しっとり系女性ヴォーカル特集
美しい歌声にうっとりしたい方へ


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2001年以降に購入したものから、「女性Voの歌声」という部分を重点に置きセレクトしました。
ゴシックメタル系はなるべくデス声抜きのものから選びました


WITHIN TEMPTATION「MOTHER EARTH」

オランダの女性Vo入りゴシックメタルバンド、ウィズイン・テンプテーションの2nd。
今作は全篇が美声のシャロン嬢の歌になり、デス色は全面撤廃。これが大成功。
楽曲はケルティックな質感を増し、泣きのシンフォニック満載の作品に。
これならメタル聴かないシンフォファンでも聴けます。素晴らしい。
ゴシック的ダークさは後退したが、清艶なシンフォニック・ゴシックという新たな地平に。
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WITHIN TEMPTATION「THE SILENT FORCE」

オランダのゴシックメタルバンド、ウィズイン・テンプテーションの3rd。2004作
サウンドはよりシンフォニックな音の厚みが増しており、人気バンドとしての風格ただよう
しっかりとしたプロダクションも見事。またなによりこのバンドの魅力であるメロディも充実していて、
曲ごとの盛り上げ方、アレンジの質は、その辺の似た者ゴシックバンドとはやはり格が違う。
バックの大仰なコーラス、オーケストラが音の荘厳さと説得力を付加しているが
大前提となるのはシャロン嬢のヴォーカリストとしてのこの力量あってのもの。
女性Voファンは全員聴くべし、の大傑作。
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EDENBRIDGE「ARCANA」

オーストリアのフィメールヴォーカル入りシンフォニックメタルバンド、エデンブリッジの2nd。
美形Voサビーネ嬢の清らかな歌唱は前作よりさらに説得力を増し、
その天上界のような格調高いドラマティックサウンドに磨きをかけている。
音質も向上し、セカンドギタリストが加わったことで音に厚みも増した。
最終曲「ARCANA」の美しさにはメタルファン/シンフォファンともに心打たれることうけあい。
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EDENBRIDGE「SHINE」

オーストリアの女性Voシンフォニックメタルバンド、エデンブリッジの4th。2004作
サビーネ嬢の清らかな天上の美声は今作でももちろん健在で、その母性をも感じさせる歌声には
いっそうの表現力が備わっており、聴いていて思わずうっとりとなる(*^-^*)
今作は曲にエスニックなメロディなども取り入れていて雰囲気に幅を持たせているのも効果的で、
時にシンフォニックに、時にメタリックに疾走しながら、メロディアスなギターフレーズを聴かせる
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NIGHTWISH「CENTURY CHILD」

フィンランドの女性Voシンフォニックメタルバンド、ナイトウイッシュの4th。2002作
今回も方向性はそのままに、よりシンフォニック度を増した曲アレンジで納得の出来となった。
Voターヤのオペラティックな歌唱は円熟を見せ、表現力は向上。
曲のアレンジ面でも音の重ね、リズム面、共に過去最高のクオリティになったといって良い。
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NIGHTWISH「ONCE」

フィンランドの女性Voシンフォニックメタルバンド、ナイトウィッシュの5th。2004作
大胆にオーケストラを導入した壮麗なシンフォニックさと、ターヤのオペラティックな歌唱が
存分に発揮されたNIGHTWISH節が、いつも以上にアレンジの完成度を伴って耳に響く。
ヘヴィさと、キャッチーさのバランスも絶妙で、たおやかなピアノ、キーボードもとくに美しく、
バンドとしての方向性に対する自信のような団結力が音には感じられる。
クラシカルさとシンフォニック性、ゴシックとメタル、そして清艶な女性ヴォーカルと、
彼ら以外にはできないバランスで見事な傑作を作り出した。
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DREAMS OF SANITY「The Game」

オーストリアのゴシックメタルバンド、ドリームス・オブ・サニティーの3rd。2000作
クラシカルなシンセとツインギターによるメロディ、そして女性Voで聴かせるサウンドは、
ゴシックメタルというよりはロマン派のフィメールシンフォメタルと言うべきか。
前作の濃密な壮麗さに比べて、今作ではいくぶんスタイリッシュな雰囲気になり、
いくぶんのモダン化が感じられるが、表現力を増した
サンドラ嬢の歌声はじつに美しい。
もちろんロマンたっぷりのクサいメロディも聴け、ストーリーを描いてゆく音作りは非常に魅力的だ。

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ELIS「DARK CLOUDS IN A PERFECT SKY」

リヒテンシュタインのゴシックメタルバンド、エリスの2nd。2004作
ヨーロピアンな情緒を感じさせるそのサウンドは今作も健在で、ぐっと音の厚みが増している。
サビーネ嬢の歌唱はオペラティックで、その美声は楽曲にクラシカルな雰囲気をもたらし、
アルバム全体にも堂々とした説得力を付加している。シンフォニックなシンセのアレンジも美しく、
メタリックな要素も残しながら、サウンドは軽すぎず重すぎず、理想的なバランスを保っており、
女性声ゴシックメタルの傑作といってよい。ドイツ語で歌われるラストのバラードはじつに感動的。
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LEAVES' EYES「VINLAND SAGA」

ゴシックメタルバンド、リーヴズ・アイズの2nd。2005作
サウンド的にもWITHIN TEMPTATIONに対抗してか、しっとり系の雰囲気が増しており、
リブ・クリスティン嬢の歌声を前作以上に楽しめる「癒し系ゴシックメタル」サウンドとなっている。
クオリティ的にもウィズインの牙城に迫らんというレベルに来ているので、女声ゴシメタ好きはまず必聴。
ビデオクリップでは、ジャケの着物風ドレスを着た動くクリスティン嬢が見られる。フェロモンにうっとり(笑)
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THE GATHERING「SOUVENIRS」

オランダの女性Vo(元ゴシック)ロックバンド、ザ・ギャザリングの7th。2003作
このアルバムは、基本的には最近のアンビエントな脱メタルのの流れをくむもので、
キーボードを効果的に使った、メタル色の薄いフィメールロックとなっている。
アネク嬢の歌唱はより温かみと母性的な深みを帯び、たゆたうような倦怠と静寂の美を描いている。
もはやゴシックメタルとは到底呼べないものの、美声の女性Vo好きには変わらずアピールできる魅力もある。

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Agua de Annique 「Air」

THE GATHERINGの女性Vo、アネク嬢の新バンド、アグア・デ・アニクのアルバム。2007作
やはり近年のTHE GATHERINGに近い、しっとりとした
やわらかな女性声ロックで違和感はない。
アネクの歌声は、年季を経た表現力と同時にリラックスしたようなやわらかみも感じさせ、
「大人の女」としての色気を感じさせる歌声を聴かせてくれる。
メタル色は薄いが、ほのかに薄暗いフィメール・アンビエント・ロックとして充分楽しめる。
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DELAIN「April Rain 」

オランダのゴシックメタルバンド、ディレインのアルバム。2009作
若干21歳の
シャルロット嬢の歌唱は1stに比べて格段にその表現力を増し、
シンフォニックなシンセをバックに美しくも艶めいた歌声を聴かせてくれる。
曲によっては、最近のヴィズインよりもウィズインらしい雰囲気のものもあって、
このフィメールゴシックの王道たるサウンドは多くのファンを得るだろう。
メロディと叙情性の点でも、ウィズイン、エピカ、リーヴズ・アイズに匹敵できる作品だ。

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LUNATICA「New Shores」

スイスのシンフォニックメタルバンド、ルナティカのアルバム。2009作
アンドレア嬢の清涼な歌声をを中心に、美しいシンセワークと、
これまで以上に繊細なアレンジが光る、完成度の高い作品だ。
メタリックなヘヴィさは控えめに、あくまで女性Voバンドとしてのたおやかな質感をメインに
じっくりと聴かせる曲が多く、やや中途半端に思えた前作に比べて方向性がはっきりした。
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Good Things EndOut of Nowhere」

オランダのゴシックメタルバンド、グッド・シングス・エンドのアルバム。2008作
サウンドは表現力豊かな
女性ヴォーカルを中心に、適度にヘヴィでメランコリック、
そして、ときにWITHIN TEMPTATIONを思わせるシンフォニックなアレンジもある。
聴きやすくメロディアスな楽曲は、反面、このバンドならではの個性はまだ薄いのだが、
女性Voの素晴らしい歌唱の説得力で、堂々たるクオリティの作品に仕上がっている。
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PALE FOREST「EXIT WOULD」

ノルウェーの女性Voアンビエント・ゴシックロックバンド、ペール・フォレストの3rd。2001作
とにかくこのキュートな歌唱、歌声だけで個性になっているのがまず素晴らしい。
曲はキーボード、ピアノなどを控えめに使いながら、アンニュイさと優しさを表現出来ていて
暗黒度はかなり薄いのだが(ゴシックよりはアンビエント寄りか)、決して軽いわけではない。
このまま成長してゆけばさらに素晴らしい女性Voバンドになるに違いない。
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BRAVE「SEARCHING FOR THE SUN」

アメリカの女性Voトラッド・メタルバンド、ARISE FROM THORNSが改名したブレイブの1st。2002作
トラッド色を抑え気味にした、アンビエント・ゴシックメタルに近い音でとても聴きやすい。
THE GATHERINGなどの女性声ゴシックメタルファンと同時に、
ALL ABOUT EVE
KARNATAKAあたりのファンにも聴いてもらいたい音。
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XANDRIA「RAVENHEART」

ドイツの女性Voゴシックメタルバンド、ザンドリアの2nd。2004作
とにかくまずこのジャケだけで、女性声ゴシックメタル好きは胸キュンもの、そして即買必至。
サウンドはいかにも王道のゴシックメタルで、WITHIN TEMPTATIONEVANESCENCEが好きなら問題なくお薦め。
曲はだいたい3分〜5分とコンパクトですが、メタリックなギターにシンセがからみ、
ときにシンフォニックに聴かせます。そしてそこにリサ嬢の歌唱が乗ると…もううっとり。

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MOONLIGHT「FLOE」

ポーランドの女性Voメイン、ゴシックメタルバンド、ムーンライトの4th。2000作
浮遊感のある耽美な曲調に美しい女性Vo。アンビエントな雰囲気を増し、しっとりと聞かせるサウンドだ。
チェロやヴァイオリンなど、クラシック系のゲストがバックの演奏をより格調高いものにし、
ポーランド語による歌唱は英語にはない不思議なやわらかさをかもし出す。
美と静謐とに彩られた叙情派ゴシックの傑作アルバムである。

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LACUNA COIL「COMALIES」

イタリアのゴシックメタルバンド、ラクーナ・コイルの3rd。2002作
ヘヴィにメタルしている部分と、クリスティーナ嬢の美声とのバランスが良く、
シンフォニックなキーボードでの盛り上げなど、サウンドとして最高作といっていい。
時にデス声を交える男性Voの存在が邪魔に思えながらも、それがアクセントになっていることも確か。
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MORTAL LOVE「I HAVE LOST......」

ノルウェーの女性Voゴシックメタルバンド、モータル・ラブの2nd。2005作
キュートな声質の
CAT嬢の歌唱はこの手のフィメールゴシック好きなら萌え必至(笑)
バックの演奏も重厚さが増していて、アンビエントな静謐パートとのメリハリがついた。
美しいピアノやシンフォニックなシンセのアレンジもよろしく、
今となっては意外に数少ない
正統派フィメールゴシックメタルの正しい継承者だ。
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CHALICE「AUGMENTED」

オーストリアのゴシックメタルバンド、シャリスの3rd。2003作
しっとりとした耽美派の女性声ゴシックメタルアルバムで、曲のアレンジや演奏がぐっとこなれてきた印象。
前作までややあったB級感が消え、マイルド&アンビエント色のある美しい作品に仕上がっている。
シラリー嬢の美声の歌声は相変わらず素敵でメロウなギターリフに絡むフルートもなかなか効果的。

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THE CREST「Vain City Chronicles」

ノルウェーの女性Voゴシックメタルバンド、ザ・クレストの2nd。2005作
イントロからヴァイオリンの音色、ギターはよりヘヴィになっているが、
曲にはロックとしての軽快さがあり、そこに乗る女性Voも魅力十分。この手としてはモダンな音で、
むしろゴシックロックというべきサウンドは、マニア向けにとどまらない聴きやすさがある。
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STREAM OF PASSION「Embrace The Storm」

アンソニー・ルカッセンによるゴシックメタルプロジェクト、ストリーム・オブ・パッションのアルバム。2005作
しっとりとした美声の女性Voを中心に、しっかりゴシック風のリフを弾くルカッセンのギター、
そこに美しいピアノやチェロヴァイオリンが絡むゴシックハードロック。
MARCELA嬢の歌声はTHE GATHERINGのアネク嬢を思わせるものがあり、表現力もなかなか。
ダークさよりもヨーロピアンな情緒が前に出ているので普通に聴きやすい。
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Kingfisher Sky「Hallway of Dreams」

オランダのメロディック(ゴシック)メタルバンド、キングフィッシャー・スカイのアルバム。2008作
WITHIN TEMPTATIONのDrらが結成したバンドで、
女性ヴォーカルの歌声をメインに、
適度にメタリックなギターと、美しいシンセワークで聴かせるサウンド。
ゴシックメタルというほどのダークな雰囲気はなく、後期のTHE GATHERINGなどと同様に
浮遊感のある女性Voメロディックロックとして楽しむ方がいいだろう。
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LUMSKDet Vilde Kor」

ノルウェーのトラッドメタルバンド、ラムスクの3rd。2007作
女性Vo、女性Vlnを含む7人組で、北欧的なものがなしいメロディを奏でるギターに、しっとりとしたシンセワーク、
そこに乗る女性Voの歌声も、まるでPAATOSWHITE WILLOWあたりを思わせるような
たゆたうような美しさを感じさせる。薄暗い叙情性はノルディックの風を運んでくるかのようで、
メタリックなエッジがない分、聴いていてゆるやかに音世界に埋没できる。
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LYRIEL「Autumntales」

ドイツのトラッド・ゴシックメタルバンド、リリエルのアルバム。2006作
艶やかなヴァイオリンの音色に
可憐な女性ヴォーカルのフォークメタル。
ときに男性Voとの絡みや、チェロ兼コーラス担当の女性声も加わって美しく聴かせる。
メタル的な重厚さやドラマティックさはあまりなく、LUMSKあたりが好きな人にもお勧めできる。
録音面での弱さや演奏、曲におけるマイナー臭さはあるが、それを上回る優美なメロディと
美しい女性ヴォーカルが味わえるので、その手が好きな方は充分聴く価値ありだ。
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ANGELZOOM

ドイツの女性Voゴシックポップバンド、エンジェルズームのアルバム。2004作
ロック色はなく、シンフォニックなシンセをバックにクラウディア嬢の天上の美声が響く。
アンビエントなフィメールヴォーカルものに近いが、女性Vo好きであれば問題なく受け入れられるだろう。
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AMBEON「FATE OF A DREAMER」

AYREONのアンソニー・ルカッセンによる女性Voメインのアンビエントなロディアスロック。
シンフォニックさとメロウな部分が混在した、現代的であると同時に古き良きプログレを感じさせる音像だ。
ケイト・ブッシュかジュリアンヌ・リーガンか、という声のフィーメールヴォーカルは、
これで本当に14歳(!)なのかという、艶のある実に堂々とした歌唱を聴かせる。
楽曲に突き抜けた爽快さが欲しい気がするが、年齢に比して若さを感じないアンニュイなところは
同郷のTHE GATHERINGのかつてのゴシック的な雰囲気を思い出す部分もある。
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◆プログレ方面のアルバム


QUIDAM「THE TIME BENEATH THE SKY」

ポーランドの女性ヴォーカルシンフォバンド、クイダムの3rd。2002作
過去作よりもぐっとシリアス度、アンビエント度を増していて嬉しい。
美しいフルート、天上の女性声の魅力はもちろん、ギターのエッジがよりはっきりとして
リフなどを聴いているとある部分ゴシックメタル的なところもあったりする。
女性声シンフォニックとしても、静謐アンビエント・ゴシックとしても大傑作。
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TURQUOISE

ポーランドの女性Vo入りシンフォニックロックバンド、タークォイスの1st。2001作
ファンタジックなジャケ絵に負けず、音の方もしっとりとしたやわらかみのある作りで、
母国語で歌う美声の女性Voをメインに、メロウなギターと幻想的なKEYが一体となった
女性声シンフォの王道といえるサウンドである。アコースティックや静寂パートを効果的に設けるなど、
アレンジ面でも気を使っていてデビュー作としてはクイダムの1stに匹敵するくらいの出来だと思う。


YOU AND I

ハンガリーの女性Voシンフォニックロックバンド、ユー・アンド・アイの1st。
綺麗な声の女性Voを中心にしたたおやか系のサウンドで、ポーランドのQUIDAMを想起させるものを持っている。
ギターにしろキーボードにしろあまり大仰にはならず、あくまで歌メインの曲構成に好感が持て、
時折見せる幽玄さを伴った静謐感もとても心地よい。

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ANAMOR「IMAGINACIE」

ポーランドの女性Voシンフォニックバンド、アナモーのアルバム。2002作
かつてのQUIDAMを思わせる
伸びやかな女性Voのシンフォサウンド。
メロウなギターフレーズもなかなかよろしく、GENESIS的な雰囲気に
ポーランド語の美しい歌声が合わさり、しっとりとした感触で聴かせてくれる。
QUIDAMTURQUOISEなど、女性ヴォーカルシンフォ好きにはお勧めの一作。


ARRAKEEN 「MOSAIQUE」

フランスのシンフォニックバンド、アラキーンの2nd。1992作
清涼感のある女性ヴォーカルが実に美しいシンフォニックロック。
メロウなフレーズを奏でるギターは、Prog Metalファンにはおなじみのシリル・エイチャード
ギターの音色にはメタル色もあるのでプログレハードとしても案外楽しめます。
この女性Voは私好みの透明で綺麗な声の持ち主で、フランス語の歌詞の響きがじつ美しいのです。


PAATOS「KALLOCAIN」

スウェーデンのシンフォニックロックバンド、パートスの2nd。2004作
70年代風のやわらかみと、北欧独自の薄暗さはそのままに、
女性Voの歌唱を前に押し出した、アンビエントな部分が加わっている。
効果的に使用されるメロトロンも良い。
女性Voものゴシック風プログレとしてはなかなかの出来。
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WHITE WILLOWSignal to Noise

ノルウェーのシンフォニックロックバンド、ホワイト・ウィローの5th。2006作
ゴシックメタル風味を保ちつつ
アンビエントな歌唱を聴かせる女性Voは、絡みつくような色香がある。
明快なフレージングでアクセントをつけるギターや、もの悲しいフルートの音色も効果的で、
サウンドにはノルウェーのバンドだけにかもし出せる
メランコリックな叙情性が溢れている。
曲ももちろん良いが、雰囲気ものとしても過去最高の出来で、Voの表現力も実に素晴らしい。
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Breathing Space「Coming Up For Air」

MOSTLY AUTUMNのKeyを中心にしたシンフォニックロックバンド、ブリーシング・スペースのアルバム。2007作
一聴してプログレというよりは、もっとストレートなメロディックロックという雰囲気で、
シンフォニックなシンセワークに、
美しい女性ヴォーカルの歌声で聴かせる。
MOSTLY AUTUMNのようなフォーキーな要素はほとんどなく、
ややモダンなアレンジとともに、爽やかで瑞々しい耳に心地よいサウンドだ。
女性Voシンフォファンならば、これは聴かずにはおれない作品だろう。
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KARNATAKA「DELICATE FLAME OF DESIRE」

イギリスはウェールズ出身の女性Voロックバンド、カルナタカの3rd。2003作
このバンドの色を表す表現としてIONA+ALL ABOUT EVEという言い方が出来るが、
今作では、よりシンフォニックなアレンジが増しており、繊細かつダイナミックな色彩が高まっている。
美貌の女性Voレイチェルの歌唱の素晴らしさはもちろん、シンフォニックロックの好作としても聴ける。
トラディショナルな要素を控えめにしながらも、随所にそれを感じさせる温かみのあるアレンジはさすが。
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MERMAID KISS「Etarlis」

イギリスの女性Voロックバンド、マーメイド・キスの2nd。2007作
IONA、KARNATAKAに続くフィメール系ケルトロックバンドとして期待されているこのバンド、
サウンドはシンフォニックな厚みが増しておりプログレリスナーを意識したように、7分、10分という大曲も配されている。
ピアノやフルートなどによるアコースティックな質感と、ケルティックでミステリアスな雰囲気が合わさり
そこに美声の女性ヴォーカルの歌声が乗ると、それだけでうっとりと引き寄せられる。
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JOANNE「LOOKING INTO LIGHT」

IONAの歌姫、ジョアンヌホッグのソロアルバム。
基本路線はアイオナと同様、静謐なケルト色に、シンセ、弦楽によるシンフォニック性を付加したもの。
ジョアンヌの絶品の歌声が全篇に渡って楽しめるという点で、非常に嬉しい。この、のびやかで美しく、
そして魂の深遠さえも覗かせる雄大な音楽を、なんと賛辞すればいいのか知らない。
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LOREENA McKENNITTThe Mask and Mirror

カナダのケルト系ヴォーカリスト、ロリーナ・マッケニツトの5th。1994作
サウンドは単なるケルトではなく、教会音楽的な崇高さとともに、スパニッシュ風味や
中近東的な要素なども取り入れた奥深いもので、まるで
世界を旅しているような気分になれる。
パーカッションのリズムに、ギター、フィドル、チェロなどの響き、そしてそこに重なる
彼女の絶品の表現力をたたえた歌声は、世界そのものを包みむような優しさと強さを感じさせる。
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CONNIE DOVER 「Wishing Well

アメリカのケルト系シンガー、コニー・ドーバーの2nd。1995作。
ケルト系トラッドを歌う美声女性ヴォーカルで一番好きなのは?と問われたら、
ケイト・プライスでもロリーナ・マッケニットでもなく、私は一番に「コニー」と答えるだろう。
この清涼でありながら暖かで、人間味に満ちた美声は、一種の癒しですらある。
曲の方も歌を生かす素朴なトラッドがメインで、陽光のように温かな歌声にうっとりできる。

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CARA DILLON「SWEET LIBERTY」

アイルランド出身の女性Vo、カーラ・ディロンの2nd。2003作
1stの時点からそのキュートな歌唱と、アイリッシュ風味をまじえた聴き易いポップな楽曲が、
なかなかだったが、この2ndでは可愛いらしさに加え、より深遠な歌唱力を身に着けている。
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RUA 「DREAM-TELLER」

オーストラリアの女性Voデュオ、ルアの2nd。2003作
女性ヴォーカリス
トLIZ MADDENGLORIA MULHALLの二人によるユニット。
アコースティックギター、ピアノ、ヴァイオリンをバックに、二人がしっとりとした美声を聴かせてくれる。
たおやかなフルートや、ここぞとばかりに盛り上げる
ストリングスオーケトラもたまらない。
また、単なるコンテンポラリーケルトではなく、キーボードの使用による音の広がりも感じさせ、
ケルト初心者の女性ヴォーカル好きにも対応。聴いてうっとり、じわじわ…じーんという傑作。
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Michelle TUMES「Center Of My Universe」

オーストラリア出身の女性Vo、ミッシェル・トゥームスの2nd。2000作
壮麗なオーケストレーションをバックに、
優しい歌声と天上のコーラスがハーモニーを奏で、
シンフォニックな雄大さとともに、聴きやすいメジャー感を両立させているのが見事。
曲におけるシンセなどのアレンジも抜群で、ほのかなケルト風味を織りまぜつつも、
変にコンテンポラリーになりすぎず、決してうす暗くならない陽性の雰囲気が心地よい。
ポツプな感覚でも聴ける、万人受けするシンフォニック・ヒーリング・フィメール作品だ。
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YU CHYI「C'est la vie」

台湾の女性ヴォーカリスト、ユー・チー(齊豫/チー・イー)のアルバム。1999作
台湾の美声の歌姫としては代表格の彼女だが、今作は英詞によるカヴァーアルバムである。
のっけからEL&Pのカヴァー(タイトル曲)で始まり、続く2曲目は
北欧メタルの大御所STRATOVARIUSの「FOREVER」のシンフォニックカヴァーだ。
その他の曲も彼女の絶品の歌唱力とシンフォニックなアレンジでしっとりと情感豊かに胸に響く。


許茹芸「日光機場」

台湾の女性Vo、ヴァレン・シュー(VALEN HSU)の4th。1997作
その清純な美声と、ブログレファン受けするシンフォニックな楽曲から、
その筋での人気も高い彼女。これはその代表作ともいえるアルバム。
しっとりとした叙情要素が満載のサウンドで、そこに美しいシンセが加わると
これはもうシンフォニック歌謡といってよく、ピアノがゆるやかに盛り上がり、
彼女の美声が耳に響けば、もはや全ての女性Voファンは降参です。



*新世代女性ヴォーカルメタル特集
*女性ヴォーカルアルバムベスト40
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