、ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインの2010作
イギリス新世代メタルの旗手として、人気も認知度も高まってきたこのハンド、
前作は正直きれいにまとまりすぎていたという印象で、あまりのめり込めなかったのだが、
本作はさらにモダンロック質感が増していて、メタルというよりはUKエモコアの音になっている。
そこそこ質は高くまとまっているのは確かだが、聴いていて心を揺さぶられるものは感じない。
メロディアス度・・7 メタル度・・7 モダンロック度・・8 総合・・7.5
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BULLET FOR MY VALENTINE
「Temper Temper」
イギリスのメタルコア系バンド、ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインの2013年作
イギリス新世代メタルの旗手として人気のこのバンド、本作もモダンロックに接近したような流れの作風で、
そこにエモーショナルなヴォーカルメロディを合わせたというような聴き心地。3分前後の楽曲はどれもシンプルで、
そこそこ質は高くノリもよいのだが、メタルというよりはヘヴィロック風味の感触が強いので、個人的にはあまり楽しめない。
むしろ、メタルっぽさのないエモ風味の曲の方がメロディックな感触でよろしい。この際もう、メタルでなくともよいのでは?
メロディック度・・7 メタル度・・7 モダンロック度・・8 総合・・7.5
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COLDSEED「completion makes the tragedy」
SOILWORKのビヨルン“スピード”ストリッドとBLIND GUARDIANSAVAGE CIRCUS
トーメンスタッシュによるプロジェクトバンド、コールドシードの2006作
メンバーの名前と美麗なジャケにつられて買ってしまったが、音の方は想像に反して
モダンな感じのヘヴィロックであった。もちろんSOILWORKに通じるようなキャッチーな歌メロや
美しいキーボードワークもあり、メロディアスな要素もときおり聴かせるが、
基本はリフ主体のヘヴィロックで、スラッシーに疾走する曲もある。
ジャケの雰囲気をイメージすると肩すかしを食うので注意。
メロディアス度・・6 スラッシュ度・・7 グランジ度・・8 総合・・7
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DAATH「The Hinderers」
アメリカのエクストリームメタルバンド、ドスの2007作
昨今のアメリカのニューメタルシーンには目を見張る勢いがあるのだが、
多くの模倣形メタルコア勢にまぎれて、ときおり本物のバントが存在していたりするので
なかなかあなどれない。バークリー音楽院中退という経歴をもつ3人を中心に結成されたこのバンドは
スクリームヴォイスのデスメタルを基本にしながら、巧みにシンセを取り入れるなど
メロディアスな要素とモダンなコア的な質感を同居させたサウンドをやっている。
激しいだけでなく、シンセやギターのフレーズによってドラマティックな雰囲気を作り出そうという手法は
メロデス風でもあったりするのだが、そこに知的な展開力を持ち込んでいるのが彼らのセンスといえる。
高い演奏力とアイディアとともに、新たな次元でデスメタルの可能性を広げて見せた意欲作である。
メロディアス度・・7 暴虐度・・7 知的センス・・8 総合・・8
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DAATH「The Concealers」
アメリカのエクストリームメタルバンド、ドスの2nd。2009作
前作はデスメタル的な激しさの中にも、シンセを使用したモダンなアレンジが光った好作であったが
今作ではよりスタイリッシュなサウンドになっている。シンセの使用はなくなり、代りにギターのリフと
フレーズを中心にした正統的なエクストリームメタルとなったことで、一般的には聴きやすくなったか。
ヴォーカルはスクリームヴォイスであるが、曲調はデスメタル一歩手前という感じで、
ときおりメロディアスなフレーズも出てきて、へヴィすぎないクールなモダンさが感じられる。
相変わらずセンス溢れるアレンジはさすがだが、音のインパクトはやや減退したか。
メロディアス度・・6 暴虐度・・7 モダンヘヴィ度・・8 総合・・8
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DEADLOCK「Wolves」
ドイツのエクストリームメタルバンド、デッドロックの3rd。2007作
聴くのは初めてだが、SOILWORKなどに通じるモダンなメロデス風の質感と
ニュースクール系のメタルコア要素が合体したサウンドはなかなか質が高い。
ヘヴィなリフで疾走しつつも、メタリックな重厚さはあまりなく、メロデス、シンフォブラック風味、
ヘヴィロック、コア風味が交互に来るのが、いかにも若者の音という感じでとても節操がない。
デス声に絡む女性Voがややハスキー系なのもまたミスマッチな感じだが、
むしろその辺りの「こだわりのなさ」こそがこのバンドの持ち味なのかもしれない。
個人的には、過去のバンドの寄せ集めという音に、個性や魅力はあまり感じられなかった。
メロディアス度・・7 暴虐度・・7 モダンメタル度・・8 総合・・7.5
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DEADLOCK「Bizarro World」
ドイツのエクストリームメタルバンド、デッドロックの5th。2011年作
メタルコア風のモダンなアプローチと男女ヴォーカルの歌声で聴かせるこのバンド、
本作も硬質感のあるモダンヘヴィネスに、男性グロウルと女性ヴォーカルを絡め、
コアな激しさとシンフォニックさを両立させたようなサウンドを聴かせる。
正直、これといって魅力を感じないスタイルなのだが、随所に聴かせるメロディックな
ギターフレーズや、In This Mormentのような緩急を付けた楽曲はなかなか質が高い。
メロディアス度・・7 暴虐度・・7 モダンヘヴィ度・・8 総合・・7.5
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DECADENCE「3RD STAGE DECAY」
スウェーデンのエクストリームメタルバンド、デカダンスの3rd。2007作
なんといっても、女性ヴォーカル、メタリック・キティ嬢のダミ声絶叫ヴォーカルが凄い。
ARCH ENEMYのアンジェラ嬢並みの暴虐さだが、こちらの方がもう少し高音のブラック声タイプ。
バックの演奏は疾走をメインにしつつも、ツインリードのメロディは叙情的で
このあたりはDARK TRANQUILLITYなど北欧メロデスからの影響も感じられる。
現時点では、女性ダミ声Voという話題性が前に出ていて、曲自体のインパクトは
平均的に感じられるので、今後は破壊力、叙情性ともに質を高めていってほしい。
メロディアス度・・7 疾走スラッシュ度・・7 女性デスVo度・・8 総合・・7.5
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DECADENCE「CHARGEPOINT」
スウェーデンのエクストリームメタルバンド、デカダンスの4th。2009作
前作で日本デビューを飾った、Metallic Kittyことキティ・サリック嬢擁するこのバンド、
北欧メロデス風味もあった前作に比べ、今作ではよりオールドなスラッシュメタルに接近している。
ザクザクのギターにキティ嬢のダーティなスクリームヴォイスを乗せて疾走するスタイルは
ドイツのHOLY MOSESあたりを思わせる雰囲気だが、随所に北欧らしいメロディを効かせることで、
このバンドならではの方向性を打ち出そうとしている。今後はより楽曲としての魅力を高めていって欲しい。
ドラマティック度・・7 疾走度・・7 スラッシュ度・・8 総合・・7.5
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The DEFACED「KARMA IN BLACK」
スウェーデンのメタルコア系バンド、ディフェイスドの2003作
DARKANESOILWORKのメンバーを擁することで話題を呼んだが、
ここで聴けるのはアメリカのメタルコアを思わせるモダンなサウンド。
ダーティな吐き捨て声と、ザクザクとしたリフによるタテノリのヘヴィネスに
ときおりSOILWORK的なスタイリッシュな叙情を折り込んだ楽曲は
正直いってアメリカのコア系バンドと比べても個性は希薄で、あまり面白みはない。
北欧らしいアイデンティティを捨ててまでこういう音楽をやる意味はよく分からない。
メロディアス度・・6 モダンヘヴィ度・・8 新鮮度・・7 総合・・7


DESTRAGE「Urban Being」
イタリアのエクストリームメタルバンド、デストレイジの2007作
ジャケを見るかぎりアメリカのモダンなデスコア系バンドのようであるが、
イタリアのメロデスバンドDISAMONIA MUNDIの中心人物、エットレ・リゴッティが率いる
このバンドは、昨今のメタルコア、ヘヴィロック的な質感に、メロデス要素を融合させ、
SOILWORK以降のモダンアレンジを取り入れたミクスチャータイプのサウンドをやっている。
ヘヴィな跳ね系のノリに、流麗なギタープレイや効果的にシンセを使ったりと、さりげないお洒落さを
漂わせているのがさすがという。正直、好みの音ではないが質の高さは認めざるをえない。
メロディアス度・・7 メロデスコア度・・8 モダン度・・8 総合・・8
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DIE HAPPY「Beautiful Morning」
ドイツで活躍するチェコ出身の女性Voロックバンド、ダイ・ハッピーの2nd。2002作
4thを聴いて、ややドライになったサウンドにがっかりしたのだが、
初期のこのアルバムはしっかりと薄暗さの残った雰囲気が耳に心地よい。
ヘヴィロック調の楽曲にマルタ嬢の翳りのある歌唱がマッチし、
音はモダンであるのだがヨーロピアンな情緒がちゃんと感じ取れる。
出来は傑作3rdほどではないが、少し暗めの女性Voロックが好きな方にはお勧め。
メロディアス度・・7 薄暗度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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DIE HAPPY「The Weight of the Circumstances」
ドイツで活躍するチェコ出身の女性Voロックバンド、ダイ・ハッピーの3rd。2003作
ヘヴィロック風の曲調に、女性シンガー、マルタ・ヤンドヴァ嬢の表現力豊かな歌声が乗る。
一聴してEVANESCENCEあたりに近いものを感じる音だが、サビでのキャッチーなメロディの中に
ほのかな翳りを感じるところは、やはり欧州産のバンドならでは。
曲によってはLACUNA COILなどを思わせるゴシックロック的な味わいもあり、
薄暗いメロディアスハードとしても楽しめるので、女性Voロック好きは要チェックだ。
メロディアス度・・8 薄暗度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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DIE HAPPY「Bitter To Better」
ドイツで活躍するチェコ出身の女性Voロックバンド、ダイ・ハッピーの4th。2005作
前作を聴いて、このバンドが気に入ってしまったもので、続く今作も買ってみました。
が…なんか、前作にあった欧州の翳りはすっかり消え失せて、
EVANESCENCEをさらにドライにしたような、オルタナ系ヘヴィロックサウンドになってます。
うーむ、ここのヴォーカルさんはとても上手いので、こういうモダンなアレンジよりは
もっと正統派の曲調のほうが引き立つと思うんですが。この後の5thで日本盤デビューしますが、
ゴシックロックファンにはまず4thから聴くのをオススメします。
メロディアス度・・7 ゴシック度・・5 女性Vo度・・7 総合・・7
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DIE HAPPY「Four and More-Unplugged」
女性Voロックバンド、ダイ・ハッピーのライブアルバム。2005作
アコースティックセットによるライブなので、アルバムでのヘヴィロックぶりとは
だいぶ雰囲気が異なる。マルタ嬢のヴォーカルの表現力はさすがという感じで、
ロックというよりも、ときにジャズかブルースのシンガーのような歌声を披露する。
個人的にはもう少ししっとりとした、薄暗いサウンドを期待していたので、この力の抜けた
ソフトロック路線にはやや物足りないが、やはりバラード曲などはうっとりと聴ける。
メロディアス度・・7 ゆったりソフト度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7

DIE HAPPY「No Nuts No Glory」
ドイツで活躍するチェコ出身の女性Voロックバンド、ダイ・ハッピーの5th。2006作
2000年のデビューからライブ作を入れて6年で6作と、精力的に活動しているこのバンド。
最初に聴いた3rdがゴシックロック寄りのスタイルで気に入ったのだが、
基本的にはノリの良いモダンな女性Voヘヴィロックバンドである。
日本デビュー盤となった今作もマルタ嬢のパワフルで表現豊かな歌声を中心に、
ときにヘヴィに、ときに軽快に聴かせる表情豊かな楽曲が詰まっている。
EVANESCENCE的な部分と、ラフなロック感覚が合わさった聴きやすさが魅力だろう。
メロディアス度・・7 ゴシック度・・6 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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DIE HAPPY「Y」
ドイツの女性Vo(ゴシック)ロックバンド、ダイ・ハッピーの6th。2008作
前作「No Nuts No Glory」で日本デビューも果たしたが、本作は未発売のよう。
音の方は、傑作であった3rd「The Weight of the Circumstances」での
ゴシックロック的な翳りが戻ってきていて、個人的にはこの作風は嬉しい。
相変わらず絶品の表現力のマルタ嬢の魅力的な歌声を中心に、
しっとりとした大人のメロディを聴かせつつ、ハードな曲はよりハードになっていて、
アルバムとしての質は過去最高といってよい。EVANESCENCEなどのファンもぜひ。
メロディアス度・・8 薄暗度・・7 女性Vo度・・9 総合・・8
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DIE HAPPY「Most Wanted」
ドイツの女性Vo(ゴシック)ロックバンド、ダイ・ハッピーのベストCD+2DVD。2009作
現在までに6枚のアルバムを出し、欧州盤EVANESCENCEともいうべきサウンドで、
コアなファンからの支持を得ているこのバンド。モダンなヘヴィロックでありつつも、
欧州的な翳りとダークさをいくぶん含んだ雰囲気は、やはりアメリカのバンドとはやや異なる。
CDではデビューから現在までの17曲をたっぷり収録。激しいロック曲から叙情的なパラードまで、
曲ごとにその表現力を使い分けるマルタ嬢の絶品の歌唱はじつに素晴らしい。
初めて聴く方でも、本作から入ればこのバンドの魅力を充分感じられるはず。
2枚のDVDではハンブルグでのライブ映像と、過去から現在までのシングルPVを全収録。
グラマラスなマルタ嬢のパワフルな歌唱と勢いあるステージングに惹きつけられます。
ベストCD・・9 ライブDVD・・9 女性Vo度・・9 総合・・8.5
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The Dirty YouthRed Light Fix
アメリカのヘヴィロックバンド、ザ・ダーティ・ユースの2011年作
メタル的なヘヴィなギターリフとパワフルな女性ヴォーカルの歌声で聴かせるサウンド。
モダンなヘヴィロックながらも、メロディにはときおりメランコリックな質感もあり、
女性Voの歌唱の説得力とともにLACUNA COILなどのファンでも楽しめそう。
とくにギターフレーズのセンスには、北欧メロデスなどからの素養も感じとれ、
いくぶんメタルコア的な激しさも含んだ楽曲は素直に格好いいと思える。
メロディアス度・・7 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8
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DIVINE HERESYBringer of Plagues
FEAR FACTORYのギタリスト、ディーノ・カザレス率いる、ディヴァイン・ヘレシーの2009年作
サウンドのは硬質感のあるモダンなデスコアで、手数の多い激しいドラムの上に
テクニカルなギターリフと、スクリームヴォイスを乗せた勢いのあるもの。
ときりノーマルヴォイスなども使い分け、ブルータルな部分とメロディアスな聴きやすさを
同居させているのがなかなかバランスがいい。マシンガンのようなツーバス連打も凄いが、
ドラムとギターはテクニック的にも相当なもので、サウンドの説得力を高めている。
ドラマティック度・・7 ブルータル度・・8 モダンな硬質度・・9 総合・・8
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DOMENICA「The Better In Us All」
カナダのモダンメタルバンド、ドメニカの2012年作
ザクザクとしたギターと女性ヴォーカルの歌声で聴かせるモダンなメタルサウンド。
ヘヴィロック的なタテノリの感触に、随所にメロディックな叙情性を加えた作風は、
LACUNA COILなどにも接近したようなイメージで、前作に比べてより聴きやすくなった。
楽曲的にはこれだというインパクトはまだないのだが、女性声ロック好きなら楽しめるだろう。
メロディック度・・7 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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Dust in Mind「Never look Back」
フランスのゴシック・ヘヴィロック、ダスト・イン・マインドの2015年作
デスメタルばりの激しさとヘヴィネスに、コケティッシュな女性ヴォーカルの歌声と、
男性デスヴォイスが絡む、初期のIn This Momentなどに通じるスタイルで、
インダストリアルな硬質感とゴシック的な耽美性が合わさったという聴き心地。
重厚なギターリフに迫力あるドラムでたたみかける攻撃的な重たさと浮遊感のある女性声という
そのギャップがなかなか面白いのだが、現時点ではこれというインパクトや個性はなく、
楽曲そのものにもっと意外性や、フックのある展開が欲しい気がする。
ドラマティック度・・7 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7
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Emilie Autumn「OPHELIAC」
インダストリアル系ゴシックアーティスト、エミリー・オータムの2006年作
打ち込みによるデジタリィな楽曲と、女性ヴォーカルの歌声で聴かせるサウンド。
エミリー嬢の歌声は美声のフィメールヴォイスからしわがれ声まで、なかなか表現力も豊かで、
シンセや艶やかなヴァイオリンの音色などにはときおりゴシック的な耽美さがあって
それこはよい感じであるのだが、ギターやドラムなどのロック的な要素はないので、
ゴシックメタルのリスナーには物足りないだろうし、ピコピコ系が苦手な方には向かない。
ゴシック度・・7 デジタル度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7
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Enter Shikarl「Take To The Skies」
イギリスのミクスチャーロックバンド、エンター・シカリの2007年作
疾走するメタリックな激しさに、トランス系のシンセサウンドを組み込んでいて、
若者らしい勢いとともに、ミクスチャーロックとしての面白さが感じられる。
打ち込み系シンセアレンジの使用はBLOOD STAIN CHILDのアルバム「mozaiq」
などにも通じる感覚があり、モダンなデジタル感覚とロックとしての荒々しさが同居して、
吐き捨て型のヴォーカルスタイルとダンスビートが不思議なコントラストをなしている。
楽曲そのものの質という点では、まだとっちらかった感じもあって若さが出ているが、
逆に言うと、メタルもトランスもOKだというこのこだわりのなさが魅力なのだろう。
メロディアス度・・8 メタル度・・7 きらきらシンセ度・・8 総合・・7.5
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EthsTeratologie
フランスの女性Vo入りヘヴィロック、エスの2007年作
メタルコア的なモダンなヘヴィさと、女性ヴォーカルの歌声で聴かせるサウンドだが、
迫力あるスクリームとフランス語によるキュートな歌声を使い分ける、キャンディス嬢の存在が
バンドの大きな個性となっていて、随所にゴシック的な倦怠の美を含ませた、
いわばヨーロピアンな情緒のスクリーモ…という作風がなかなか面白い。
メロディアス度・・7 ゴシック風味度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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eths「III」
フランスの女性Vo入りヘヴィロック、エスの2012年作
けだるげな女性ヴォーカルとスクリームヴォイスが絡むヘヴィロックで、
モダンなヘヴィさの中にもヨーロピアンな翳りを含ませたサウンド。
エクストリームメタルとしての激しさもありながら、フランス語の歌声の感触とともに
随所にコケティッシュな香りも感じさせるのがなかなか個性的だ。
メロディック度・・7 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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Eyes Set To KillBroken Frames
アメリカのスクリーモ系バンド、アイズ・セット・トゥ・キルの2010年作
ヘヴィさとキャッチーさを併せ持ったサウンドで、男性のスクリームヴォイスと
女性のクリーンヴォーカルが絡むスタイル。アグレッシブな激しさと、メロディアスさの
コントラストでたたみかけるところなどは、In This Mormentなどにも通じる質感だ。
メロディアス度・・7 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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FIREFLIGHT「Unbreakable」
アメリカのゴシック風ロックバンド、ファイアフライトの2008年作
EVANESCENCEに続き、またしても大型の女性Voヘヴィロックバンドが登場。
これは2作目で、絶品の歌唱力を誇るドーン嬢のヴォーカルを中心に、
適度にヘヴィかつメランコリックなサウンドは、洗練されたモダンさとともに、
非常に聴きやすく仕上がっている。曲は3分台がほとんどで、
難解さはなく、メロディにはメジャーなポップ感も漂わせている。
EVANESCENCE同様、ゴシックメタルとはまったく別種の音楽だが、
一般のロックファンにも聴けるだけの手頃なキャッチーさが魅力なのだろう。
メロディアス度・・8 ゴシックロック度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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FIREFLIGHT「For Those Who Wait」
アメリカのゴシックロックバンド、ファイアフライトの2010作
日本盤デビュー作となった前作に続く3作目で、基本はやはりEVANESCENCE風味のゴシックロックであるが
本作ではドーン嬢の歌唱の表現力も上がり、サウンド的にもバンドの自信が反映されたものになっている。
随所にオーケストレーションを取り入れた1曲目から、クオリティの高さに引き込まれるが、
適度なヘヴィさと聴きやすいメロディのバランスもよく、全体的にも壮麗かつ重厚な仕上がり。
しっとりとしたバラード曲も美しく、全体的に新鮮味は薄いが安心して楽しめる作品となっている。
メロディアス度・・8 重厚度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8

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Firstborn「Define Our Generation」
スウェーデンのヘヴィロックバンド、ファーストボーンの2012年作
北欧的なキャッチーなハードロックの感触に、モダンなヘヴィロック風味と
ゴシックメタル的なメランコリックな雰囲気を含ませたというサウンド。
随所にツインギターのメロデス的なリフや、スクリームを含んだ激しさなどもありつつ、
楽曲にはメロディックなフックがあるので普通に聴きやすい。音質なども含めての音作りや
メロディやアレンジを磨くなど、今後はさらなら楽曲自体の魅力の向上を期待したい。
メロディック度・・7 モダンロック度・・8 メランコリック度・・7 総合・・7.5
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FLYLEAF
アメリカの女性Voヘヴィロックバンド、フライリーフの2006年作
ラウドロック的なヘヴィさとエモ風の叙情を合わせた感じの楽曲に、
艶めいた女性声と絶叫スクリームを使い分けるレイシー嬢の歌声が乗る。
EVANESCENCEのようなゴシック色はほとんどなく、もっとモダンで
いわばUKロック的なサウンドだ。楽曲自体に特別な個性は感じないが、
表現力豊かな女性ヴォーカルがなかなか魅力的。女性声ロック好きはチェック。
メロディアス度・・7 モダンロック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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FOREVER SLAVETales for Bad Girls」
スペインのゴシックメタルバンド、フォーエヴァー・スレイブの2nd。2008作
1stはデビュー作にしてはかなりのクオリティで話題となったが、
続く本作は軽快な雰囲気が増して、ずいぶんと聴きやすくなった。
ゴシックというよりはNIGHTWISHなどにも通じるモダンなアレンジで
美しい女性Voで聴かせるシンフォニックなゴシック風ヘヴィロックという印象。
個人的にはずいぶんと今風になってしまって、耽美さが薄まったのは残念だが、
コア系の女性Voメタルとしても聴けるので、昨今の若いリスナーには受けるだろう。
シンフォニック度・・8 ゴシック度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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HELIA「SHIVERS」
イタリアのスクリーモ系ヘヴィロック、ヘリアの2009年作
トランス風のデジタルなシンセアレンジをシンフォニックに響かせつつ、
ヘヴィなギターとスクリームヴォイスの激しさを合わせた個性的なサウンド。
四つ打ちリズムのクラブミュージック風味と、メランコリックなメタルコア風の質感が、面白く混ざっていて、
日本のBlood Stain Childをスクリーモ寄りにしたという感触もある。エモーショナルロック的な
キャッチーさとともに、シンセの美しさがヘヴィさをやわらげていて、案外聴きやすい。
シンフォニック度・・8 ヘヴィロック度・・8 エレクトロトランス度・・8 総合・・8
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HOLY GRAIL「Ride the Void」
アメリカのメタルバンド、ホーリイ・グレイルの2013年作
前作は古き良きメタルの炸裂する好作であったが、2作目となる本作はヘヴィさを強め、、
ツインギターにおけるテクニカルな要素が加わっていて、むしろモダンな硬質感が強まった。
随所にグロウルヴォーカルも入ったりして、いくぶんメタルコア的な質感が増しつつ、
疾走する正統派メタルとしての重厚な聴き心地はなかなかよろしい。
個人的には古めかしさが後退したのは残念だが、この作風ならむしろ若いファンにもアピールできるだろう。
ドラマティック度・・7 正統派度・・7 むしろメタルコア風に度・・8 総合・・7.5
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Hydrogyn「Bombshell」
アメリカの女性Voハードロックバンド、ハイドロギンの2006作
セクシーな美女Vo、ジュリィ嬢の歌声を中心に聴かせる正統派のハードロックで、
古き良きHR質感の中にモダンなヘヴィさを感じさせるサウンド。、テクニックのあるギターと、
カッチリとしたリズムなど、演奏力もあり、ハスキーに歌い上げるヴォーカルの雰囲気は、
その派手やかなセクシャリティも含めて、アメリカ版DOROというような感じもする。
楽曲的にはオーソドックスで新鮮味はないが、女性声ロックが好きな方なら充分楽しめるだろう。
メロディアス度・・7 正統派HR度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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Hydrogyn「Strip 'Em Blind Live」
アメリカの女性Voハードロックバンド、ハイドロギンのライブアルバム。2007作
グラマラスな美女ヴォーカルをフロントにしたハードロックバンド、
Julie嬢のハスキーな歌声を中心に、ノリのよい演奏を聴かせる。
音質的にはやや迫力不足なのが惜しいが、今後に期待したいバンドである。
メロディアス度・・7 ライブ演奏・・7 女性Vo度・・8 総合・・7
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Hydrogyn「Deadly Passions」
アメリカの女性Voハードロックバンド、ハイドロギンの2008年作
今作では、モダンなメタルサウンドとなっていて、曲によっては激しさも強まった。
女性ヴォーカルのヘヴィロックとしては、これだという個性がないこともあり、
ゴシックなのかハードロックなのか、いまひとつ中途半端な作風であるとも言えるのだが、
個人的には7、10曲目あたりの叙情的なナンバーはジュリィ嬢の歌声が活きていて好みだ。
メロディアス度・・7 ヘヴィロック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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HYDROGYN「Judgement」
アメリカの女性Voロックバンド、ハイドロギンの2010年作
色っぽいジャケだけで毎回満足なのだが、サウンドの方は男性スクリームも入った
ヘヴィロック調の質感が前にでていて、そんなに好みではないのが残念。
Julie嬢のハスキーな歌声は正直もう少しキャッチーな曲に似合う気もするのだが、
そうなるとEVANESCENCEなどと差別化ができなくなるからか。ゴシックロック的な
ダークな叙情がある曲はけっこういいので、個人的にはその方向へ行ってもらいたい。
メロディアス度・・7 楽曲・・7 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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INDUSTRIAL SALT「A POCKET FULL OF MAGNETIC LETTERS」
アメリカの女性ヴォーカルロックユニット、インダストリアル・ソルトの2005作
ジャケの雰囲気はゴスロック的なイメージだか、サウンドの方はもっとポップでキャッチー、
二人の女性Voの歌声で聴かせるスタイルは、かつてのHEARTのインダストリアル版という雰囲気か。
楽曲的にも古き良きポップロックをモダン風味にアレンジしたという感じで、
新鮮味はあまりないのだが、むしろオールドなロックリスナーにも受け入れられるかもしれない。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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IN THIS MOMENT「Beautiful Tragedy」
アメリカのコア系メタルバンド、イン・ディス・モーメントの2007作
まず耳につくのは女性ヴォーカル、マリア嬢のスクリーミング・ヴォイス。
女性のスクリーミング・ヴォイスといえば、ARCH ENEMYを思い浮かべるだろうが、
このバンドはもう少し叙情派で、ノーマル声でゴシック的に歌い上げる場面もしばしば。
楽曲はモダンなコアメタル的な要素に加え、北欧メロデス風の疾走も見せたりと、
なかなか聴き手のツボをついている。リフやメロディなどに独自性はまだ感じられないが、
ARCH ENEMY、DECADENCEに続く、叫ぶ女性声メタルとして今後に期待できる存在だ。
メロディアス度・・7 暴虐度・・7 叫ぶ女性Vo度・・8 総合・・7.5
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IN THIS MOMENT「The Dream」
アメリカのエクストリームメタルバンド、イン・ディス・モーメントの2nd。2008作
1stはまるでARCH ENEMYを思わせる女性デス声を多用した激しいメタルコアであったが、
本作では、普通の女性声をメインにした、メロディアスで、むしろゴシックロック的な音になった。
全作の激しさに比べるとぐっと聴きやすくなり、マリア嬢の歌唱の表現力が前に出てきた分
あるいはEVANESCENCEなどのリスナーも楽しめるくらいのサウンドになったと思う。
ただ、やはりゴシックというにはメタルコア的演奏であるし、モダンな女声HRとして評価するには
曲がやや普通すぎるという気もする。むしろしっとりとしたバラード曲がとても魅力的だ。
メロディアス度・・7 ゴシック?度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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In This MormentStar-Crossed Wasteland」
アメリカのエクストリームメタルバンド、イン・ディス・モーメントの2010年作
1stはARCH ENEMYのアンジェラを思わせる激しいスクリームヴォイスのメタルコアであったが、
2ndではゴシックメタル風の叙情性を増した作風となり、それに続く3作目となるのが本作。
モダンなヘヴィさを全面に押し出し、前作では控えめだったマリア嬢のスクリームも今作では全開、
激しくもダークなヘヴィロックサウンドを繰り広げている。全体的には1stにあった疾走感ほどの激しさはなく、
適度にメロディックな叙情性もあって、いわば1stと2ndの中間という感じだろうか。それなりに質は高いのだが、
作品としての冒険心は感じられず、「こんなもんでどうだ」的な手堅い作りに聴こえるのがマイナスか。
メロディアス度・・7 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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IN THIS MOMENT「Blood」
アメリカのエクストリームメタルバンド、イン・ディス・モーメント2012年作
前作は手堅い作りながら新鮮味に欠けた印象だったが、本作ではよりヘヴィさが増し、
それとともにアグレッシブかつダークな作風が強まった。ヘヴィロック的なモダンさの中に、
怒りや苦しみを含んだようなマリア嬢の歌声が迫力たっぷりに響きわたる。
2ndの頃のゴシック風味が好きだったリスナーにはややガッカリだろうし、
メロディックさが薄まったこの路線では、日本のファンにはあまり受けない気がする。
メロディック度・・6 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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IZEGRIM「Code of Concequences」
オランダのエクストリームメタル、イゼグリムの2011年作
スクリームする女性ヴォーカルと、硬質感のあるギターリフで聴かせるサウンドで、
随所にメロディックなフレーズも織り込みながら聴かせる、ニュースクール系の作風。
デスメタルというには暴虐さが足りないし、メロデスというほど叙情的でもないので、
楽曲にこれといったインパクトはないのだが、ARCH ENEMYなど、女性デス声系がお好きな方はどうぞ。
メロディック度・・7 激しさ度・・7 楽曲・・7 総合・・7
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Jakalope「it dreams」
カナダのインダストリアル・ゴシックロックバンド、ジャカロープの2005年作
EVANESCENCEの登場以降、ロック界には女性ヴォーカルをフロントにしたバンドが増えたが、
このバンドもキュートな女性声をメインにしたサウンドで、インダストリアル色のあるロックをやっている。
牧歌的な叙情性とロックの硬質感を上手くブレンドさせたアレンジは、
ヘヴィさは控えめでとても聴きやすい。メロディ自体はキャッチーですらあるが、
デジタリィな感触が浮遊感を生み出していて、リズムにはモダンな軽やかさがある。
そして案外根っこにはオーソドックスなロックがあるようなところがカナダ的かもしれない。
メロディアス度・・8 モダンロック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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KANDIA「inward beauty | outward reflection」
ポルトガルのヘヴィロックバンド、カンディアの2011年作
モダンかつヘヴィなギターで聴かせるタイトな楽曲に、ハスキーな女性ヴォーカルの歌声、
女性Voバンドとしては、正統派のアグレッシブさを描こうとしているのがこのバンドの特徴か。
音にはアメリカのヘヴィロック系とはいくぶん異なるミステリアスな雰囲気もあり、
インダストリアル系のモダンヘヴィネスと表現力のある女性Voが融合した聴き心地だ。
メロディアス度・・7 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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KELLS 「Anachromie」
フランスのゴシック・ヘヴィロック、ケルズの2012年作
モダンなヘヴィネスとゴシック的な耽美な世界観を合わせたサウンドで、
表現力ある女性ヴォーカルのフランス語の歌声で聴かせる、フィメールヘヴィロック。
緩急のついた楽曲はシアトリカルな雰囲気もあり、Voのヴァージニー嬢は、
ときにIn This Mormentばりにスクリームもこなす。楽曲は3〜4分台と短めであるが、
アレンジセンスもよく、メタリックな激しさの中にもヨーロピアンな叙情が感じられるので、
この手の女性声バンドの中ではかなり質が高く、聴きやすい部類だろう。
ドラマティック度・・8 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・8 総合・・8


KILLSWITCH ENGAGE「THE END OF HEARTACHE」
アメリカのメタルコアバンド、キルスウィッチ・エンゲージの3rd。2004作
メタルコアとはいっても、メタル聴きにとってはこれは全然普通にメロデスです(笑)しかも北欧系。
DARK TRANQUILLITYとかかつてのIN FLAMESとか、SOILWORKあたりを思わせるような。
北欧メロデス好きのアメリカの若者がハードコア要素をまじえてアルバムを作った、という印象。
ゴリゴリのギターリフに咆哮するド迫力のデス声から、メロディアスなギターフレーズによる切り返し、
ゆるやかな部分でのノーマル声による哀愁の表現などはOPETH的でもあるし、
その手のファンにはなじみやすいサウンドであるといってもいい。
ただ、やはり曲としてはアメリカらしくあまり複雑でなくノリ重視という感じなので、
じっくりとメロデスを楽しんだりする方よりは、ヘッドバンカー向けであるかもしれない。
メロディアス度・・7 暴虐度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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KILLSWITCH ENGAGE
アメリカのメタルコアバンド、キルスウィッチ・エンゲージの2009年作
以前はもっとメロデス的なサウンドだったと思ったが、本作で聴けるのは
いわゆるスクリーモ系のモダンさと、ヘヴィさとキャッチーさが混在した音で
かつてよりずいぶんと変化している。ときにメロディックなフレーズを奏でるギターなどは
けっこういい感じであるが、楽曲そのものは激しさもメロディックさもどっちつかずで、
よくいえばバランスがとれているが、悪く言うとインパクトが弱い気がする。
個人的には、スクリームの合間にノーマル声で歌われるキャッチーな部分を、
もっと極端にした方がよいような。今後の方向性に迷いを感じさせるアルバムだ。
メロディック度・・7 激しさ度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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Lafee
「17歳のゴシックプリンセス」という触れ込みでデビューした、
ドイツ人とギリシャ人のハーフという女性シンガー、ラフェーの2006作
2008年のアルバム「SHOUT UP」で日本デビューも果たした彼女だが、
本作はまだドイツ語で歌われているので、もっと直接に彼女の世界観に触れることができる。
メタルというよりはゴシック風のヘヴィロックという雰囲気の楽曲ではあるが、
モダンな質感の中にも随所に欧州の翳りある叙情美を内包させている。
しっとりとしたバラード曲などでの歌唱はとても17歳とは思えない才能を感じる反面、
曲そのものの魅力や表現力の点では、まだこれから伸びる余地のある音である。
メロディアス度・・7 ゴシック度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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Lafee「SHOUT UP」
ドイツ人とギリシャ人のハーフという女性シンガー、ラフェーの2008作
ドイツをはじめヨーロッパでは、17歳のゴシックプリンセスという触れ込みですでにかなりの人気らしい。
ちっょとロリな雰囲気のジャケからしてフィメールロック好きにはアピールするだろうが、
サウンドの方はEVANESCENCEをやや軽くしたようなゴシック風味のあるヘヴィロックという感じ。
楽曲自体にとくに目新しい部分や、耳を引くメロディなどはないのであるが、
ピアノをバックにしっとりと聴かせるバラードなどはなかなかいい感じだし、
シンガーソングライターという点を考えれば、彼女の若さと才能に今後も注目したい。
メロディアス度・・7 ゴシック度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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Lahannya 「Welcome to the Underground」
イギリスのゴシック・ヘヴィロック、ラーニャの2008年作
デジタルなシンセアレンジにモダンなヘヴィネスで聴かせる、インダストリアルなゴシックメタル。
ラーニャ嬢の歌声は中音域で、聴き心地は悪くないが、これという魅力は感じられないし
シンセアレンジもシンフォニックなわけではなく、ギターもそこそこヘヴィだが、とくに面白さはない。
ゴシックメタルとして聴くにはつらいし、デジタルでインダストリアル寄りのヘヴィロックなのだが、
楽曲やメロディそのものにインパクトやフックは薄く、アマチュアレベルの作品と言わざるを得ない。
ドラマティック度・・6 ゴシック度・・6 女性Vo度・・7 総合・・6
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Lamb of God「SACRAMENT」
アメリカのコア系メタルバンド、ラム・オブ・ゴッドの4th。2006作
新世紀に入ってからアメリカでのニュースクール/メタルコアブームには凄まじいものがあり、
キルスウィッチやらアンアースやらを筆頭に、タケノコのように続々と若手バンドが出てくるが
このバンドは聴いた瞬間になにかが違っていた。メタルとしての重さと確かな美意識が感じられたのだ。
SLAYERあたりを思わせるスラッシーな疾走感と、AT THE GATESTHE HAUNTED
あたりに影響を受けたとおぼしきメロディを感じさせるクールなリフが格好よい。
この手の若手にしては演奏力も抜群で、音に有無を言わせぬ威厳がある。
私のようなオールドなメタルリスナーも違和感なく聴ける、あなどれない逸材だ。
メロディアス度・・7 スラッシー度・・8 クールなリフ度・・8 総合・・8
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Lamb of God「wrath」
アメリカのメタルコア系バンド、ラム・オブ・ゴッドの5th。2009作
前作はAT THE GATESTHE HAUNTEDあたりからの影響を匂わせる質の高いサウンドだったが、
今作も同様にクオリティの高いアルバムだ。ドラマティックなイントロに続き、楽曲が始まると激しく疾走、
モダンヘヴィネスを体現するようなギターリフとスクリームヴォイスが重なり、重厚にたたみかけてゆく。
前作にあった北欧メロデス風味の叙情は抑え気味なので、いかにもアメリカのデスコアらしい
乾いた質感が前に出ているのが個人的にはやや残念なのだが、すでに活動10年を超えるバンドらしい
強力な説得力が音にはあり、そのあたりの若手メタルコアバンドとは格が違うという雰囲気である。
メロディアス度・・6 モダンヘヴィ度・・8 激烈度・・8 総合・・8
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Lamb of GodKilladelphia
アメリカのニュースクール系メタルバンド、ラム・オブ・ゴッドのライブDVD。2005作
この手の若手コア系バンドの中では、個人的にも評価が高いこのバンド。
まずツインギターのリフがしっかりメタルしていて、ほのかな叙情性があるのがよろしい。
ライブの方も演奏は安定していて、クールなリフを中心に組み立ててゆく楽曲は
かつてのAT THE GATESなど北欧のオールドスタイルメロデスに通じる部分がある。
メンバーの出で立ちはメタルというよりも短パンTシャツというコア系なのだが、
彼らの精神にはしっかりとメタルへのリスペクトがあるのだろう。
ただ、1曲はよくても何曲か続けて聴いているとやや単調に思えるのは仕方がないか。
クールなリフ度・・8 ライブ映像・・7 ライブ演奏・・7 総合・・7.5
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The Letter BlackBreaking the Silence
アメリカの女性声ロックバンド、ザ・レター・ブラックのミニアルバム。2009作
モダンなヘヴィさとグルーブに、なかなか表現力のある女性ヴォーカルの歌声。
楽曲そのものには新鮮味は感じないが、しごくまっとうな女性声ヘヴィロックとして
普通に楽しめる。いくぶん古き良きハードロック感覚もまじえているところもポイント。
メロディアス度・・7 ヘヴィロック度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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Light This City「Stormchaser」
アメリカのメタルコアバンド、ライト・ディス・シティの2008年作
女性Voによる強烈なグロウルヴォーカルを乗せて激しく疾走するスタイルで、
デスラッシュ、メロデス風味にモダンなコア風味を加えたという雰囲気。
安定感のあるパワフルなドラムが、メタリックな疾走感を生み出していて
かつてのAT THE GATESばりのリフとメロディックなフレーズを含んだギターが、
単なるメタルコアとは違った、クオリティの高いサウンドを描き出している。
解散後に発表されたアルバムながら、とても強力な作品に仕上がっている。
メロディック度・・8 激しさ度・・8 メロデスラッシュ度・・8 総合・・8
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LILITU「THE DELORES LESION」
アメリカのニュースクール系メロデスバンド、リリトゥの2004作
昨今のアメリカのニュースクール系バンドの多くは、AT THE GATESIN FLAMES
SOILWORKなどの北欧メロデスバンドから影響を受けているらしいが、
このバンドもいかにも北欧メロデス風の音作りで、叙情的に鳴り響くキーボードが印象的。
曲自体には取り立てて目新しさはないものの、メロウに奏でられるギターも良い感じだし
全体の雰囲気が湿りけのあるヨーロピアンな風なのが好印象だ。
あるいはゴシック的でもあるメランコリックな叙情が感じられるサウンドで
ジャケや内ジャケの自傷的な写真などから、悲しみ溢れるコンセプトが伝わってくる。
メロディアス度・・7 暴虐度・・6 メランコリック度・・8 総合・・8
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Luna MortisThe Abscence」
アメリカのエクストリームメタルバンド、ルナ・モーティスの2009年作
IN THIS MOMENTThe Agonistなど、女性声でありながらスクリームヴォイスで
歌いあげるバンドが、ここのところぐっと増えてきているが、このバンドもそのひとつ。
元はThe Ottoman Empireというバンド名でテクニカルなProgMetal的なことをやっていたらしいが、
本作でもかっちりとした演奏で、展開の多いアレンジで聴かせる手法はなかなかのもの。
モダンなエモコア要素と、北欧メロデス的なメロディアスなギターフレーズが合わさって
それなりに激しくも案外聴きやすい楽曲に乗るMary嬢の歌声は、
ノーマルで歌うとゴシックメタル風の趣があり、デス声の汚さとの対比がなんとも…笑
現時点では突き抜けた魅力はないのだが、質の高さでは他バンドにひけをとっていない。
メロディアス度・・7 暴虐度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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LYKAION「Nothin' But Death」
イタリアのメタルバンド、リカイオンの2012年作
ザクザクとしたヘヴィなギターと、ダーティなかすれたヴォーカルとともに、メタルコア的な激しさと
随所にキャッチーな感触を含んだ聴き心地のサウンドは、むしろアメリカのバンドに近いような。
楽曲自体はそれなりに聴きやすいのだが、これといった新鮮味はなく、ややラウドな音質も含めて
作品としての完成度は並といったところ。イタリアらしさや、他バンドとの差別化できる魅力が欲しい。
メロディック度・・7 モダンメタル度・・8 楽曲・・7 総合・・7
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MANNTIS 「Sleep In Your Grave」
アメリカのメタルコア系バンド、マンティスの2005年作
ツインギター編成の若手5人組で、スラッシーなリフとダミ声ヴォーカルを乗せて疾走する
いわばデスラッシュ風味のサウンドで、随所にメロディックなフレーズも含んだ聴き心地。
そこそこ質は高いのだが、これといった新鮮味は感じない。中庸の好作。
メロディック度・・7 暴虐度・・7 新鮮度・・7 総合・・7
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MASTODONRemission」
アメリカのモダンメタルバンド、マストドンの1st。2002作
ドカドカとやたらと手数の多いドラムと、変拍子に乗せるザクザクのギターを中心に、
メタルコア的なモダンさの中に、伝統的な正統派メタルのアナログ感覚を上手く残したサウンド。
そしてただヘヴィなだけでなく、轟音の向こうに得体の知れないミステリアスさも漂わせる表現力が見事。
日本盤には、2001年のミニアルバム「Lifesblood」全曲をボーナス収録。
ドラマティック度・・7 テクニカル度・・7 重厚度・・8 総合・・8
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MASTODONLeviathan」
アメリカのモダンメタルバンド、マストドンの2nd。2004作
ストーナー的な荒々しさを感じさせつつ、カッチリとした演奏力で聴かせる本作は、
ジャケのように「白鯨」をテーマにしたアルバムということで、大曲を含んだ構成的にも、
よりプログレッシブな要素をまじえている。モダンヘヴィと古き良きドゥームの融合、
存在感のあるドラムとギターリフによる、うねるようなグルーブ感が聴き手を刺激する。
ドラマティック度・・8 テクニカル度・・8 重厚度・・8 総合・・8
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MASTODONBlood Mountain」
アメリカのモダンメタルバンド、マストドンの3rd。2006作
疾走感溢れる1曲目からしてずいぶん激しくなった。音質がクリアになったこともあり、
今までよりもモダンな硬質感が前にでて、手数の多いドラムもますます際立っている。
ヴォーカルの歌唱やギターリフも含めて、メタルコア的な質感が強まったことで、
エクストリーム系としても聴けるサウンドであるが、テクニカルなリズムに乗せる
ヘヴィなリフには古き良きロックの感性もいくぶんは残している。
ドラマティック度・・7 テクニカル度・・8 モダンヘヴィ度・・8 総合・・8
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MASTODONCrack the Skye」
アメリカのモダンメタルバンド、マストドンの4th。2009作
正直、前作は派手でクリアになった分、魅力であるミステリアスさが薄らいでしまっていたのだが、
本作では、プログレッシブな知的さとヘヴィロックとしてのバランスが自然体で合わさり、
それとともに世界観を表現する音としての魅力がまたぐんと増している。
マイルドなヴォーカルとメロディアスな聴き心地の中に、どこか不穏なものを内包し、
さりげないリフやリズムの展開から、巧みに静かな緊張感を生み出している。
これはプログレの手法を、メタルサウンドで構築しているという、このバンドの方向性が
見事に結実した作品と言っていい。一方ではオールドなメタルのアナログ感覚も戻ってきた。
これはOPETHあたりにも通じる聴き心地なのだが、このバンドのポテンシャルもそのレベルに来た。
ドラマティック度・・8 テクニカル度・・8 プログレ度・・8 総合・・8.5
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Megan McCauleyBetter Than Blood」
アメリカの女性シンガー、メガン・マクカウレイの2007作
EVANESCENCEの成功以後、最近またこうした女性シンガー系が増えてきているが、彼女は
映画「ファンタスティック4」などにも曲が使用されたことで、すでにメジャーな存在のようだ。
サウンドの方はキャッチーなモダンロックナンバーから、NIRVANA調のオルタナ曲、
さらにはゴシック調の哀愁パラードまで幅広く、我々メタルリスナーにもピールする曲もある。
ジャケやブックレットのお色気写真もステキです。マイスペで試聴可能。
メロディアス度・・7 オルタナ度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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Mypollux 「Trouble Amarante」
フランスのゴシックロック、ミュポラックスの2005年作
女性ヴォーカルのフランス語の歌声と、適度にハードなギターワークとともに聴かせる、
ヨーロピアンなテイストのゴシックロックサウンド。メタルというほどにはヘヴィではなく、
紅一点Lussi嬢の表現力ある歌声とともに、しっとりとした耽美さとキャッチーな感触が合わさった聴き心地。
随所にスクリームヴォイスも含んだモダンでヘヴィロック的な要素もある。
メロディック度・・7 ゴシック度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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NaildowNWorld Domination
フィンランドのモダン・メロデスバンド、ネイルダウンの1st。2006作
きらきらとシンセワークで聴かせる、モダンなメロデスサウンドは
一聴して、CHILDREN OF BODOM + SOILWORKという雰囲気。
ノーマルヴォイスもまじえて流麗なギターとシンセが絡むスタイルは、暴虐さよりも
若者らしい勢いが前に出ていて、メロディの聴かせどころもなかなかセンスが良い。
メロデスというよりもスラッシーなナンバーもあったり、いかにもニュースクール的な
ボーダーのなさを感じさせつつ、ギターフレーズにはちゃんとツボを突く部分が多い。
この手の若手バンドにしては完成度の高いアルバムだろう。
メロディアス度・・7 暴虐度・・7 モダン度・・8 総合・・8
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NaildowN「DREAMCRUSHER」
フィンランドのモダン・メロデスバンド、ネイルダウンの2nd。2007作
前作はチルボドタイプの非常に高品質のメロデスサウンドであったが
本作ではぐっとモダン寄りなエクストリーム・ヘヴィロックに接近している。
といっても、メロデス的なギターワークにセンスのよいシンセが加わって
素直に格好いいと思える部分も多く、このメタルコア的なモダンさは
前作以上に若いリスナーには受けるだろう。個人的には苦手な音になった。
メロディアス度・・7 暴虐度・・7 モダンデス度・・8 総合・・7.5
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NAMELESS DAY RITUAL 「Birth」
ブルガリアのモダンメタル、ネームレス・デイ・リチュアルの2016年作
ツインギターに女性Voを含む編成で、ヘヴィなギターリフによるモダンな硬質感に、
ノーマル声とスクリームを使い分ける女性ヴォーカルを乗せた、ヘヴィロック/スクリーモ的なサウンド。
ゆったりとしたナンバーは、艶めいた女性声とともに、普通のフィメール・ヘヴィロックとして聴けるのだが、
これというインパクトは薄く、楽曲そのものにフックが物足りない印象。後半のしっとりとした浮遊感のあるナンバーは
女性声のキュートな魅力が活きていてなかなか悪くない。全体的には、激しさでゆくのかメロディアス性でゆくのか
方向性を定めて欲しいのと、全6曲35分弱というのもやや中途半端なボリュームか。
ドラマティック度・・7 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7
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New Years DayHeadlines & Headstones
アメリカの女性Voロックバンド、ニュー・イヤーズ・デイの2010年作
女性ヴォーカルの歌声で聴かせるキャッチーなメロディックロック。
楽曲にも演奏にもこれといって特徴はないのだが、
ヘヴィすぎないので普通のポップロックとしても楽しめる。
メロディアス度・・8 新鮮度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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ORESTIALove Lines & Blood Ties」
イギリスの女性Voヘヴィロックバンド、オレスティアの2011年作
伸びやかな女性ヴォーカルの歌声を中心に聴かせる、ゴシックメタル風味のサウンドで、
ヘヴィロック化したWITHIN TEMPTATIONという雰囲気もいくぶんある。
ギターリフのヘヴィさはメタルコア的でもあるが、このバンドの場合はスクームヴォイスは控えめで
あくまで美麗なフィメールヴォーカルをメインにしている点には、なかなか好感がもてる。
アグレッシブなメタル要素も随所にあり、新鮮味はあまりないが、新人としてはクオリティの高い作品だ。
メロディアス度・・7 ゴシック風味度・・7 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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PHOENIX MOURNING「When Excuses Become Antiques」
アメリカのニュースクール系メタルバンド、フェニックス・モーニングの2006作
北欧メロデスからの影響を感じさせるメタルコアサウンドで、
軽めの音ながら、チルボドやイン・フレイムス的な雰囲気で疾走。
がなりたてるヴォーカルにはさほど迫力はなく、ときおりノーマルヴォイスをまじえるあたり、
ソイルワーク的なモダンさもあるが、どちらにしてもメロデスというには暴虐さは薄い。
本物の北欧メロデスを好きな方には物足りない。若い初心者メタラー向けの音だ。
メロディアス度・・7 暴虐度・・7 楽曲・・7 総合・・7.5
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Protest the Hero「Fortress」
カナダのカオティックコア系バンド、プロテスト・ザ・ヒーローの2nd。2008作
SYSTEM OF A DOWNsikThに続くミクスチャー型の新世代バンドとして
一躍注目された前作から続き、本作も矢継ぎ早の展開でテクニカルに聴かせる濃密作。
せわしないリズムチェンジに、エモとスクリーモを両立させたようなヴォーカルを乗せ、
激しさの中にも叙情性をまぶして、変態気味の分裂サウンドを聴かせる。
ただ、メンバーがまだ若いこともあってか、テクニック的には見事なのだが、
聴いていて心に残るフレーズや曲はどれかと言われたら、とくに…すごいけどそれだけ、
という評価にもなりかねない。今後は何度も聴けるようなアルバムを目指して欲しい。
メロディアス度・・7 テクニカル度・・8 ヘンタイ度・・8 総合・・7.5
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SCAR SYMMETRY「SYMMETRIC IN DESIGN」
スウェーデンのモダン・メロデスバンド、スカー・シンメトリーの2005作
元THEORY IN PRACTICE、CARNAL FORGE、UNMOOREDなど、
実力者メンバーによるバンドで、そのサウンドは比較的聴きやすいメロデスサウンド。
とくにヘヴィリフとコントラストをなす流麗なギターワーク、バックのキーボード
そして、重々しい咆哮デス声と対になる効果的なノーマル声が印象的。
全体的に漂うモダンな雰囲気がいかにも現代的で、ニュースクール系のサウンドとしても聴けるかもしれない。
個人的には、昨今のスウェディッシュ・メロデス勢のモダン&ヘヴィな感覚は
さほど好みではないのだが。あとブラック声に慣れた方にはこのデス声はきついかも(笑)
メロディアス度・・7 暴虐度・・7 重厚度・・8 総合・・7.5

SCAR SYMMETRY「pitch|black|progress」
スウェーデンのモダン・メロデスバンド、スカー・シンメトリーの2nd。2006作
正直前作はモダンなメロデスという以外はとくに感心もしなかったのだが、
本作では疾走は抑え目で、その分メロディにメランコリックな質感をまとわせている。
SOILWORK通じるセンスとともにいっそう洗練されたサウンドは、
デス声とノーマル声を交互に使い分けるヴォーカルも見事だが、
ザクザクのリフとメロウなフレーズを効果的に聴かせるギターもなかなかだ。
うっすらとしたシンセをバックに、耳障りのよいマイルドなパートが流れの中で自然に
現れるのが特徴的。個人的にはモダンヘヴィネス風の部分はあまり好きではないが、
重厚なリフサウンドと、メランコリックな雰囲気を両方味わえる好作だとは思う。
メロディアス度・・8 暴虐度・・7 モダン度・・8 総合・・8
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September Mourning「Melancholia」
アメリカのヘヴィロックバンド、セプテンバー・モーニングの2012年作
ヘヴィなギターリフとともに激しくスクリームする女性ヴォーカル、
Emily Lazar嬢の歌声を中心にした、モダンなヘヴィロックサウンド。
ノーマルの女性声で歌う部分は、インダストリアルなゴス風味もいくぶんある。
ただ肝心の女性声に、Agonistのアリッサ嬢やIN THIS MOMENTのマリア嬢ほどの魅力はなく、
楽曲的にも、ヘヴィさの点でもメロディアスさもやや中途半端で、これといって突き抜けたものがない。
メロディック度・・7 モダンヘヴィ度・・7 女性Vo度・・7 総合・・7
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SHADOWS FALL「War Within」
アメリカのニュースクール系メタルバンド、シャドウズ・フォールの4th。2004作
ニュースクールやメタルコア系のバンドは、どれも似たりよったりという印象で
聴くに値するバンドはごく一握りだと思うのだが、このバンドはなかなかいい。
ザクザクとしたリフでヘヴィなサウンドを聴かせつつ、ほんのりと叙情性を感じさせる楽曲は、
モダンなヘヴィロック感触を覗かせつつも、根っこの部分ではしっかりメタルしている。
なかなか格好いいと思うし、そう嫌いでもないのだが、やはり昨今の若手と同様、
曲のレパートリーが少なく、アルバムを聴き終える前には飽きてしまうのが残念。
メロディアス度・・7 モダンメタル度・・8 楽曲・・7 総合・・7.5
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SHADOWS FALL「Retribution」
アメリカのメタルコアバンド、シャドウズ・フォールの2009年作
KILLSWITCH ENGAGEUNEARTHと並ぶ、MAメタルの代表格。
古き良きスラッシュメタルの質感を残しながら、モダンなヘヴィさと
メロディ性を融合させたスタイルで、今作も質の高いサウンドを聴かせる。
ザクザクとした硬質感とスクリームヴォイスに、ノーマル声と叙情パートとの
メリハリのあるコントラストも効果的で、メロディアスなギターフレーズも含めて、
激しさだけではないドラマティックさも本作の魅力となっている。
ドラマティック度・・8 激しさ度・・7 スラッシー度・・8 総合・・8
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SHADOWSIDE「Inner Monster Out」
ブラジルのモダンメタルバンド、シャドウサイドの2012年作
モダンなヘヴィさとメロディックな正統派の質感を盛り込んだ楽曲に
ハスキーでパワフルな女性ヴォーカルの歌声を乗せたスタイル。
硬質なギターリフで聴かせるヘヴィロック/メタルコア風味もありながら、
キャッチーな普遍性も含んだ作風は、広く受け入れられる質の高さがある。
個人的には、さらにメロディアスな方向へと行ってもらいたい気がするが。
メロディアス度・・7 モダンヘヴィ度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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SHEARBreaking the Stillness」
フィンランドの女性ヴォーカルメタル、シアーの2012年作
ハスキーな女性ヴォーカルの歌声と、シンセを含んだモダンなアレンジで、
ヘヴィかつキャッチーなサウンド。ドラマーはAMORALのメンバーということで、メロディアスな聴き心地とともに
メタルコア的な硬質感もあって、ボーダーレスな聴き心地はいかにも若者らしい。
女性シンガー、アレクサの歌声は中性的なパワフルさで、楽曲に爽やかな勢いを付加している
LACUNA COILのようにいくぶんゴシック風味もあるヘヴィロックとしても聴ける。
メロディアス度・・8 キャッチー度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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sikTh 「The Trees Are Dead and Dried Out Wait for Something Wild'」
イギリスのアヴァンギャルド・ラウドロックバンド、シクスの1st。2003作
凄いとの噂は聞いていたが、ちゃんと音を聴くのは初めてだったりする。
うねりのある変則リズムの上をヒステリックなツインヴォーカルが絶叫し、
ノーマル声とメロディアスなパートを織りまぜつつ、曲はカオティックに進行してゆく。
プログレメタル的要素とコアな過激さ混ぜ合わせ、エモ風の哀愁メロも取り入れた
モダンなごった煮サウンドだが、彼らの場合はメロディの具合が分かりやすいのがポイント。
確かに変態系であるが、構成力もあり案外聴きやすいのが人気の秘密だろうか。
メロディアス度・・7 メタル度・・7 変態度・・8 総合・・7.5
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sikTh 「DEATH OF A DEAD DAY」
イギリスのアヴァンギャルド・ラウドロックバンド、シクスの2nd。2006作
カオティックコアとも呼ばれるような、変態的でありつつも聴きやすいという不思議なサウンドで
デビュー作はなかなかの出来であったが、アメリカのレーベルに移ってのこれが2作目になる。
相変わらず破天荒な展開を見せながら、1stよりは曲調に整合感が出てきた印象で、
ヒステリックなVoが耳障りであるが、テクニカルなヘヴィロックとしてはそこそこ楽しめる。
反面、前作における魅力だった、キャッチーなメロディアスさを聴かせる部分での曲としてのメリハリは
やや減ったという印象もある。メタルというよりはモダンなテクニカルラウドロックの音像なのも若者向け。
8曲めあたりのスケール感を伸ばしてゆけば、ただのテクニカルラウドから一歩成長できるだろう。
メロディアス度・・7 テクニカル度・・8 変態度・・8 総合・・7.5
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SixFoRNinE
ギリシャのモダンメタル、シックスフォーナインの2015年作
ミドルテンポを主体に、マイルドなヴォーカルとモダンなヘヴィネスを含んだ骨太の聴き心地で、
随所にメロディックなギターフレーズなどを覗かせる叙情性も垣間見せる。
ジャケのイメージはもっとカオティックなものを想像したが、案外普通というか、
少し前のオルタナ系メタルという感じで、楽曲にはこれというインパクトはなかった。
曲によってはメタルコア的な激しい部分もあるが、このバンドならではの個性は薄いか。
取柄を上げるなら、ギリシャという辺境性を感じさせないところくらいか。音質も良いしね。
ドラマティック度・・7 モダンメタル度・・8 楽曲・・7 総合・・7
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The SLOT「Break the Code」
ロシアのヘヴィロックバンド、スロットの2011年作
2003年にデビューし、現在までに4作を発表している、男女ヴォーカルのヘヴィロックバンド。

こちらは「The Best of...」として出ているものの英語版になる。男性ヴォーカルのがなり声に、
ときにスクリームもする女性ヴォーカルが絡み、モダンなヘヴィネスとキャッチーな感触が合わさり、
デシタリィなシンセアレンジとともにアグレッシブなサウンドを聴かせる。Nookie嬢の歌声は伸びやかで表現力もあり、

個人的には男性声はいらない気もするのだが。さてロシア版ラクーナ・コイルという存在になれるか。
メロディック度・・7 ヘヴィロック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5
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The SLOT「The Best of...」
ロシアのヘヴィロックバンド、スロットの2011年作
ロシア語による男女ヴォーカルで聴かせるヘヴィロックバンド。2003年にデビューし、現在までに4作を発表。
本作は20曲入りのベストアルバム。男性ヴォーカルのラップ的な歌声と、EVANESCENCEあたりに通じる
ゴシックロック的な
女性ヴォーカルが合わさったユニークな作風。ラップ的なノリはあまり好みではないが、
女性Voの歌声はなかなか魅力的で、モダンなヘヴィネスの中に、美しいシンセアレンジもあったりしてあなどれない。
ミクスチャー感のあるヘヴィロックという点では、ロシアからもこうしたバンドが出てきたということが面白い。
メロディック度・・7 ヘヴィロック度・・8 女性Vo度・・8 総合・・7.5

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SOILWORKSworn To A Great Divide
スウェーデンのモダン系メロデスバンド、ソイルワークの7th。2007作
前作「Stabbing the Drama」のツアーの後、中心物であるピーター・ウィッチャーズが脱退し、
代わって今作からDIMENTION ZEROにも参加していたダニエン・アントンソンが加入している。
サウンドはこれまでよりもヘヴィになり、激しさと疾走感とが戻ってきている。
歌メロにおけるモダンなメロディアスさと、ブルータリティが融合している様は、
ARCH ENEMYにも通じる質感があるが、それに加えツインギターのメロディには
北欧メロデスとしての名残りである叙情性が感じられるのが、彼らの魅力だろう。
最近のメタルコア的なエモーショナルかつソリッドヘヴィなセンスと、
北欧のバンドらしい泣きのメロディが合わさった質の高いアルバムだ。
メロディアス度・・7 暴虐度・・7 モダン度・・8 総合・・8
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SOILWORK「Panic Broadcast」
スウェーデンのメロデスバンド、ソイルワークの2010年作
デビューからすでに12年、初期のメロデス路線から、ノーマルヴォイスを取り入れたモダンな作風で、
アメリカのメタルコアブームの火付け役ともなったこのバンド。本作のサウンドもヘヴィでアグレッシブかつ
モダンな硬質感で聴かせる、メタルコア的メロデス、というべきものだ。ツインギターの巧みな絡みによる
緩急をつけた構成力はさすがというもので、そこにモダンヘヴィネスの質感を上手く取り入れることで、
叙情性とアグレッションの同居を際立たせている。正直、好みの音ではないのだが、完成度は認めざるをえない。
メロディアス度・・7 モダンヘヴィ度・・9 新鮮度・・7 総合・・8
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SOILWORK「The Living Infinite」
スウェーデンのモダン・メロデスバンド、ソイルワークの2013年作
ノーマルヴォイスを取り入れたモダンな作風で、メタルコアブームの火付け役ともなったこのバンド。
モダンヘヴィネスに接近した前作の流れから、本作では初期を思わせるメロデスサウンドが融合している。
ツインギターのリフとフレーズによる構築性は見事で、Disc1ではオルガン風のシンセアレンジなども含みつつ
スローテンポの部分でもダレることなく、軽すぎず重すぎずというメタルとしての格好よさが感じられる。
ノーマル声と吐き捨てを巧みに絡ませるヴォーカルも楽曲アレンジ同様の成熟が感じられ、
メロディックな要素を強めた作風のため聴き疲れはしない。Disc2の方は、モダンな硬質感が強い作風で、
こちらはさほど好みではないのだが、ともかくベテランのレベルに到達した底力を見せつける力作である。
メロディック度・・8 メロデス度・・7 構築センス・・9 総合・・8
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SONIC SYNDICATE「Love and Other Disasters」
スウェーデンのモダンメロデスバンド、ソニック・シンディケイトの3rd。2008作
女性ベーシストを含む6人組で、ギターの2人とヴォーカルは兄弟らしい。
サウンドはSOILWORKや後期IN FLAMESからの影響を思わせながら
スクリームヴォイスとヘヴィなリフで聴かせる部分と、美しいシンセワークを取り入れた、
ノーマルヴォイスでの叙情パートを組み合わせた、メタルコア色の強いモダンなメロデス。
目新しい要素はあまりないものの、そつのないアレンジと楽曲のメリハリにおいて
質の高さが光っている。メロディアスなメタルコア好きなリスナーには人気がありそう。
ドラマティック度・・7 暴虐度・・7 モダンメロデス度・・8 総合・・7.5
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STILL REMAINS「OF LOVE AND LUNACY」
アメリカのメタルコア系バンド、スティル・リメインズの2005年作
「メタルコア」といっても、普通にキーボード入りの哀愁メタルとして聴ける。
確かに、ヘヴィリフ+咆哮&ノーマル声という、昨今流行りのスタイルなのだが、
このバンドの場合、やはり大きいのはサビの場面で鳴らされるキーボードで、
それが楽曲における叙情と哀愁を増幅させている。歌メロがキャッチーなのもいい。
難点は曲がどれもやや似たりよったりなのだが、1stと考えれば完成度は高いですな。
メロディアス度・・7 哀愁度・・8 キーボード入りはいいな度・・8 総合・・7.5
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Straight Line StitchFight of Out Lives
アメリカのエクストリームメタルバンド、ストレート・ライン・スティッチの2011年作
これがすでに4作目らしいが聴くのは初めて。サウンドはけっこう激しいヘヴィさとともに
ヒステリックなスクリームヴォイスで聴かせるもの。アフリカ系のアメリカ人というAlexis嬢の歌声は
これといって魅力に欠けるが、ノーマルな女性Voとスクリームの使い分けはなかなか立派。
楽曲はブルータルなヘヴィさが強いわけでもなければ、メロディアスというほどでもない、
いくぶん中途半端なもどかしさを感じる。これが嬢メタルというなら、自分はそんなジャンルはゴメンだ。
メロディアス度・・7 暴虐度・・7 モダンヘヴィ度・・7 総合・・7.5
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SWORN ENEMY「MANIACAL」
アメリカのハードコア系メタルバンド、スウォーン・エネミーの3rd。2007作
バンド名からしてARCH ENEMYから影響を受けているのかと思いきや、
そういうわけでもなさそう。そのサウンドは最近のコア系バンドにしては、
むしろかつての王道のベイエリアスラッシュ的な質感もあって普通に聴ける。
ヴォーカルのスクリームにもそう暴虐な汚さもなく、ザクザクのギターで疾走するスタイルは
かつてのスケーターズロックのデスコア版という雰囲気だろうか。目新しさはないものの、
モッシュ的なノリとスラッシュメタルを合体させた、なかなか質の高いサウンドだ。
メロディアス度・・6 暴虐度・・7 スラッシー度・・8 総合・・7.5
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SYLOSIS「Conclusion of an Age
イギリスのスラッシュ風メタルコアバンド、サイロシスの2008年作
ツインギターの5人編成で硬質なリフとスクリームヴォイスでスラッシーに疾走しつつ、
随所にメロディックなギターフレーズやノーマルヴォイスを織り込んだ
モダンなメタルコア要素も感じさせるサウンド。北欧デスラッシュのような感触もあるが、
リフやメロディ自体にそう魅力がないので、正直、途中で飽きがきてしまう。
スラッシュとメタルコアの中間という、若者ならではのボーダーレス感覚がむしろ中途半端。
ドラマティック度・・7 スラッシュ度・・7 モダン度・・8 総合・・7.5
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SYSTEM OF A DOWN「MEZMERIZE」
アメリカのミクスチャー・メタルバンド、システム・オブ・ア・ダウンの3rd。2005作
メタルとしてはまったくノーチェックだったのだが、聴いてみてびっくり。
これは変態系テクニカルメタルといってもいいサウンドです。
突進するアグレッシブさと、ひょいとジャンプするような唐突な展開、
個性的な型破りなヴォーカルスタイルにどこか民族調のメロディ…
無茶なようでいて整合感もあるという、ジャンル分け不能な不思議な音。
ポストロックの深遠さと、ハードコア、メタル、あるいはラップや民族風味も取り入れ、
「知性ある馬鹿の掟破り」といった感覚で、自由な発想で作られた音楽はかなりのインパクト。
曲がつながっていて全37分。どうやらこの続きは別アルバムとして出るらしい。
左側開きのデジパックジャケといい(輸入盤)どこまでも型破りなバンドである。
メロディアス度・・7 テクニカルメタル度・・8 変態度・・9 総合・・8
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SYSTEM OF A DOWN「Hypnotize」
アメリカのミクスチャー・メタルバンド、システム・オブ・ア・ダウンの4th。
前作「MEZMERIZ」を聴いた時は、その型破りなインパクトに驚いたが、それに続く4作目。
一聴したところ、突進力が増していて、ヘヴイロック風のメタル度が高まり、良く言えば分かりやすくなっているという印象。
全体的に前作にあった“ごった煮”サウンドを整備して仕上げてきたなという感じで、ひっちゃかめっちゃかな変態性よりも
むしろ直線的なクールな質感の演奏部分が増えている。もちろん個性的なサウンドであるのに変わりはないし、
メタリックな硬質さとやや奇妙な歌メロとのメリハリ、短い曲を間髪おかずに続けてゆく変わり身の早さなどは健在で、
アルバムとして一気に聴けてしまうだけのものはあるが、インパクトの点では前作よりも薄れたのは否めない。
しかし言い方を変えれば、変態度が下がったおかげで、もう少し普通のリスナーにもとっつきが良くなった、
とも言えるかもしれない。このバンドをまだ知らない人々には充分に刺激的であるのは確か。
メロディアス度・・7 テクニカル度・・8 変態度・・8 総合・・8
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TEXTURES「Drawing Circles」
オランダのテクニカルメタルバンド、テクスチャーズの2006年作
ツインギターにシンセ奏者を含む6人組で、変則リズムを多用したテクニカルな楽曲に
ザクザクのギターリフとシンセを重ねた重厚なサウンド。スクリームヴォイスが加わると
Meshuggahなどを思わせるが、こちらはもっとモダンなメタルコア質感がある。
メロディアス度・・7 テクニカル度・・8 ヘンタイ度・・7 総合・・7.5
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TEXTURES「Silhouettes」
オランダのテクニカルメタルバンド、テクスチャーズの2008作
ザクザクとしたリフとテクニカルな展開でたたみかけつつ、ヴォーカルはスクリームと
ノーマル声を使い分け、メタルコア的なモダンなメロディアスパートを上手く取り入れている。
うっすらとしたバックのシンセが硬質感をやわらげていて、激しくても聴き疲れしない。
モダンなコア風味は個人的にさほど好きになれないが、このバンドはぎりぎり許せるくらいか。
メロディアス度・・7 テクニカル度・・8 ヘンタイ度・・7 総合・・8
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TRIVIUM「ASCENDANCY」
アメリカのコア系メタルバンド、トリヴィウムの2nd。2005作
パワフルかつ重厚に疾走する楽曲に、北欧メロデス的な叙情的なツインギター、
硬質なリフでスラッシーに押しつつも、曲には必ずメロディアスな聴かせ所があるのもポイント。
Voの歌唱が好みを分けるところだが、咆哮するだけでなくノーマル声で歌うパートもあり、
若いバンドながら、曲の中でのメリハリとバランスもしっかりとれている。
演奏の質、楽曲ともにレベルが高く、この手のアメリカのバンドの中では、
メロディアスさの点でも頭ひとつ抜けていると思われる。コア系嫌いな私でも一応は聴けた。
メロディアス度・・8 暴虐度・・7 メタルコア度・・8 総合・・7.5
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UNEARTH「THE ONCOMING STORM」
アメリカのメタルコアバンド、アンアースの2004年作
ようするに「メロデスっぽいものを取り入れた、モッシュありの若者向けデスメタル」という感じ。
このバンドの音もかつてのAT THE GATESとか、あの頃の北欧メロデス的なものを感じるが、
違うのは、メロディはあくまでスパイスにすぎず、基本は重厚なメタルサウンドであること。
そこにモッシュというか、パンク、ハードコア系の精神性を根底に置いているというところか。
もっとメロディアスなものが好きな私などからしたら、とくに耳をひくようなものはないのだが、
甘すぎないクールなメロディアス・デスラッシュものを聴きたいならいいバンドだとは思う。
メロディアス度・・7 暴虐度・・8 ヘヴィ度・・8 総合・・7.5
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UNEARTHIII: In the Eyes of Fire
アメリカのメタルコアバンド、アンアースの2006年作
北欧メロデス風味もあった前作に比べ、よりソリッドなサウンドとなり、
デスラッシュ的な疾走感と、クールなテクニカル性が合わさった感じがする。
ツインギターの巧みにフレーズ構成はARCH ENEMYなどを思わせるものもあるが、
こちらはよりスラッシーな感触で、モダンな硬質感とともに容赦のない切れ味がある。
ときおりメロディアスなフレーズを織り込みつつも、甘すぎない硬派さが魅力だろう。
メロディック度・・7 激しさ度・・8 硬質度・・9 総合・・8
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UNEARTHMarch
アメリカのメタルコアバンド、アンアースの2008年作
ヘヴィな激しさは前作に比べていくぶん抑えられて、硬質さとメロディアスさのバランスがとれた
スタイリッシュなメタルコアサウンドに、より磨きがかかっている。ツインギターによるフレーズは
ときに流麗なほどにメロディアスありつつも、リフにおける切れ味はさすがというべきもので、
楽曲における叙情パートへの移行などもじつにスムーズになってきている。
反面、強烈なインパクトは前作よりも薄れたかもしれない。より一般向けになったということか。
メロディック度・・7 激しさ度・・7 硬質度・・7 総合・・7.5
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Valentine「Today It Begins...」
アメリカの女性Voヘヴィロックバンド、ヴァレンタインの2010年作
EVANESCENCEの成功以降、女性Voをフロントにしたバンドは続々と増えてきているが、
このバンドはゴシックロック色は薄く、むしろ正統派のHR的なオーソドックスな曲調。
エミリー嬢の歌声も、あまりヘヴィなものよりも軽快なナンバーにフィットする感じで、
ハスキーな歌唱が爽快さを生んでいる。もちろんモダンなヘヴィ質感もあるので、
最近のリスナーにも受けるだろう。新鮮味は薄いが女性Voロックリスナーならチェック。
メロディアス度・・7 女性Vo度・・8 新鮮度・・7 総合・・7.5
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VELCRA「Consequence Of Disobedience」
フィンランドの女性Voロックバンド、ベルクラの1st。2002作
サウンドはゴシック色もある女性Voのインダストリアルロックという感じで、
ヒップホップ的な跳ねるリズムに、ヘヴィなギターリフが重なり、
そこにスクリームとしっとり声を歌い分けるジェシー嬢のヴォーカルが乗るというスタイル。
キーボードによるきらきらとしたアレンジもあって、ゴシックメタル風の質感もあるので
かろうじて「こちら側」の音楽として楽しめるものの、根本の部分ではヘヴィロックの色が強い。
よりデジタリィになったEVANESCENCEという言い方もできるかもしれない。
メロディアス度・・7 ゴシック度・・6 女性Vo度・・7 総合・・7
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VELCRA「Between Force and Fate」
フィンランドのヘヴィロックバンド、ベルクラの2nd。2005作
前作は多少はゴシック的な質感もあったが、今作では完全にモダンな
ヘヴィロックとなっている。ザクザクのヘヴィギターとドラムに、
ラップ的なリズムを取り入れながら、ジェシー嬢の激しめの歌声が乗る。
それでいてときに美しいシンセワークやコーラスなども取り入れていて、
激しさの中にも、しっとりと聴かせる部分もあり、やはりこれもひとつの
EVANESCENCEからの発展形のサウンドといえるのだろう。
メロディアス度・・7 ゴシック度・・5 モダンヘヴィ度・・8 総合・・7
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WALLS OF JERICHO「The American Dream」
アメリカのエクストリーム系メタルバンド、ウォールズ・オブ・ジェリコの2008年作
このバンド名で真っ先に思い浮かぶのはHELLOWEENなのだが、世代が違う…笑
このバンドはモダンなヘヴィネスと咆哮する女性ヴォーカルで聴かせるスタイル。
ザクザクとクランチの効いたギターリフに、到底女性とは思えない強烈なスクリームヴォイス。
デスメタルともスラッシュとも微妙に異なる質感は、ARCH ENEMYの出現以降のアメリカの
エクストリームメタルシーンでは、むしろモダンヘヴィネスの主流なのかもしれない。
正直、リズムのハネ方や音圧の単調さは、自分のような昔ながらのメタラーにはきついのだが
コア系のメタルが好きな方なら、この凄まじい女性の吐き捨て声を聴いてみてもいいかもしれない。
メロディアス度・・6 暴虐度・・8 モダンヘヴィネス度・・8 総合・・7.5
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WHITE EMPRESS 「Rise of the Empress」
アメリカのエクストームメタル、ホワイト・エンプレスの2014年作
元CRADLE of FILTHのギタリストを中心に、女性Vo、女性Bにシンセを含む6人編成で、
モダンな硬質感をともなった重厚さとシンフォニックなシンセアレンジによる荘厳な世界観に、
強烈なスクリームヴォイスと女性声を使い分けるメアリー嬢の歌声を乗せたサウンド。
ブラストビートを含んだデスメタル的な激しさと、クレイドルにも通じる耽美な妖しさが合わさって、
The Agonistのようなモダンな女性声エクストリームメタルにヨーロピアンなテイストを付加したような感触だ。
タイトなドラムも含めて確かな演奏力も光るのだが、楽曲そのものの展開やフックの魅力はまだまだという印象。
全体的にはデス声メインの曲が多いので、個人的にはノーマルの女性声パートがもっとあればと思う。
ドラマティック度・・8 暴虐度・・7 モダン度・・8 総合・・7.5
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ZephyrA 「Mental Absolution」
スウェーデンのエクストリームメタル、ゼフィラの2015年作
女子プロレスラーのようなモヒカンヘアーの女性シンガーを擁するバンドで、
スラッシーなギターリフと随所にメロディックなテイストも覗かせながら、
低音のグロウルヴォイスとノーマルな女性声を使い分けるアサ嬢の歌声が乗る。
基本はミドルテンポを主体にモダンなヘヴィネスと激しい疾走パートも織り交ぜつつ、
美と醜のコントラストというようなメリハリのある構成で、楽曲には適度に叙情性もあり、
ノーマルの女性声は案外キュートだったりして意外と聴きやすい。今後の成長に期待したい。
ドラマティック度・・7 重厚度・・8 女性Vo度・・7 総合・・7.5
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VA/METAL GAGA
いまや世界的人気のポップシンガー、レディ・ガガの曲をメタルアレンジしたアルバム。2011年作
正直、レディ・ガガについてはファンでもなんでもないので、いただいたCDを少し聴いた程度、
参加しているのはTiger Force、Antichrist Superstars、F.O.D.、S.D.M.、Metalback、Hanoi Cru、
Night Halem、Nailhead、Metallover、Paradise Queenといった面々で、正直全然知らない。
まあとにかく聴いてみるが、元曲のガガっぽさを残しつつ、激しいメタルにしているのが分かる。
打ち込み系のユーロビートは苦手な自分なので、むしろ本家以上に聴き安かったりする。
いや、これならいっそ、このアレンジで実際にガガに歌って欲しい気もするが…無理か。
しかし女性ヴォーカルのバンドはともかく、男ヴォーカルになるとガガの曲なのかもう分からん。笑
メロディアス度・・7 メタルアレンジ度・・8 ガガ度・・7 総合・・7.5
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